日曜日午後、大統領罷免請求の審議継続の是非を問う下院議員の投票が行われ、そこで罷免賛成票が342票を上回れば、翌週からテーメル新政権が暫定的に発足する可能性がある。1992年以来の大きな政治的な節目に当たり、ブラジルの政情を憂うコロニアの声を拾ってみた。 中野晃治さん(80、広島)は政治に強い関心を持っており、伯テレビと伯字紙 ...
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レパトリアソン法申請開始=在外資産は全て該当か?=確定申告ですむ場合も
連邦税務局(RF)申告の在外資産を合法化するレパトリアソン法(以下R法と略、正式には「RERCT」)の申告受付が4日から始まった。未申告の在外資産総額の9割が罰金や税金とその利子で徴収されるケースがある一方、R法を使えば30%で済むという一種のアネスチア(恩赦)だ。どんな場合がR法に該当し、どこまでは通常の確定申告(IRPF) ...
続きを読む »ニッケイ歌壇(510)=上妻博彦 選
アルトパラナ 白髭 ちよ世界でも類なき大きなデモ行進おどろきて見入るテレビの前で斯く迄に人に嫌われし大統領ルーラを庇う愚かな行為リオ五輪まじかに控え此のさわぎジウマ罷免は世界にひびく日本人は些細な事でも辞任するブラジル人は大きな違いブラジルに日系人の大統領現れいでよと吾は願いぬ 「評」明日の大国と聞きながら半 ...
続きを読む »ニッケイ俳壇(884)=星野瞳 選
アリアンサ 新津 稚鴎野良の雨降りそびれたる残暑かな宙をとび逃げる蛇追ひアヌン二羽草青む牧場に光る沼一つ屠蘇酌み我百才をブラジルに【作者は単身で一九三十四年八月三十一日、モンテビデオ丸でサントス着。同年九月三日、アリアンサに入植。今年その地を一歩も出られず、百才を得られた。唯一の好きな俳句で『アマゾンを遡り ...
続きを読む »LJ28弾=教会が賄賂の支払い先に=集票マシーン神父への謝礼=元連邦区知事も教会頼み
【既報関連】ジウマ大統領罷免で揺れる政界だが、汚職追及のラヴァ・ジャット(LJ)作戦はその間も手を緩める事はなかった。12日朝、LJ作戦第28弾(作戦名「ピュロスの勝利」)が敢行され、ジム・アルジェロ元上議(ブラジル労働党・PTB)が逮捕されたと13日付伯字各紙が報じた。 同元上議には14年、ペトロブラスを巡る汚職疑惑解明のた ...
続きを読む »たとえ罷免を逃れえても
大統領罷免への動きが加速する中、進歩党(PP)が「ミスター汚職」ことパウロ・マルフ下議除籍に動き出した。同下議の追放を要請したのはシロ・ノゲイラ党首で、保健相や連邦貯蓄銀行総裁の座と引き換えに連立慰留を乞われたPPを同氏が強い口調で批判した事などが原因だ▼サンパウロ市長時代のマルフ氏は「盗むけれど仕事もする」と言われ、公共工事 ...
続きを読む »日本でこっそりルーラ批判をするムヒカ
日本で大人気のホセ・ムヒカ前ウルグアイ大統領(ドン・ペペ)の思想には、南米の2大国に挟まれた小国という地政学的な条件が深く影響を与えている気がする。その要素もまた日本人から共感を得やすい部分かもしれない▼ウ国は元々アルゼンチンの一部「東方州」だったが、1820年にポルトガル軍(ブラジル)に侵攻された。亜国は地元勢と協力してゲリ ...
続きを読む »サンパウロ市長選=エルンジーナの挑戦=81歳の左翼系元女性市長
本来なら今頃は、10月に行われる全国市長選挙に向けて盛り上がり始めていなければおかしいのだが、ジウマ大統領の罷免問題でそれどころではないブラジル。だが、その陰に隠れながらも興味深い動きは起こっている。 そのひとつが、サンパウロ市長選に、元同市市長で現在81歳のルイーザ・エルンジーナ氏(社会主義自由党・PSOL)が24年ぶりの返 ...
続きを読む »来週がジウマ大統領罷免の山場
「今週、来週が大統領罷免の山場だ!」とは政治評論家が共通して指摘する点だ。下院罷免委員会で罷免すべきとする報告書が読まれ、それが来週月、火曜日頃に採決される。そして下院本会議(下議全員)による採決が15~17日頃に行われ、513票中の342票が集まれば、罷免審議が上院に送られる。ここまでが来週中に行われる可能性がある。もちろん ...
続きを読む »ペレ「100歳になってもボールを蹴る」=フォーリャ紙に近況語る。
サッカーの王様ペレ(75)が6日、サンパウロの有力紙「フォーリャ・デ・サンパウロ」(F)本社を訪問し、独占インタビューに応じた。 その中でペレは2012年にサンパウロとニューヨークで受けた人工股関節埋め込み手術で医療ミスがあり、そのせいで昨年12月に手術する必要があったと語った。 昨年末の手術以来4カ月が過ぎ、今は痛みもなく、 ...
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