10月29日(水) 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十八日】サンパウロ市で開催された第二十二回社会主義者国際会議でルーラ大統領は二十七日、ブラジルの国家主権が脅かされていると訴えた。国際資本とそれを背後で操作する組織によってブラジルの政治は不安定な状態に置かれていると、米政府の対伯政策を間接的に批判した。社会主義運動の歴史を振 ...
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コラム 樹海
この週末「地球社会とアジアの未来」―新世紀文明創造へ日本の選択―を読んだ。科学技術連合フォーラム編になるもので内容に重みがある。石油文明の限界に視点を置いてエネルギー、食料、環境へ波及する諸問題をとりあげていて、教えられるところが多多あった▼表題のとおりアジアの未来に重点を置き、学者や専門家が執筆しているのは当然として唯一、ブ ...
続きを読む »地理統計院が「20世紀白書」発表=近代支えたイタリア移民
10月16日(木) 【ヴェージャ誌】地理統計院(IBGE)発表の「二十世紀白書」によれば一九〇〇年、リオデジャネイロ市の人口は六十九万人、サンパウロ市が二十四万人であった。リオ市内はほとんど泥んこ道で、マラリアや黄熱病で悩まされていた。サンパウロ市は世界各国の移民でにぎわい、音をたてて工業化が進む活気ある町であった。 お茶の ...
続きを読む »富裕層に還流する税金=年金、教育分野で顕著=社会支援の構造に問題
10月7日(火) 【ヴェージャ誌】政府は「家族支援金」という新たな社会支援策をはじめ、多くの税金を社会分野に投入していると言われる。しかし、このほど財務省が社会費用の配分を分析した結果、そうした社会支援の構造自体に深刻な問題があることが浮かび上がった。 政府は新しい社会政策―「家族支援金」を計画した。この計画は貧困家庭の食糧 ...
続きを読む »コラム オーリャ!
「秩序と進歩」―はブラジルの大目標。しかし最近の報道によれば、所得格差は拡大一方、この十年間に国内三分の二の都市で貧富差が広がったという。 進歩が先行してきた現実が改めて浮き彫りになった格好だ。 一九七〇年に開かれた大阪万博のテーマは「人類の進歩と調和」だった。世界はあれからどう変っただろう。人類のエゴは相変わらず。秩序や ...
続きを読む »所得格差拡大の一方=大都市の多くは停滞=豊かなサンタ・カタリーナ州=グローバル化のつめ跡
10月4日(土) 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙三日】応用経済調査院(IPEA)は二日、過去十年における文化水準指数(IDH)を発表し、貧困層は減少したものの所得格差が拡大したことを明らかにした。ブラジルの三分の二の都市では貧富の格差が広がり、九九・九%の都市は生活水準がやや向上した。所得の偏重で教育の機会は、さらに不均等とな ...
続きを読む »地理統計院 20世紀白書を発表=所得格差が拡大=人口は10倍、資産1000倍に=社会は変革より崩壊へ
10月1日(水) 【エスタード・デ・サンパウロ紙三十日】地理統計院(IBGE)は二十九日、「ブラジルの二十世紀白書」を発表した。一世紀の間に人口は十倍に膨張し、資産は千倍に増えた。白書は一万六千の資料に基づき教育、保健、経済、文化の分野で発展を示した。平均寿命は倍増、文盲は五分の一に減少、カトリック教徒は減少の一途をたどり、債 ...
続きを読む »サンパウロ州の文化度及第は30%=70%は劣悪環境下=寿命、教育、経済など調査
9月20日(土) 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十九日】サンパウロ州議会の依頼により資料分析財団(SEADE)は十八日、二〇〇〇年から州内都市の文化度を調査の結果、平均寿命や教育水準が標準並みとされる都市は三〇%に過ぎないと発表した。 財政的に豊かな都市の市民が教育や医療で恵まれているわけでないことが判明した。例えば大サンパ ...
続きを読む »問われる公立校の質=小学2年生の96%が文盲
9月2日(火) 【エポカ誌】公立学校は厳しく採点された。アイルトン・セナ研究所の依頼でカルロス・シャーガス財団が四十七市の一万三千人の児童を対象に実施した初めての調査で、公立学校がただちに文盲を解消できていないことが判明した。 小学一年生を修了した児童の九六%が文盲のままだった。約五四%が音節を理解せず(”gal ...
続きを読む »経済開発審議会 景気回復で緊急措置訴え=65年危機の様相か=効果ない中長期計画=年内にも大衆車生産へ
7月30日(水) 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十九日】経済開発審議会の企業家グループが二十八日、基本金利の引き下げや工業製品の価格調整、インフレによる給与の目減り調整などを盛り込んだ経済回復措置を至急講じるように政府へ要請した。グラジエンテのスタウビ社長は、一九六五年経済危機の様相を呈していると言及。サンパウロ州工連(FI ...
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