コーヒー
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道のない道=村上尚子
道のない道=村上尚子=(13)
さて、茂夫が一時身を寄せていた,川中家の説明をしたい。 半年前、同県人ということで食事に招待されたのだ。四キロメートル離れている。おじさん(七十歳)、おばさん(五十五歳)、娘の静加(十九歳)、息子
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道のない道=村上尚子
道のない道=村上尚子=(11)
難 産 この日も臨月の私は、焼けつくような日差しの中、切り倒してある大木を、移動させようとしていた。大木の両端に鎖の輪をつけて、その鎖へ棒を通し弟と二人で担いでいた。渾身の力で持ち上げて、
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道のない道=村上尚子
道のない道=村上尚子=(7)
わき道にそれるが、とうもろこしでの思い出がある。 その時から二年過ぎた頃である。弟は独学でスペイン語が何とか解りはじめていた。なので、こんな人里はなれた所にも、細々とした情報は入ってきていた。どう
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道のない道=村上尚子
道のない道=村上尚子=(5)
ところで、この地区には監督という者がいる。月に一度くらい馬に乗って、仕事の進み具合を見にくる。やかましい小言は何も言わずに、十五分もいたら帰って行く。 父に期待する者はいない。だれも口にこそ出さな
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樹海
今のブラジルに必要な日本精神が込められた本
サンパウロ青年図書館と本紙が出版する日本語・ポルトガル語両語のシリーズ本『日本文化』第3巻が、先ごろ刊行された。今までポルトガル語では紹介されたことのないトヨタ、ホンダ、キョーセラの創業秘話や企業哲
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日系社会ニュース
過去の差別法令を集める=日本人移民関連法令集を刊行=「過ち繰り返さないために」
「私たちの親や祖父母の時代、いかにブラジル政府は日本移民を差別していたか。それは法律にはっきり表れている。二度と繰り返さないように、それをまとめようと思いました」――サンパウロ市在住の弁護士、白石チ
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道のない道=村上尚子
道のない道=村上尚子=(4)
その頃、茂夫とは、軽く付き合ってはいた。けれども、結婚など考えてもいなかった。当時の多くの者は、父親の意見には、従わなければならなかった。私の父であれば、絶対服従である。それでも強く抵抗した。 「い
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日系社会ニュース
折り紙月刊誌で五輪特集=キリスト像の作り方も掲載
日本折紙協会が発行する『月刊おりがみ』の8月号で、「ブラジルでオリンピック」と題する特集が組まれた。序文には「スポーツほかカーニバル、大自然、農業、資源など…。遠い国なのに、ブラジルのイメージはどれ
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日系社会ニュース
和歌山県人会=移住百周年法要で先人弔う=第1号中井家の子孫も参列=来年に式典、初の記念誌も
ブラジル和歌山県人会(谷口ジョゼー会長)が今年、日本からブラジルに移住した県人の百周年を迎えたことから、18日午後にサンパウロ市内の県人会館で追悼法要を行なった。来年には知事らを招待した百周年記念式
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道のない道=村上尚子
道のない道=村上尚子=(1)
パラグアイへ 気の遠くなるような広大な地に、私は立っている。 ここはパラグアイにあるペドロ・ホワン・カバレイロという地区である。ブラジルとの国境のある町、ポンタポラン市から、更に十五キロメートル奥
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