連邦警察のラヴァ・ジャット作戦(LJ)でペトロブラス(PB)絡みの大型汚職〃ペトロロン〃が摘発された事などで、日本企業も参与している造船業界に深刻な影響が広がっている。 7日付ヴァロール紙によれば、日本企業も参与しているアトランチコ・スル造船(EAS)や大河造船(ERG)、エンセアダ造船工業(以下、エンセアダ)を始めとする造船 ...
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最高裁がラバ・ジャット作戦を骨抜きに?
ラバ・ジャット作戦を指揮する若き連邦裁判所判事セルジオ・モーロ(43)の戦略は、イタリアで90年代に実施された「奇麗な手作戦」に発想の源泉があるという。ヴェージャ誌電子版4月30日付には《モーロの三本柱バランス》との記事があり、「拘禁・供述・報道」が大型汚職事件解決の三本柱で、これが相まって相乗効果を生み、強固な汚職組織の内部 ...
続きを読む »LJで下院議長の身辺揺れる=最高裁が執務室捜査認可=下院CPIにはコスタ被告=「献金に見返りは付き物」
【既報関連】テオリ・ザヴァスキ最高裁判事が5日、エドゥアルド・クーニャ下院議長の執務室への立ち入り捜査と同議長に関する捜査期間延長を認めた。また、ペトロブラス(PB)元供給部長のパウロ・コスタ被告は同日、下院PB議会調査委員会(CPI)で、「PBを巡る汚職はブラジリアが起源」で、事業を請け負った企業の賄賂は見返りを期待しており ...
続きを読む »PTの宣伝放送に抗議=18州と連邦区でパネラッソ=批判の矢面から大統領を隠す
5日夜、午後8時30分からの10分間、労働者党(PT)の宣伝放送が行われたが、それと同時に、鍋を叩いて現政権への抗議の意思を示す〃パネラッソ〃が全国各所(確認されている限りで18州と連邦直轄区)で発生したと6日付伯字各紙・サイトが報じた。 この抗議行動はインターネットやメッセージアプリで参加者が集められ、午後9時25分頃まで続 ...
続きを読む »ルーラが公式に捜査対象に=建設大手の便宜図る?=会社負担の旅に続いて契約=国際メディアも大いに注目
労働者の日( メーデー)の1日、サンパウロ市中央部で開かれた中央労組(CUT)の集会でルーラ前大統領が演説に立ち、連邦検察庁が開始した大手建設会社の事業契約を巡る捜査でルーラ氏や社会経済開発銀行(BNDES)の名前が出ていると報じたエポカ誌の報道に対し、エリートやメディアを批判する発言を行ったと2日付伯字紙が報じた。 4月30 ...
続きを読む »PB汚職の余波が日本にも=南西石油の精製が中止に=失業問題など沖縄で混乱か
ブラジル内がペトロブラス贈収賄疑惑(以下PB疑惑)に揺れる中、その余波は地球の反対側の日本国内にも及んでいる。日伯両国での報道によれば、資産売却を目的とするPBの日本事業撤退に伴い、子会社であり、県内シェア6割を持つ南西石油(沖縄県西原町)の石油精製事業の中止が実行された。それにより、同社従業員の失業問題や製造中止による県内へ ...
続きを読む »LJ=下院議長への疑惑再浮上=三井などへの調査依頼=賄賂不払いで圧力かける?=本人は関与を否定するも
連邦警察のラヴァ・ジャット作戦(LJ)でペトロブラス(PB)などを巡る汚職摘発が続く中、エドゥアルド・クーニャ下院議長(民主運動党・PMDB)が、日本の多国籍企業の三井グループ(以下、三井G)からの賄賂が滞ったため、支払うよう圧力をかけていた疑惑が再浮上と28、29日付フォーリャ紙やグローボ紙サイトなどが報じた。 クーニャ氏が ...
続きを読む »マルタ上議が離党届提出=PTへの鋭い批判残して
元サンパウロ市市長のマルタ・スプリシー上議が27日、労働者党(PT)に離党届を出したと29日付伯字紙が報じた。 マルタ氏は第一期ジウマ政権で文化相も務めたが、12年のサンパウロ市市長選挙や14年の統一選挙への出馬をルーラ前大統領から拒まれた事や汚職による党幹部告発などで、党やジウマ政権への不満を募らせていた。 マルタ氏が離党す ...
続きを読む »寄稿=どうすれば治安は良くなる?=銃器所持、成人年齢引下げの問題=賛否両論をかかえて国会審議中=駒形 秀雄
「ブラジルは資源は豊富にあるし、気候は穏やかで地震はない。これで治安が良ければ住みよい国なんだがなー」これは多くの人々から聞く言葉です。正にその通り、日本から移り住んだ人達も何の資本もなく「腕一本、脛一本」ガンバリ精神だけを頼りにこの国で暮らして来たが、今じゃ自分の住む家と食べ物は不自由なくある。子や孫たちも高等教育を受けて立 ...
続きを読む »ペトロブラス=14年は216億レの赤字=第4Qのダメージ響く=23年ぶりの赤字転落=負債総額は約3500億レ
22日、ペトロブラスが2014年度の決算報告を公表し、同公社元役員らの贈収賄工作〃ペトロロン〃の影響などにより、1991年以来23年ぶり、かつ約216億レアルという大幅な赤字を計上したことが明らかとなった。大減益は予想されていたとはいえ、2月に就任したばかりのアウデミール・ベンディーネ総裁にとっては苦しい船出となった。23日付 ...
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