2005年9月9日(金) 【エスタード・デ・サンパウロ紙八日】七日のブラジル独立記念祭は、全国的に政局スキャンダルを反映し、例年に比べて今一つ盛り上がりに欠く催しとなった。汚職追放や反政府ひいては大統領インピーチメント(弾劾罷免)のプラカードも登場するなど、従来のお祭りムードとは打って変り、当日の小雨混じりの肌寒い天候に象徴さ ...
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当落は選挙費用次第=政治理念を軽視=ねつ造された虚像が先行=実費は契約額の数倍
2005年9月7日(水) 【ヴェージャ誌一九二〇号】ブラジルの選挙費用は過去十五年間に法外に高価なものとなった。選挙費用が世界一高いだけでは済まず、政治と民主主義を危機に陥れ、経済へ悪影響を及ぼす。この現象は政党や選挙制度の破綻をもたらし、政治理念の軽視と政策論争を疎んじさせた。その結果、ねつ造されたいい加減な虚像が先行し、広 ...
続きを読む »水面下でうごめく灰色議員=議員権はく奪を本会議で阻止
2005年9月6日(火) 【エスタード・デ・サンパウロ紙四日】郵便局汚職にからむ政党不正資金を調査してきた議会調査委員会(CPI)が、下院議員十八人の議員権はく奪を国会に上程することを決定した(本紙二面三日付既報)のを受けて、「灰色議員」と名指しされた議員と所属政党は水面下で政治生命の救命活動を始めた。 議員権はく奪でリスト ...
続きを読む »Sアンドレ市長殺害=実兄、CPIで証言=不正資金調達組織が実在=現大統領秘書室長、上納金を運搬
2005年9月3日(土) 【エスタード・デ・サンパウロ紙二日】二〇〇二年に殺害された当時のサント・アンドレ市セルソ・ダニエル市長の事件と、労働者党(PT)不正資金の関連を調べている議会調査委員会(CPI)で、同市長の実兄フランシスコ・ダニエル医師は同市内に不正資金調達グループが実在し、その金を当時のジルセウPT党首(前官房長官 ...
続きを読む »汚職の主犯はジルセウ下議=郵便局CPI=最終報告発表へ=大統領は無罪、下議18人が連座=倫理的でなく政治的に処理
2005年9月01日(木) 【エスタード・デ・サンパウロ紙三十一日】郵便局CPI(議会調査委員会)は三十日、ジルセウ下議が政局混乱を惹起した汚職の主犯とする最終報告書を発表する意向を明らかにした。連立与党を巻き込んだ汚職システムは、各公団の重要部署へ配下の人材を送り込み、不正資金を政党へ上納させていた。上程者のセラグリオ下議( ...
続きを読む »投資先が隣国にシフト=国際債券市場で地位低下
2005年9月01日(木) 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙三十一日】ブラジルの政治危機と最近のアルゼンチン経済の好調により、新興経済国を始めとする公債市場において、ブラジルの地位が低下し始めた。 米国のコンサルタント会社イマージング・ポートフフォリオの調査によると、一月末には調査対象となった投資ファンド資金の二〇・四%がブラ ...
続きを読む »好調な経済はいつまで?=政治危機から早期脱出を
2005年8月31日(水) 【エスタード・デ・サンパウロ紙八日】政治危機が経済へ及ぼす影響の大きさを誰もが案じているとシティ・バンクのアマラル元頭取は思っている。ブラジル経済は往年と違い成長した。だから政治危機に振り回されることなく、これまでは何とかヤリクリをしてきた。しかし、問題はこれから先だという。 議会の鶏小屋論争はど ...
続きを読む »ベストセラー「ヘンな経済学」=汚職は生き残るための知恵?
2005年8月31日(水) 【ヴェージャ誌一九一六号】「ヘンな経済学」という本がブラジルで発売され、四週間でベストセラーになった。経済政策に失敗したら言い訳を探すための経済学の本という。著者はシカゴ大学のスチーブン・レビット教授。例えば神聖といわれる相撲にも八百長はあるというのだ。 友人の力士に今日の一戦だけは何とか勝たせて ...
続きを読む »殺害前に激しい拷問=元市長殺害=真相究明へ貴重な証言
2005年8月30日(火) 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十九日】二〇〇二年一月に当時市長だったサント・アンドレ市のセルソ・ダニエル市長が殺害された事件を捜査しているサンパウロ州検察局は、同市長の司法解剖を行った監察医の証言により行き詰まりを打破、新たな局面を期待できると見て、真相を追及していく方針を固めた。 検視を行った ...
続きを読む »コラム オーリャ!
政治問題も伝染するのか。 郵便局絡みで日伯両国の政局が揺れている。 日本の民営化問題はずっと前からの慢性ってやつだが、ブラジルの汚職疑惑は大統領が訪日した五月頃からクローズアップされ始めた。 そもそも、国連改革でこのところ協調している両国だから、実は感染の機会は多かったのだが。 懸念のひとつは、肝心の日伯交流にまで影を ...
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