ニッケイ新聞 2008年6月12日付け ステファネス農相は十日、食糧危機は二〇一〇年に再度訪れ、短期間に価格安定の見込みはないと語った。国内の食料価格インフレ防止を図るには、鳴り物入りの食糧増産計画を打ち立てるしかないという。 それには国産の肥料や農薬生産を奨励し、輸入依存をできるだけ減らす必要がある。そのためペトロブラスが ...
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ツッピー油田=自治体に300億Rが=地元はローヤリティで大入り
ニッケイ新聞 2008年6月10日付け ペトロブラスガブリエリ総裁が、二〇一〇年までに新しく発見されたツッピー油田岩塩下の原油が採掘されると、地方自治体へ支払うローヤリティが年間三百億レアルに達する見込みと明らかにした。 これまで新油田の生産量に計上されなかった液体ガス(LGN)が、現在の百九十五万トンから二百八十一万トンへ ...
続きを読む »中銀、金利再引き上げ=通貨政策批判で烽火上がる
ニッケイ新聞 2008年6月6日付け 中央銀行通貨委員会(Copom)は四日、基本金利を先月に引き続き〇・五%引き上げ、年利一二・二五%にしたと五日付けエスタード紙が報じた。市場は二〇〇八年と〇九年のインフレが悪化すると見て、引き上げは予想していた。 〇・五%の引き上げは、リスク格付け会社のランク上げで政府は財政黒字目標を四 ...
続きを読む »食糧サミット=我田引水の舌戦=政略化された食糧危機
ニッケイ新聞 2008年6月5日付け ローマで開催された食糧サミットで、バイオ燃料と農産物補助金が主な議題となった。ブラジルがバイオ燃料のグローバル市場構想を打ち上げたことで、米国やEUが農産物補助金はエンジンを回すものと主張した。 ルーラ大統領は、さとうきび畑とアマゾン熱帯雨林は、クレムリンとヴァチカン位遠く、さとうきび栽 ...
続きを読む »ゴールドマン・サックス=原油価格150ドルへ=10月は経済の限界を超える
ニッケイ新聞 2008年5月31日付け ナイジェリアの政情不安とロシアの減産で、原油価格が間もなくバレル当たり百五十ドルを突破する見通しとなった。この原油高騰は、国際経済に少なからぬショックを与えると予想される。 ゴールドマン・サックスは早くから警告していたが、いよいよ現実となる。十月には、二百ドルを覚悟する必要がある。原油 ...
続きを読む »東西南北
ニッケイ新聞 2008年5月30日付け 奴隷労働ほどではなくても、労働時間短縮は労働者の夢の一つ。二十八日のサンパウロ市では、週四十時間労働を訴える労働組合員たちが、市内中心部や開通したばかりのオタヴィオ・フリアス・デ・オリヴェイラ橋に結集。橋は人で埋め尽くされ、交通は完全に遮断された。サンパウロ州では同日、その他の三十二の市 ...
続きを読む »G7、独自判断は不可=BRICsが国際経済に台頭
ニッケイ新聞 2008年5月24日付け アモリン外相が十六日、「G7は今後、ブラジルなどBRICsの意見を伺うことなく独自の決定はできなくなる」と述べたことを十七日付けエスタード紙が報じた。BRICsは初回BRICs外相会議をモスコーで開幕し、BRICsの使命自覚を表明した。 これからは、G7に平行して国際問題に関するBRI ...
続きを読む »食品インフレで対策=肥料と農薬の価格安定から
ニッケイ新聞 2008年5月17日付け 政府は十五日、ブラジル経済を脅かし始めたインフレ、特に食品の高騰を抑制するための対策を立案した。十項目にわたる農業資材の減税と農業融資の増額に続き、資材の価格安定を模索している。 小麦輸入に課す海上輸送費の二五%課税を免除したように、肥料や農薬、その他の農業資材の輸入にも便宜を図る考え ...
続きを読む »世界の工場に異変=中国の低価格依存に黄信号
ニッケイ新聞 2008年5月16日付け 世界の工場といわれた中国の低価格製品に、異変が起きている。ブラジルにはインパクトが少ないが、中国がインフレを輸出しているのだ。今年の第1四半期に、中国製品は昨年同期比で一三%も値上がりした。 中国製品の輸入販売を営む企業は、軒並み値上げをしている。中国でも、コモディティと原油を原料とす ...
続きを読む »忍び寄る物価の高騰=給与は増えたと言うけれど=低所得者層に響くインフレ
ニッケイ新聞 2008年5月15日付け 世界食糧危機でもブラジルは大丈夫と言われても、実際に肌で感じる物価の高騰。それを裏付けるように、十四日伯字紙は、インフレ進行中で低所得者ほど影響が大きいと報じた。 インフレ高進の主因は食料品で、主食も含めた食料品が過去十二カ月で一〇・七九%値上がり。今年最初の四カ月間だけでも、大豆油三 ...
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