現在、ブラジル国内で激震を招いているルーラ前大統領の、「逮捕を避けるのが目的では」とされる官房長官就任問題。17日に就任式を行なったものの、地方裁判所が次々と差し止め命令を出し、最高裁にも違法を求める訴状が殺到中の状態で、さらに街を歩けば、反ルーラ派が「ジウマが罷免するまでここを動かない」くらいの勢いで抗議運動を継続するありさ ...
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大統領罷免=下院の特別委員会即開設=同日中にジウマ氏へも通達
【既報関連】最高裁審理で大統領罷免手続きの変更がない事が決まったため、下院は17日、罷免請求受諾の是非を判断する特別委員会の委員を433対1で承認。同日中に委員長や報告官などを決めると即、ジウマ大統領に特別委員会設置と弁明を受け付ける準備が出来た事を通達したと18日付伯字紙が報じた。 同日の下院は、各政党選出の委員候補65人の ...
続きを読む »西森ルイス下議=日系議員でLJ作戦対象いない=いまこそ真面目さで貢献=「今は変換、浄化の時」
「モーロ判事から逃れて特別待遇を受けるためにルーラを官房長官にするなんて狂気の沙汰。そんなことまでするから、政治家全体への不信感が高まる」。西森ルイス連邦下議(PR=共和党、66、二世)に電話して、ラヴァ・ジャット作戦に伴うルーラ官房長官就任などの大混乱の政界に関して話を聞いた。 外務大臣や文部科学大臣などを歴任した町村信孝衆 ...
続きを読む »もしルーラの妻が司法取引に応じたら…
ルーラは庶民の心に響く言葉を紡ぎ出す天才だ。野党時代の彼が88年に言った名言「貧乏人が盗めば刑務所だが、金持ちなら大臣になる」が先週から、皮肉を込めて見直されている。連邦警察から逃げるように17日、慌しく官房長官として入閣したからだ。これでジウマがいつ大統領罷免されても、第3次ルーラ政権が始まるだけになった▼カーニバル直後から ...
続きを読む »ジゼリも反ルーラ派に=モロ判事の言葉を引用し
ルーラ前大統領が地裁からの逮捕を回避するために閣僚入りし、17日に大衆が注目する中で官房長官に就任するなど、国民が動乱する中、国際的なトップモデルでアメリカ在住のジゼル・ブンチェンがフェイスブックで自らの意見を述べた。 ジゼリはブラジル国旗がうっすらと背景に映る中で海に向かって祈りを捧げる写真を使い、そこに、ラヴァ・ジャット作 ...
続きを読む »東西南北
昨日17日は、連邦警察がラヴァ・ジャット作戦をはじめて丸2年にあたる日だった。思えば、当初はペトロブラスの汚職捜査ではなく、全国規模の組織的な資金洗浄計画を取り締まる目的だった。そこで逮捕されたのが闇ブローカーのアルベルト・ユセフ氏で、同氏から20万レアル相当のジープを受け取ったりしていたことで関係が疑われたのがペトロブラス元 ...
続きを読む »ニッケイ歌壇(508)=上妻博彦 選
サンパウロ 武地志津
窓枠に小鳥囀るしばしの間硝子にふたつの影を映して
塵(ちり)ほどの小(ち)さき蟻たち煩(うるさ)きと思いおりしに消えれば気になる
絵手紙の面輪やさしき夫婦雛自(おのず)と心引かれて見入る
ニッケイ俳壇(880)=星野瞳 選
サンパウロ 林 とみ代
不況の世のサンタクロースの吐息かな
汚職して国は破産に年果てる
大胆な愛のいれずみ夏の肌
マニフェスト盛となりし聖市かな
「ハウス・オブ・カード」より面白い=世界のメディアも注目のブラジル政界スキャンダル
現在、ブラジルのメディアを連日にぎわせているのは、与党の大物政治家が石油公社ペトロブラストを舞台に起こした贈収賄工作に関する連邦警察の捜査「ラヴァ・ジャット作戦(LJ)」で、この動きに、世界中のメディアも注目しはじめている。 14年3月にはじまったLJでは、ブラジル国内の大手建築業者の大物や、与党・労働者党(PT)の元中央会計 ...
続きを読む »アレーナ・コリンチャンス=2年前のクレーン事故で関係者6人が事故の責任を問われる
サンパウロ州検察局が、13年11月27日にサンパウロ市東部イタケーラでのアレーナ・コリンチャンス建設作業中に起きたクレーンの転倒事故で2人が死亡した事件で、6人を起訴した。 建設中のスタジアムの外側にあった巨大クレーンはスタジアムに向かって倒れこみ、スタジアムの1部を破壊した。この事故で、作業員のファビオ・ルイス・ペレイラさん ...
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