コーヒー
-
日本移民108周年記念=囚人の署名 平リカルド著 (翻訳)栗原章子
日本移民108周年記念=囚人の署名 平リカルド著 (翻訳)栗原章子=(1)
第1章 苦いコーヒー ガラスもなくカーテンもない裸の窓からは、朝日がサンサンと差しこんでいた。風もないのに歩くたびに埃がまいあがり、その日もまた朝から暑い夏の一日になることが予想された。一九三八年一
続きを読む -
自伝小説=月のかけら=筑紫 橘郎
自伝小説=月のかけら=筑紫 橘郎=(10)
まず出されたのはパンとコーヒー。コーヒーは正に本場であるから良しとしても、「パン」は余りにもかたい。それに「マンテーガ」なる乳製クリームと、「モルタンデ―ラ」を挟んだ「サンドイッチ」である。これがど
続きを読む -
ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
ベネズエラ=資材不足ますます深刻に=砂糖がなくコーラも生産中止に
食料品や生活必需品の不足が深刻で、大統領罷免の動きも出ているベネズエラでは、工業生産用の砂糖も不足しており、同国でコカコーラを生産するメキシコ系のコカ・コーラ・フェムザ社が、砂糖を含む炭酸飲料の生産
続きを読む -
自伝小説=月のかけら=筑紫 橘郎
自伝小説=月のかけら=筑紫 橘郎=(7)
侍従長役、やおらお立ちに成り、三名の侍従を従えて、先程ご登場の方角に退散なさいます。笹山部長は、侍従長殿退出後、海魚に(扮した)役者に囲まれて船員乗客から祝福をお受けに成られる。船長代理は航海許可証
続きを読む -
日系社会ニュース
■訃報■「寿司丹治」店主 丹治三夫さん
「寿司丹治の店主」としてブラジル社会に広く知られるサンパウロ市在住の丹治三夫さんが11日、複数の内臓疾患により市内病院でなくなった。享年83。12日に葬儀・火葬がとり行われた。 丹治さんは戦後移民で
続きを読む -
大耳小耳
-
「ある日曜日」(Um Dia de Domingo)=エマヌエル賛徒(Emanuel Santo)
「ある日曜日」(Um Dia de Domingo)=エマヌエル賛徒(Emanuel Santo)=(49)
「リカルドは、誰かさんと違って、家族の愛情に恵まれて育っただけ幸せだよ」「木村社長は、相変わらず金儲けに忙しいのでしょうか? 死んだカロリーナがあの人に残したメッセージのことは忘れたのかな・・・」「忘
続きを読む -
日系社会ニュース
18年皇族ご訪問の要望上がる=リンス入植100周年記念で=梅田大使、上塚の墓参りも=間部画伯の孫の石碑除幕
日本人リンス入植100周年記念式典が21日、同市の聖アントニオ教会前広場で行なわれた。この日はリンス市制96周年日でもあり、リンスのエドガー・デ・ソウザ市長、リンス文協の松浦秋夫会長、リンス市役所、
続きを読む -
県連故郷巡り(北東伯編)=歴史の玉手箱
県連故郷巡り(北東伯編)=歴史の玉手箱=第13回=帰国手続き詐欺の被害者
中村伯毅さん(ひろき)の話は、終戦直後に起きた「帰国手続き詐欺」だ。土地証書など一式をブラジル政府に預ければ、日本への帰国船の手続きをしてくれるというもので、その手続き料、必要経費などと称して毎月の
続きを読む -
「ある日曜日」(Um Dia de Domingo)=エマヌエル賛徒(Emanuel Santo)
「ある日曜日」(Um Dia de Domingo)=エマヌエル賛徒(Emanuel Santo)=(44)
「お互い久しぶりに会われて、話したいことがたくさんあったでしょう」「ええ、まあ。でも、話題の中心はこれでした」 木村社長は、ジャケットの内ポケットから折りたたんだ書類と一枚の写真を取り出して、私とリカ
続きを読む