ニッケイ新聞 2012年10月27日付け 本紙の前身、パウリスタ新聞で記者をし、勝ち負け抗争時代を駆け抜けた清谷益次さん。その後、コロニア文芸界、短歌界のリーダーの一人として活躍した清谷益次さんが今年6月14日に亡くなった。旧友である安良田済さんがその貢献と人柄を振返る一文を寄稿してくれたので、社の先達の遺徳を偲ぶ意味で、本紙 ...
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ニッケイ新聞OB会特別企画=勝ち負け抗争座談会=これが円売り事件の真相!?
ニッケイ新聞 2012年10月27日付け ニッケイ新聞OB会(田村吾郎代表)の企画により、勝ち負け抗争座談会が9月10日に本社会議室において行なわれた。本紙の前身であるパウリスタ新聞、日伯毎日新聞の創立期に両紙で記者をしていた水野昌之さんから勝ち負けに関する未公開情報を聞くことを主眼とするもので、期待通りのまったく予期しない新 ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2012年10月19日付け この22日は「コンテスタードの乱」勃発から100周年だ。サンタカタリーナ州内陸部を舞台に1912年から4年間、カリスマ僧ジョゼ・マリアを指導者とする反乱軍と連邦政府軍が闘い、1万人以上の死者が出た。同僧が理想としたのは王室復古だったから、体制変革を狙う「革命」ともいえる▼南大河州ではも ...
続きを読む »Coracoes Sujos=映画『汚れた心』の感想
ニッケイ新聞 2012年9月1日付け 「初めて父の心境に触れた」と訴えた二世妻=サンパウロ市 篠崎 勝利 私以上の期待で同伴した妻と、サンタクルスのシネマークで『汚れた心』を鑑賞してきました。土曜日の第一回目19時のセクションでありながら、館内は半分にも満たない入りでした。しかし、皆涙をぼろぼろ流して終了の館内の照明が点くのが ...
続きを読む »松井太郎『遠い声』刊行=好評受け日本で2冊目=「ある移民の生涯」等収録
ニッケイ新聞 2012年8月28日付け コロニアを代表する作家の一人、松井太郎さん(94、神戸市)=サンパウロ市在住=の小説選集の二冊目『遠い声』(西成彦・細川周平編、松籟社しょうらいしゃ)が7月20日に日本で刊行された。コロニア作家の選集が日本で出版されること自体ごく珍しい。2010年に刊行された一冊目『うつろ舟』(同)は「 ...
続きを読む »『汚れた心』本日より公開=監督、著者、俳優に聞く=作品の意義、込めた思いとは
ニッケイ新聞 2012年8月17日付け 【既報関連】終戦直後に起きた勝ち負け抗争を描いたブラジル映画『汚れた心』(Coracoes Sujos、2011年、90分)が、本日17日から全伯各地で公開となる。それに先立つ14日、メディア向け試写会と同映画監督のヴィセンテ・アモリン、原作となった同名著者でジャーナリストのフェルナンド ...
続きを読む »『汚れた心』8月公開=アモリン監督に聞く=(下)=移民通して世界的課題問う
アモリン監督がこのような広い視点をもっているのは、父セルソ・アモリンが元外務大臣にして、現国防大臣という血筋も関係する。親が外交官だったため、同監督はオーストリアで生まれ、諸外国を点々として成長する中で、マイノリティ(少数民族)としての国際人的視点を養ったようだ。 次回作は「アイデンティティと社会適応」を題材に撮ろうと考えて ...
続きを読む »『汚れた心』8月公開=アモリン監督に聞く=(中)=「弾圧から抗争生まれた」
米国日系人は戦後、国を相手取って裁判を起こし、戦争中の強制収容が間違いだったことを認めさせ、賠償金を支払わせた。当地において、大戦中に強制退去させられたサントス地方の数千家族、コンデ・デ・サルゼーダス界隈の数百家族が人権問題として訴えた話は寡聞にして聞かない。同じ日系とはいえ、ブラジル日系人が独自の精神性を育んできたからだろう ...
続きを読む »『汚れた心』8月公開=アモリン監督に聞く=(上)=勝ち負け描いた異色作
「パンドラの箱」のようにコロニアのタブーが詰まった勝ち負け抗争を、なぜかブラジル人監督が映画化した。その名も『汚れた心』——。映画の冒頭では、現代日本ではほぼ使われなくなった言葉「国賊」が筆書きされ、知る人ぞ知るツッパンの「日の丸事件」をそのまま映像化したようなシーンで始まる。映画の前半は、まるでマリリア周辺のパウリスタ延長線 ...
続きを読む »東京・不二出版=『輝号』の編集復刻版=勝ち組を代表する雑誌
ニッケイ新聞 2012年7月24日付け 終戦後の勝ち組勢力を代表する雑誌の一つ『輝号』の編集復刻版が日本の不二出版(東京都)からこの18日に出版されたことを伝えに、解説執筆者の岸和田仁(ひとし)さん(60、東京都)が来社した。 ブラジル主体のラ米研究家として知られ、『熱帯の多人種主義社会』(つげ書房新社、05年)などの著書も ...
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