〃吉川精神〃は1944年10月、獄中で書かれた。早田さんに「吉川は獄中の話をしなかったか」と尋ねると「聞いたことない」と答えた。「戦争中に警察に連れていかれた。拷問されたという話は聞かなかった。でも監獄で脳溢血を起こし半身不随になりました。初めはものも言えなかったが、だんだんドモリながらもなんとか言えるようになった」と思い出す ...
続きを読む »勝ち負け抗争 関連記事
終戦70周年=〃台風の目〃吉川順治の横顔=身内から見た臣聯理事長=(1)=有名ゆえに抹消された男=軍人目指し新潟から徒歩上京
コロニアにおいては超有名なのに、経歴や人柄が分からない不思議な人物に、吉川順治がいる。退役陸軍騎兵中佐で勝ち組最大の団体「臣道聯盟」理事長として、終戦直後に起きた「勝ち負け抗争」について記述される際には必ず名前がでる。その割りにコロニアの人名事典の類に彼に関する記述は皆無だ。それゆえ出身地や誕生年、没年など分からないことが多い ...
続きを読む »沖縄県人会=山内盛彬氏の真筆碑発見=本部かジアデーマへ移設
長年行方が分からなくなっていた、琉球古典音楽の大家・山内盛彬(せいひん)氏真筆の歌が刻まれた琉歌碑がカントリークラブ日本公園内で発見され、沖縄県人会が会館敷地内に移設を図っている。 山内氏は琉球古典音楽の渉猟と保存に尽くした音楽学者で、1952年に来伯した際、勝ち負け抗争の余燼で揺れ動く日系社会と沖縄県系人社会内の対立を憂い、 ...
続きを読む »人文研日本支部が講演会=共同通信名波元リオ支局長招き
サンパウロ人文科学研究所日本支部(栗原猛理事長)は3月7日午後3時から、ブラジル日系社会の勝ち組負け組抗争に関する講演会を、東京都豊島区の立教大学池袋キャンパス(西池袋3―34―1)の12号館・第一会議室で行なう。参加無料、地域文化資源ネットワーク協力。 講師に2007~11年まで共同通信リオデジャネイロ支局長を務めた名波正晴 ...
続きを読む »大耳小耳
今回の文協評議員選挙に立候補した団体・個人は82。正規と補充合わせ75人が選出されるが、実は事務局からは「75人以上いて良かった」との〃本音〃も漏れた。前回13年がわずか78だったから、そんな心配も当然か。議席よりも立候補者の方が少ない選挙ほど、カッコ悪いものはない。同様に投票者数も649(09年)、634(11年)、529( ...
続きを読む »定年後に移民史研究に熱中=池田さん 水野龍や勝ち負け抗争に=大統領子孫招き〃移民祭〃も=『Cリンポス(清浄な心)』刊行したい
連邦警察でコンゴーニャス空港署の署長まで務めた池田マリオ清高さん(68、三世、パラナ州アサイ出身)は、定年退職後に移民史研究に目覚め、笠戸丸移民だった祖父母の池田栄太郎・ミヤノ夫妻への興味から水野龍の調査を始め、現在ではフリージャーナリストの外山脩さんと協力し合いながら勝ち負け抗争について突っ込んだ文献調査をし、「いずれしっか ...
続きを読む »戸籍謄本守った移民領事=在聖総領事館開設100周年=(上)=戦中親戚に分けて預ける
在サンパウロ日本国総領事館(初代総領事・松村貞雄)が開設されたのは1915年7月14日――それから100周年を迎えた今年、記念行事も予定されている。その機会に、戦前から同館に勤務していた重松万太郎さん(1898―1981、佐賀)の珍しい物語を娘の古藤重松艶子さん(81、二世)に聞いた。大戦勃発により交換船で帰国して本省勤務、戦 ...
続きを読む »皇室ご来伯への期待高まる新年=パラナ州 入植百年、姉妹提携45年・日伯外交120周年も盛大に=ご臨席はコロニアの願い
移民50年祭当時、勝ち負け抗争は鎮火していたが、〃本物の皇族〃が50周年に来られることは、コロニアが日本から忘れられていない明白な証拠であると同時に、戦争でひしがれた戦後日本の復活を象徴するものであった。 三笠宮(みかさのみや)殿下は現在存命中の皇族中で最長老者の99歳、大正天皇と貞明皇后の第四皇子。今上天皇の叔父にあたる。1 ...
続きを読む »監獄島に「臣道聯盟の蛇口」=全伯唯一の因んだ場所か=リ歩こう会の訪問で判明=「寂しい感じ、法要挙げたい」
〃監獄島〃として有名なサンパウロ州北部海岸地帯のアンシェッタ島に、終戦直後に収容されていた170人余りの日本移民を顕彰して「臣道聯盟の蛇口」(Bica Shindo Renmei)と名付けられた水源地ができていたことが分かった。リベルダーデ歩こう会(小笠原勉コーディネーター)一行35人が11月22、23日に訪れた折りに判明した ...
続きを読む »大耳小耳
全伯で最大規模を誇る養鶏場は、なんといってもバストスのグランジャ薮田の500万羽だといわれるが、伊藤悟さんの200万羽も十分に5本指に入りそうな規模だ。さらに南米最大の市場であるサンパウロ市まで100キロの好立地を誇り、徹底的に機械化を進めるグランジャ・スマレーは「効率ではトップ」と伊藤さんは胸を張る。かつて一世を風靡したグラ ...
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