ヴァルゼン・グランデ 馬場園かね
北の人故里語るカジューの雨
【この大都のサンパウロにも二ヶ月あまりの乾季が続いたが、ここ二三日静かな雨があった。仕事場の窓から「ああ!これがカジューの雨であろうか」と暫く墓所の木々を濡らす静かな雨を眺めている…
続きを読む »2016年9月14日 俳句
ヴァルゼン・グランデ 馬場園かね
北の人故里語るカジューの雨
【この大都のサンパウロにも二ヶ月あまりの乾季が続いたが、ここ二三日静かな雨があった。仕事場の窓から「ああ!これがカジューの雨であろうか」と暫く墓所の木々を濡らす静かな雨を眺めている…
続きを読む »2016年9月9日 特集
日本学術振興会(JSPS)とサンパウロ州立総合大学(USP)は共催で「第1回科学交流国際ワークショップ」を8月30、31日にUSP3学部で実施した。31日午後からは法学部が会場――まさにその時間にジウマ大統領罷免が上院で可決、同法学部出身の13人目の大統領が誕生した瞬間だった。ミッシェル・テメル氏は1963年の卒業生だ。同法学 ...
続きを読む »2016年9月6日 イベント情報
サンパウロ福音教会が『第51回慈善バザー』を11日午前11時から、同教会(Rua Tomas Carvalhal, 471, Paraiso)で開催する。午後3時まで。 日本の教会や当地のボランティアから寄付された衣類、書籍、雑貨を格安で販売する。特に衣類などは良質なものが揃っているという。 手作りのカレーライス、肉まん、 ...
続きを読む »2016年8月24日 ビジネスニュース, ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
8月は大豆の輸出量が減り、トウモロコシや砂糖、コーヒーの輸出量が増えている。 大豆の場合、8月はじめの15営業日の実績から見た輸出量は大幅に落ち込み、400万トン程度で終わりそうだ。直近4カ月の大豆の平均輸出量は8400万トンで、4月の輸出量は1千万トンに達していた。 年初数カ月間は輸出が急増していたトウモロコシは5月以降 ...
続きを読む »2016年8月24日 勝ち組=かんばら ひろし
以前は気力にあふれて話をしたのに、めっきり口も重くなった。ただ、残された四人の子供たち、正吉、勝次、以下の二人の女の子に対する時だけは、その強い閉じられた顔に、昔どおりの明るい笑顔が浮かぶのだった。 大陸の夜は深々と更けて、平原の乾いた空気に寒さがひとしお身にしみた。広い耕地の中にポツンと建った源吉の家の中では粗末な木造りの ...
続きを読む »2016年8月16日 ブラジル水泳界の英雄 岡本哲夫=日伯交流から生まれた奇跡
それにしても「パジーリャ局長」とは一体何者なのか? 当時のパウリスタ新聞を見ても「パジーリャ局長」としか書いていない。日本移民が敵性国民としてさげすまれていた戦時中から特別に日本人プールに使用許可を出し、勝ち負け抗争の余韻が強い終戦5年目に日章旗掲揚に許可を出すほど、日本移民に肩入れした。そのくせに「パジーリャ氏」としか出てこ ...
続きを読む »2016年8月11日 勝ち組=かんばら ひろし
ところが相手はこれを松太郎への加勢と勘違いしたらしい、振り上げた鞭を今度は源吉に向けてきたのだ。はじめの数回はなんとかかわしていたもののバシッとまともに一発を食らうと対抗するしかなかった。軍隊時代に習った柔道の技が無意識に働いた。相手の利き腕をつかむと、ドウッと、一本背負いが見事に決まって、相手は地面に叩き付けれた。これが二、 ...
続きを読む »2016年8月11日 俳句
セザリオ・ランジェ 井上人栄
ときめきの心にも似て春を待つ
【「春を待つ」丁度この頃の季節である。高階から外を眺めると、墓場の森など枯れ色が目立ち侘しい景色が目に入る。林立するビルの中庭や前庭の草木も枯れ色が目立ち、人の出入りもまばらで冬の様相をなしている。
八月から春の季節で、「ときめきの心にも似て」とは、若々しい作者の心情の表れであって、この一句を瑞々しい佳句となしている】
2016年8月9日 日系社会ニュース
【リオ発=小倉祐貴記者】第31回夏季五輪が5日夜、リオデジャネイロで華々しく幕を開けた。午後8時から始まった開会セレモニーに対し、会場のマラカナンスタジアム周辺は歩行者も入場制限の対象に。治安やテロへの課題も指摘された南米初の五輪だったが、厳重な警備の下、そうした不安を一蹴し無事に開幕を迎えた。 当日の会場周辺は、機関銃を持っ ...
続きを読む »2016年8月9日 勝ち組=かんばら ひろし
昭和の初期、アララクアラ沿線のこのコーヒー農場には数十家族の日本移民がコロノ(農作業者)として入っており、新来の源吉夫婦もその一員だった。 やがて支度が整うとエンシャーダ{鍬}を肩に、昼の弁当と水がめをぶら下げて、二人は揃って家を出た。朝の光を受けて、急速にもやが薄れ、濃い緑の草に朝露がきらきらと輝いていた。「この草取りも今日 ...
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