ボルソナロ大統領は21日、世界経済フォーラムの開催されるスイスのダボスに到着した。出発直前は長男のフラヴィオ氏を巡るスキャンダルがブラジル全土を賑わせ、「汚職撲滅」を国民から期待されたボルソナロ一族の信用に傷がついたこともあり、そちらに後ろ髪を引かれるような気持ちでの出発だったか。もっとも今回の大統領は、苦手な領域の経済で各国 ...
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《ブラジル》ボルソナロ新政権への期待
ボルソナロ新大統領が思春期を送ったサンパウロ州南部エルドラド市を、昨年10月に初めて訪れた。レジストロからリベイラ川を上流にさかのぼった地点にあり、大昔には金採掘で潤ったところだ。「黄金郷」を意味する名前にその歴史の残滓が残っている。 今では、有名な鍾乳洞「悪魔の洞窟」(Caverna do Diabo)以外に見るものがない ...
続きを読む »《ブラジル》モロ法相が反汚職法案を準備=カイシャ・ドイス厳罰化狙う=〃すねに傷〃のロレンゾーニ官房長官との兼ね合いいかに
ボルソナロ新大統領(社会自由党・PSL)の主要公約の一つ、「汚職撲滅」の推進役として抜擢されたセルジオ・モロ新法相が、選挙資金の裏帳簿(通称カイシャ・ドイス)を犯罪として定義づける事を意図し、議会に反汚職法案を提出する準備を進めていると、13日付現地紙が報じた。 モロ法相は、選挙裁判所に申告してない金(カイシャ・ドイス)を選 ...
続きを読む »夫とは好対照な夫人のイメージ
元旦の大統領就任式で、ボルソナロ大統領夫人の株が随分上がった。表に出てきはじめたのが大統領当選後と間もなく、「福音派との結びつきが非常に強い人らしい」という情報しか入ってきていなかった▼だが、そんな彼女がたちまち国民の記憶に残ることを行なった。それが大統領就任式で行なった手話パフォーマンスだった。大統領の就任式で夫人がスピーチ ...
続きを読む »ブラジル社会面座談会=ざっくばらんに行こう!=独断と偏見でボルソナロ新政権占う=期待できるか、2019年!
【深沢】さてさて、今年も年末座談会の季節がやってきました。 去年末の大統領選挙予想の座談会は、みんな見事に大外しで、ある意味〃的中〃させたのは井戸君だけ(涙)。といっても「最悪の場合それもあり得るのは」というもので、結果的にそれが的中でした。 【井戸】いえ、僕の予想も、「誰も言わないならあの人の名前も言っとかないと」という感じ ...
続きを読む »《ブラジル》ボルソナロ大統領=「国営銀行運営を透明化」=ブラックボックス無くし公開=新総裁の就任式で新方針=スリム化と負債解消目指す
ブラジル銀行(BB)、連邦貯蓄銀行(CAIXA)、社会経済開発銀行(BNDES)の、三つの国営銀行の総裁就任式が7日にブラジリアで行われた。ゲデス経済相はその席で、これまでは政府介入の影響を受けてきた国営銀行のあり方を変えていく方針を示したと、8日付現地各紙が報じている。 BB総裁にはルベン・ノヴァエス氏、CAIXA総裁には ...
続きを読む »ボルソナロ新内閣が発足=「政治家より国民のために尽くす」=古く澱んだ池に澄んだ大量の水=サンパウロ市在住 駒形 秀雄
1月1日、うす曇りの首都ブラジリアで各界要人列席の下、ジャイール・ボルソナロ氏の第38代大統領の就任式が無事挙行されました。全国各地から11万人もの国民がこれに参集し、三権の広場は大衆の祝福の言葉で満たされました。 翌2日には各省庁の実務を遂行する新閣僚たちも正式に任命され、旧来とは別の清新メンバーによる内閣が発足しました。 ...
続きを読む »怨念が生んだ新政権の背景探る=29年目のジンクスは当たるか=ジャニオ、コーロル、ボルソナロ
「なぜ、そんな兆しさえなかったブラジルで、極右政権が誕生したのか」と問われたとしたら、「ルサンチマン(積もり積もった怨念)」と「ブラジル選挙の29年のジンクス」の2つが起こした〃時代的な化学反応〃を理由にあげる。この二つの事象は、いかにして窓際下院議員、陸軍予備役少佐、ジャイール・ボルソナロ氏を大統領へと導いたのだろうか。 P ...
続きを読む »元サンパウロ市市長=カサビがサンパウロ州総務局長を休職=正式公示された翌日に=昨年末に汚職で家宅捜索受ける
サンパウロ州は3日、同州総務局長に就任したばかりの、前科学技術相で元サンパウロ市市長のジルベルト・カサビ氏(社会民主党・PSD)の休職を発表した。「贈収賄工作などの疑惑を晴らすため」だという。4日付現地紙サイトが報じている。 カサビ氏はテメル前政権の閣僚からジョアン・ドリア新知事のサンパウロ州政権に参加する局長のひとりで、エ ...
続きを読む »2018年=ブラジル10大ニュース発表=話題の中心はボルソナロ=ルーラ時代の栄華も崩壊=社会の様々な歪みも噴出
2018年もブラジルでは大きなニュースが相次いだが、その中から特に大きなものを10選び、改めて紹介する。 1位はジャイール・ボルソナロ氏の大統領選勝利だ。同氏の勝利は、ただ単に「極右候補が勝った」という性質のものではなく、9月6日にミナス・ジェライス州で起きた刺傷事件や、入院時に同氏を嫌う女性有権者たちが起こし、全国的な規模 ...
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