2007年2月13日付け ブラジル日本商工会議所(田中信会頭)が、九日、定例昼食会をソフィテルホテルで開催した。デロイト社の鈴木孝憲最高顧問が経済成長加速化計画(PAC)の要旨を説明した後、ANEC(国家穀物輸出協会)のセルジオ・カスターニョ・メンデス会長が「ブラジルの穀類生産、インフラ、輸送ならびに輸出の見直し」について講演 ...
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東西南北
2007年2月9日付け クリメイア・グラボイスさんは軍政時代の一九七二年、妊娠七カ月の身重で政治犯としてサンパウロ市DOPSに逮捕された。それからブラジリア刑務所へ護送され、連日連夜の拷問を受けた。刑務所で生まれたジョアン・クラボイスさん(35)は、胎中で母親とともに拷問されたと提訴し、胎児も政治犯扱いとして受理された。 ...
続きを読む »貧しい人の生活の知恵=妊娠すれば豊かになれる
2007年2月7日付け 【エスタード・デ・サンパウロ紙一月二十九日】グローボ紙は二十三日、貧乏人の生活の知恵をルポした。その一例だがバイア州在住のジョゼリさん(27)は九人の子供を抱え、十人目を妊娠していた。下層階級では珍しくない一般的状況である。 幸か不幸か知らないが、彼女は出産手当で貧民街の窪地にマイホームを建てた。マイ ...
続きを読む »小国、経済格差縮小訴え=Mスル首脳会議=政治的衝突も表面化
2007年1月23日付け 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十日】十八日と十九日にリオデジャネイロ市で開かれた第三十二回メルコスル(南米南部共同市場)首脳会議では、メルコスル地域の統合と貿易について、同地域の経済格差を縮小するための具体策の必要性をボリビアとウルグアイが訴えるなど、経済的、そして社会主義と自由主義の政治的衝突が表 ...
続きを読む »コラム 樹海
2007年1月20日付け ヴェネズエラのチャベス3選、エクアドルのコレア大統領就任と南米の左傾化は進む。チャベスのアメリカ嫌いは凄まじく「ブッシュは墓へ」と罵り、ボリビアのモラレ大統領も天然ガスの国有化を宣言する反米派である。何しろ南米12ヵ国のうち左翼政権は8ヵ国にのぼり、反米国はヴェネズエラ、ボリビア、エクアドル3ヵ国なの ...
続きを読む »生活扶助金の対象拡大へ=青少年は18歳まで=237万人の勉学支援=静かに進む社会革命
2007年1月13日付け 【エスタード・デ・サンパウロ紙十二日】アナニアス社会開発相は十一日、生活扶助金の受給対象となる青少年の年齢を従来の十五歳未満から十八歳未満へ引き上げる意向であることを明らかにした。青少年らがさらに長期間を勉学に勤しめるよう今月、ルーラ大統領に二提案を献じる。同案が承認されると、さらに二三七万二〇〇〇人 ...
続きを読む »中国、伯から多くを学ぶ=社会問題に共通点=「流民現象」は将来を暗示=出発点に立った民主主義
2007年1月10日付け 【ヴェージャ誌一九八八号】ブラジル型民主主義に続いて中国型民主主義が話題を呼んでいる。経済が停滞するブラジルにとって、高度成長を遂げる中国方式が何か参考になるかの議論は、頻繁に聞かれる。中国の歴史学者ワン・フイ氏に、統制管理型の中国における民主主義について、ブラジルと中国の関係を語ってもらった。同氏は ...
続きを読む »「極めて困難な作業」=成果失わず、前進できるか
2007年1月1日付け 【エスタード・デ・サンパウロ紙、フォーリャ・デ・サンパウロ紙ほか】四年に一度、大統領選挙の行われる節目の年だった二〇〇六年が幕を閉じた。新政権が発足する今年は、政界仕切り直し後の今後四年間を占う注目の年と言える。 新政権発足とはいえ、ブラジル丸の舵を取る船長は、再選を果たしたルーラ大統領に変わりはない ...
続きを読む »貧困層の所得大きく増加=政府の貧困対策が実を結ぶ
2006年12月27日付け 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十四日】二〇〇一年から〇四年の間に、貧困層の平均所得が全体のそれを大きく上回って増加していることが、ジェトゥーリオ・ヴァルガス財団(FGV)と国連の共同調査で明らかとなった。 同期間に平均所得が一・三五%減少する一方、貧困層のそれは逆に三・〇七%増加した。一九九五年 ...
続きを読む »萎縮する中流階級=産業の発展に影を投じる
2006年12月27日付け 【ヴェージャ誌一九八七号】ブラジル経済が中風状態になってから二十六回目の元旦を迎えた。過去二十五年間、中流階級の生活は向上していない。産業発展の原動力となる中流階級の萎縮は、暗い影を投じる。 それに反し下層階級は、生活扶助金の給付で意気揚々としている。しかし、政府がどんな対策を講じても、下層階級が ...
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