ニッケイ新聞 2006年8月11日付け 【エスタード・デ・サンパウロ紙十日】今年の都市物価高ランキングで、サンパウロ市が四二位、リオデジャネイロ市が四三位と並び、昨年のそれぞれ五一位、五七位から世界で最高のランク上昇率を見せて、一年間で物価が一気にはね上がったことを示した。 大手銀行の中でも七万人の行員を抱え、世界五〇カ国に ...
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東西南北
2006年8月1日付け マンション管理人の口座を無断開示して失脚したパロッシ前財務相が、下議に立候補した。ブラジルの発展と所得格差の是正のための十カ条が発表された。一、第一に社会保障院の改革と持続可能な制度の見直し。二、低利と財政改革。三、中央銀行の独立。四、サンパウロ州の創生と治安対策。五、貯蓄の奨励。六、税制改革。七、零細 ...
続きを読む »グローバル化は両刃の剣=貧困創出と脱出の収支は?
2006年7月26日付け 【エスタード・デ・サンパウロ紙九日】グロバリゼーションは、貧困創出と貧困脱出のプロセスであると学術会議で話題になった。しかし貧困救済はさらに貧乏人を作り出す。ある国が何故、発展しないか。社会福祉が行き届き、働かなくても生活できるからではないかという。 コロンビア大学のマルチン教授は、貧困対策の資料を ...
続きを読む »ルーラ候補、遊説第一声=政治改革が急務=汚職の元凶はシステムにあり=社会の底辺に光を当てる
2006年7月25日付け 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十四日】ペルナンブッコ州オリンダ市で大統領選遊説の第一声を挙げたルーラ大統領が二十三日、汚職はブラジルの政治システムの欠陥だから、政治家や党を責める前に政治改革が急務であると強調した。長い間欠陥は放置され、そのしわ寄せの積もった結果が今回のスキャンダルだという。ここでブ ...
続きを読む »移民政策=時代に対応、修正へ=連載(8)=経済活動か?、人権か?=政策決定で主導権争い
2006年7月18日付け 「我々には、我々の見解があるんだ」。 法務省外国人局のイザウラ・ミランダ局長は、眉をひそめた。労働省の担当官を取材した直後のことだ。 移民政策の決定プロセスで、労働省より法務省が低くみられるのが、どうやら気に食わないらしい。 今井真治さんは「議会に近い省庁のほうが、古くできたんですよ」という。議会 ...
続きを読む »上下水道整備遅れる途上国=ブラジルは農村部が今後の課題
2006年7月7日(金) 【エスタード・デ・サンパウロ紙四日】国連は三日に発表した今年度の世界環境白書の中で、浄水設備が改善されていないことを指摘し、各国政府に注意を促した。 とくに発展途上国の平均では下水設備が完備しているのは五〇%に過ぎず、国連が定めた目標の二〇一五年までの六八%達成は至難の業だとみている。一九九〇年代で ...
続きを読む »世界でスラム街が年々増加=貧困層の拡大続くブラジル
2006年6月30日(金) 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十四日】二十日からカナダのバンクーバー市で開催されていた第三回国際都市フォーラムが二十三日、閉幕した。関係者によると、総体的に数々の理想的プランが打ち出されたものの、参加国とくに発展途上の貧困国で実現が困難視される卓上プランとして受け止められている。 今回の討議の焦 ...
続きを読む »ドーハラウンド終盤に入る=重大岐路に立つ各国=農業分野で成果に期待の伯=あわてた不利な合意は不要
2006年6月28日(水) 【エスタード・デ・サンパウロ紙十日】世界貿易機関(WTO)のドーハ・ラウンド(新多角的貿易交渉)が終盤に入り、各国代表は自国の運命を決める重大岐路に立たされているとスカフサンパウロ州工業連盟(FIESP)会長が述べた。過去の多角貿易を想起すると、ブラジルの農産加工業は先進国の農産物保護制度に対して貸 ...
続きを読む »米国にたてつくのは愚か=外交面で相違のブラジルと中国
2006年6月28日(水) 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十一日】スペインで開催されたゼミで、ルーラ大統領はソラナEU外交委員長に対中外交の教訓を指南した。それはルーラ大統領が中国とインド、南アフリカの間で政治同盟を結ぶため北京を訪れた話である。これはソラナ委員長の内緒話だ。 このエピソードは、中国の国際政治に対する見方で ...
続きを読む »IMFが経済政策賞賛=外債減少を高く評価=インフレ抑制にも成功
2006年6月21日(水) 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十日】ブラジルの経済政策を評価した国際通貨基金(IMF)は、同国を世界の中でも欠点の少ない国の一つに挙げられると位置づけた。先月三十一日までに一八四カ国の経済状況を分析し、十九日に発表した。 それによると内外の債務の減少と外貨準備金の増加により短期的にマクロ経済の安 ...
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