日本館を再評価する声が高まっているそうだ。日本を代表する建築家・堀口捨巳氏が桂離宮を模して設計したとされる日本館はサンパウロ四百年祭を祝って日本政府とコロニアが建築し寄贈したものであり今では貴重な文化紹介の役割をも果たしている。あの和風の建物は日本で一度建てたものを解体し運搬したものだそうだし、庭園の石や砂までも日本産と聞いた ...
続きを読む »山本喜誉司 関連記事
茶道裏千家=サンパウロ市と共に50年=豪華な初釜新年会開く=茶の湯紹介本を刊行=記念行事が目白押し
1月13日(火) 「裏千家五十年の歴史はサンパウロ市と共にある。市民の文化レベルの向上に貢献してきた年月だった」と、上原幸啓ブラジル日本文化協会会長は格調高い言葉を贈った。 十一日正午からサンパウロ市内ホテルで行われた茶道裏千家ブラジルセンター(林宗慶代表)の初釜新年会には、約三百人の日系著名人招待客が集まり、盛大に南米地区 ...
続きを読む »イタリアぶどう選抜の功労者=臼井さん死去92歳
12月9日(火) ブラジルでのイタリアぶどうの選抜、改良、普及に尽力した功労者、臼井晋(うすいすすむ)さんが、六日午後四時半、肺炎のため日伯友好病院で死去した。九十二歳だった。葬儀は翌七日午前、フェラース・デ・ヴァスコンセーロス市葬として行われた。同日、あけぼのホームの竹村英郎ホーム長が通知してきた。 臼井さんは、栃木県出身 ...
続きを読む »学術固陋者など表彰=山本喜誉司賞=入来田純一氏=コロニア文芸賞=宮尾進、牛童子両氏
10月4日(土) ブラジル日本文化協会(上原幸啓会長)主催の〇三年度三井住友銀行基金による学術研究費対象者並びに日系学術功労者に対する表彰状受賞式が、二日午後七時から、文協ビル貴賓室で開かれた。山本喜誉司賞とコロニア文芸賞の授賞式も行われ、関係者約百五十人が出席した。 表彰式には総領事館から石田仁宏総領事、ブラジル三井住友銀 ...
続きを読む »日系人とは何か=安立仙一、渡部和夫 半世紀の交錯(1)=文協創立時の役目終え=次の50年のあり方模索
10月2日(木) 現在行われている文協改革。大きな動きは未だないとはいえ、従来なかった方針を次々と打ち出し、ようやく胎動を始めたといえる。文協改革最終報告書によると、改革の矛先は団体運営に限らず、日系社会や日系人の定義見直しにも向けられている。その中心的役割を担うのは、コロニアと距離を置く二世インテリの代表とされていた渡部和夫 ...
続きを読む »イタリア・ぶどう〝生みの親〟今施設にー果樹生産者らに支援求めるー財産失ない無一文―独り、山本賞のメダル所持
9月11日(木) 果樹品種研究家で「イタリアぶどう」の栽培技術の確立に成功した臼井晋さん(九二、栃木県出身)が生活困窮者としてサンパウロ日伯援護協会(和井武一会長)の保護を受け、今月六日、特別養護老人施設、あけぼのホーム(グアルーリョス市)に入った。臼井さんは九五年より、隣に住む青柳勇さん(九〇)、綾子さん(八〇)夫妻と同居し ...
続きを読む »46年間おつかれさま=文協前事務局長 安立仙一氏が死去=歴代全会長と仕事=「まだやり残したことあった」=葬儀に約200人が参列
8月19日(火) 文協の歴史がひとつ幕を閉じた。今年六月まで四十六年間にわたって文協を支えてきた前事務局長の安立仙一氏が十五日午後五時三十分、入院先のサンパウロ市サンタクルス病院で永眠。死因は肺出血とみられている。七十二歳だった。一九五六年に移住、その翌年から文協に勤務し初代山本喜誉司氏(故人)―九代岩崎秀雄氏まで戦前派が占め ...
続きを読む »文協支えて半世紀=安立事務局長が退職
6月3日(火) 「四十六年間、やってこれたのは今までの理事や事務職員のお陰です」と安立仙一事務局長は深々と頭を下げた。 五月末をもって文協事務局長の務めを終えた安立前事務局長のお別れパーティーが三十日午後六時半から、文協ビル展示室で開かれた。 安立さんの希望では、事務職員だけで『ひっそり』とやる予定だったが、二十八日に開 ...
続きを読む »カリスマと先見の明=文協事務局長 安立仙一
2003年1月1日(水) 四十五年間、文協で働かせていただいた関係で言わせてもらえるならば、リーダーの中のリーダーだなと思いますのは、やはり、初代文協会長の山本喜誉司さんでしょうか。 その当時、リベルダーデ広場九十番にあった事務局が三百平米だったんですけど、その時に十三階建ての日本文化の殿堂を建設するという大構想を打ち立てた ...
続きを読む »渡部和夫氏に聞く=文協をどう改革する
2003年1月1日(水) ブラジル日本文化協会(岩崎秀雄会長)で、部内改革の準備が進められている。現執行陣を一掃するほどの大改革であるらしく、大鉈を振るうのは元サンパウロ州高等裁判事の渡辺和夫サンパウロ大教授。日系コロニアには以前から距離を置いてきたといわれるこの人が、今なぜコロニアそのものを体現したような団体の改革に乗り出し ...
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