軍事政権時代に三つの大臣職に就任するなど、ブラジル政界の大物政治家として知られたジャルバス・パッサリーニョ氏が5日、ブラジリアの自宅で老衰のため亡くなった。96歳だった。 1920年にブラジル北部のアクレ州に生まれたパッサリーニョ氏は、幼い頃に同じく北部のパラー州の州都ベレンに移住。そこが同氏にとっての拠点となった。 軍人とし ...
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ルーラさんの功罪=パラナグア 増田二郎
この頃、テレビをつけたり、あるいは新聞や週刊誌をめくると、目に入るのはPT(労働党)政権の汚職事件ばかりです。その水増し予算や公共事業費ピンはねは通常の度を越し過ぎていて、ここに至ってとうとうジルマ大統領の弾劾裁判に発展しようとしています。 ブラジルの歴代大統領にも、規模の大小こそあれ、汚職問題はありました。記憶を遡れば、20 ...
続きを読む »軍政下の迫害者誉めそやす=ボルソナロ発言に世界中が反応
下院本会議で大統領罷免審議継続を問う投票が行われた3月17日、歴史的な投票の際は各下議に10秒程の時間が与えられたが、その中で、ジャイール・ボルソナロ(キリスト社会党・PSC)下議の行った演説が、(悪い意味で)世界を駆け巡ったと20日付エスタード紙が報じた。 反応が最も大きかったのは英国紙ガーディアンで、「『悲しい日』の極めつ ...
続きを読む »ロジェリオ・デュアルテ死去=60年代ブラジルのサイケ・アーティスト
13日、ブラジルの60年代カルチャーに強い影響力を持ったイラストレーター、ロジェリオ・デュアルテが入院先のブラジリアの病院で咽頭ガンのため亡くなった。77歳だった。 1939年にバイーア州で生まれたデュアルテは、20代だった60年代にリオに渡ってアートを学ぶが、成功は早いうちに訪れた。 それは彼が、後に「ブラジル最大の映画監督 ...
続きを読む »サンパウロ市長選=エルンジーナの挑戦=81歳の左翼系元女性市長
本来なら今頃は、10月に行われる全国市長選挙に向けて盛り上がり始めていなければおかしいのだが、ジウマ大統領の罷免問題でそれどころではないブラジル。だが、その陰に隠れながらも興味深い動きは起こっている。 そのひとつが、サンパウロ市長選に、元同市市長で現在81歳のルイーザ・エルンジーナ氏(社会主義自由党・PSOL)が24年ぶりの返 ...
続きを読む »PMDBが結党50年=カリスマなき大政党の数奇な運命
3月24日、現在、ブラジル国内の政治動向上、見逃せない政党の一つとなっている民主運動党(PMDB)が結党から50周年を迎えた。 PMDBの存在は世界的に見ても稀なものだ。党の歴史は50年。軍事政権時代に1度政党政治が破綻したブラジルにおいては、最長の歴史を誇る党だ。だが、その政治史の中の役割は決して体裁の良いものとは言えない。 ...
続きを読む »「罷免は憲法も保障する行為」=最高裁判事がジウマに反論
ジウマ大統領が22日、自身に対する罷免の動きは「民主主義に対するゴウペ(クーデター、golpe)だ、絶対に辞任しない」と宣言したことに対し、最高裁判事らが「罷免は合法」との見解を示したと24日付伯字紙が報じている。 ジウマ大統領はかねてから、現在の大統領罷免の動きは1964年の軍事政権誕生を招いたクーデター同様の「ゴウペ」だと ...
続きを読む »逆風下で現政権を擁護する大御所音楽家=「闘争の同志」のイメージ捨てられず
ブラジルは現在、ルーラ前大統領(労働者党・PT)の官房長官就任という、想定をはるかに超えた「逮捕逃れ」の方法に呆れた国民らが、これまでにないほどの反政府的な怒りの中にある。 だが、ブラジル音楽界の重鎮の中には、この動きに反旗を翻す動きが見られている。 調査機関ダッタフォーリャが3月17、18日に行った最新のアンケートでも、「ル ...
続きを読む »ブラジルにもあった極秘の原爆開発計画
年始には北朝鮮が自称〃水爆〃実験、さらにロケット発射など、日本周辺が不穏な空気に包まれている。「南米には原爆がなくてよかった」と他人事のように考えているかもしれないが、歴史的には案外そうでもない▼原爆投下70周年の昨年は、考えさせられる取材機会が続いた。ラーモス移住地への長崎平和の灯分灯の折には、日本の報道関係者に「どうしてブ ...
続きを読む »シコが若者と路上で政治討論=与党支持の理由を問われ
ブラジル音楽史を代表する伝説の歌手、シコ・ブアルキ(71)が21日、リオデジャネイロ市の路上で若者から政治論争を売られた。 シコは同日、友人の映画監督らとリオ市南部のレブロン地区のレストランを出ようとした際、若者の集団から罵声を浴びせられた。 「おい、ペチスタ(労働者党支持者)」と声をかけられたシコが、「いかにも俺はペチスタだ ...
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