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コーヒー 関連記事

ロンドリーナ邦人厚生会慰霊法要=30人の日系人の遺骨を弔う

中川渡さん、田中夫人、西森鉄雄さん、木村厚生会会長、中川芳則さん、リーノ神父、杉本夫人、田中さん、中川芳則さんの姪、杉本家長女(右から)

 終戦後、北パラナのロンドリーナ市は「コーヒーの都」として驚異的な発展を遂げた。しかし地方からの流浪人、生活困窮者も増え、その救済を目的として伊東達馬、岡崎仙次氏等の有力者が「ロンドリーナ邦人厚生会」を1955年に発足させた。  さらに64年にはロンドリーナ中央墓地(サンペドロ墓地)に納骨堂を建立し、現在では市役所に登録されてい ...

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臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(36)

 断片的にせよ、故郷の新しい情報にはちがいない。以前からの入植者のなかに、保久原と村は違うが同じ地域の具志頭村(沖縄の方言でグシチャン)からきた新垣という男がいた。二人には共通の話題があり意気投合した。彼は樽にピンガという酒をすすめながら、「沖縄の泡盛に似ています。サトウキビからできる酒です」と説明した。  この出会いを喜んだの ...

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《ブラジル》ボルソナロ新政権への期待

銃規制緩和の大統領令にBicボールペンで署名し、「これが私の武器」とポーズをとるボウソナロ大統領

 ボルソナロ新大統領が思春期を送ったサンパウロ州南部エルドラド市を、昨年10月に初めて訪れた。レジストロからリベイラ川を上流にさかのぼった地点にあり、大昔には金採掘で潤ったところだ。「黄金郷」を意味する名前にその歴史の残滓が残っている。  今では、有名な鍾乳洞「悪魔の洞窟」(Caverna do Diabo)以外に見るものがない ...

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臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(35)

 樽叔父に収容所出発のとき配られたランチを食べてもいいか訊ね、いいぐあいに、荷物のなかに小刀があったので、パンを切り、モルタデラを何枚か挟んだ。臭いは強く、名前のように得体の知れない食べ物だった。  味見をしてみた。たしかに味は濃いが、考えてみるとパンによく合っておいしいのだった。もし、だれかに「この国で何がたべたいが?」ときか ...

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臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(34)

 起きてから何時間かすると、正輝は昼ご飯を知らせる声を聞いた。収容所ではこれが初めてのきちんとした食事だった。いろいろ書きこんだ書類ができたあと、無料で食事することができる食券とよばれるチケットをもらった。 「どんな食べ物だろう?」 衛生的には満点だといえるだろう。 「従業員たちは毎日、医者の検査をうけ、食品の品質は同じように栄 ...

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臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(33)

 コーヒーは神戸で飲んだことがある。自分たちはこのコーヒーを収穫するためにブラジルにいくのではないか?と考えはするが好きにはなれなかった。収容所ではコーヒーが喉を通りやすいように砂糖をたくさん入れて甘くした。 「いったい、この飲み物を、他の人たちはどう思っているのだろう?」と疑問に思ったほどだ。  そのあと、移民たちはそれぞれの ...

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臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(32)

「ちょっと、見てくるよ」と叔父にいい、そこを離れて、そのスペースにむけて走った。左右をみると、長い広い廊下が目に入った。廊下の両側にはたくさんのドアがあり、その先に広いサロンがあった。何のために使われるのか、そのときはかいもく分からなかった。建物の奥に進むと、右と左に2階に上がる広い階段があった。  正輝の冒険はここから始まった ...

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臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(30)

 こうして樽、ウシ、正輝は後に俗によばれる「構成家族」という形でやってきた。ブラジルの移民政策はこちらに腰かけ的なデカセギでではない永住する家族を優先するものだった。しかし、日本の習慣として長男は家からを出したくないという考えがあり、ごく一般的なかたちの家族移民はむずかしかった。また、移民してやってきた日本人には短期間に、できる ...

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臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(27)

 その規則にそうために寺内正毅首相が音頭をとり、すでにサンパウロ政府と交渉中だった東洋移民会社と、当時活発に移民事業にとりくんでいた南米移民を合併し、海外興業株式会社(KKKK)を設立した。それは、日本が国家的事業としてブラジル移民をあつかいはじめた第一歩だった。それ以後、移民問題は政府が取り扱うことになった。  結果は目にみえ ...

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ブラジルを「故郷」にするなら桜を植えよう=郷愁とブラジル日本移民

サンパウロ州サンロッケ市の国士館スポーツセンターの桜

 「静岡の茶畑そっくりだ」―サンパウロ市から南西に190キロほど下った海岸部レジストロの茶畑に取材に行き、故郷の光景を思い出した。  といっても、緑茶ではなく紅茶だ。聞けば、原料となる茶葉は緑茶も紅茶も一緒だが、加工工程が違うのだという。お茶畑まではそっくりなワケだ。  ブラジルは「コーヒー王国」と言われて久しい。だが、かつてそ ...

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