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大西洋岸森林=森林農法の普及本格化へ=ジュサラで持続的収入を=小農支援にNPOが助成=地元の意識の低さが課題

現地視察時に剪定する有識者。農作物を手入れする技術・知識も乏しいようだ

 サンパウロ州を中心とした大西洋岸森林(マッタ・アトランチカ)の保全再生と小農支援を目的に、NPO法人「VERSTA」(東京都)による『ジュサラ椰子樹を主体とした小農の森林農法(アグロフォレストリー)推進プロジェクト形成事業』が本格的に始動した。今年から正式に3年間の助成金交付(初年度は約200万円)を決め、8月18、19日に現 ...

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連載小説=子供移民の半生記=家族みんなで分かちあった=異郷の地での苦しみと喜び=中野文雄=43

 もし店を買ったとしたら、兄弟4人と今の店員2人で当分はやっていけそうだ。山口さんの熱心な記帳には圧倒された。閉店間際になっても終えず、残りは明日に回すようになった。そこで近付きのための一夕として、商談が纏ります様にとセーミの奢りで御馳走になったが、こっちは田舎者。メーザの上に並べられた1ダースのビールを見てびっくり。 田舎の家 ...

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連載小説=子供移民の半生記=家族みんなで分かちあった=異郷の地での苦しみと喜び=中野文雄=41

 この調査の結果に数多くの知識人が関心を示し、当時の州統領、アデマール・デ・バロス閣下が「収監されている大多数の日本人の身を案じられている」と知ると、天を仰いで「事態の好転も近い!」と同志と共に喜び合った。そして、その日が一日も早からん事を祈るのであった。 旬日ならずして事態は好転し、続々と収監を解かれた大勢の同胞が無事帰宅を待 ...

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連載小説=子供移民の半生記=家族みんなで分かちあった=異郷の地での苦しみと喜び=中野文雄=40

 何事に対しても忍耐を第一とし、同じ日本人として相争うことなく、国体を信じ、皇室を尊び、「敗戦認識派」を無視し日本の勝利を信じ、結束を固める。思想の善導を第一義とする従来の研究会はもっと飛躍すべきだとの説に従い、その具体的な説明には今後の大きな課題としてお互いに勉強し、日本人としての自覚のもと、今の自分を「これで良いのか」と見つ ...

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コーヒー=8カ月間で50%値上り=減収で1俵400レアルに

 ブラジル一のコーヒー生産地であるミナス・ジェライス州での干ばつでコーヒーの収量が減った事などで、コーヒー1俵の価格が8カ月前より50%高くなった。 コーヒー価格の上昇はミナス州の干ばつが主因で、同州では収量が30%落ちた農家も出ているほどだ。また、平均気温が例年より高くなっている事も、新しい苗木の生育などに影響を及ぼしている。 ...

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連載小説=子供移民の半生記=家族みんなで分かちあった=異郷の地での苦しみと喜び=中野文雄=36

 そんなある日、あわただしい蹄の音がコーヒー園に響いた。ただ事ではなさそうだ。「中野さん、中野さん!」と叫ぶ声と同時に、一人の青年が全身汗と埃にまみれ馬から飛び降りると、おやじに縋り、あまりの疲労に声も出ず、しばらくゼイゼイと吐く息も苦しげだった。しばらくしてようやく一口の水をすするように飲み、大きい吐息をつくと涙を流しながら語 ...

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連載小説=子供移民の半生記=家族みんなで分かちあった=異郷の地での苦しみと喜び=中野文雄=35

 この2年間で5千本位だ。コーヒーの樹は3万8千本。この調子だとあと10年かかってしまう。百姓には生き甲斐だが、恐ろしく気の長い話だ。 考えてみると人間も同じだ。生まれてから成人になるまでに少なくとも18年はかかる。計算づくではなく、親の苦労を仰ぐことの少ない人間の育成に比べ、農業とは作物が確実に答えてくれるやりがいのある仕事だ ...

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大統領と日本移民の友情=松原家に伝わる安太郎伝=(7)=「今度は君の頼み聞きたい」=日本人にもう一度機会を!

1951年10月5日付パ紙の記事

 終戦直後、ヴァルガスが軍部に追い落とされた流れを受け、反ヴァルガス派はここぞとばかりに勢力を結集して保守派のUDN(民主連合)を組織し、ヴァルガス派の革新勢力「PSD(社会民主党)とPTB(ブラジル労働党)」の二派が覇を競う時代となった。 ヴァルガスは雌伏5年、1950年末の選挙では、結果的に《総票数約七百九十万票のうち、その ...

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連載小説=子供移民の半生記=家族みんなで分かちあった=異郷の地での苦しみと喜び=中野文雄=34

 すると、上の方はなぜか青々としている。目の錯覚かと思い、下の方を見ると、やはり真っ黒で目も当てられないほどだ。その中で10本位は青々としている。 よくよく見まわすと、本当に被害に遭ったのは盆地になっている風通しの悪い場所に植えられている4~5百本位で、あとは無傷で青々としていた。蕾はやられているだろうから実のつきが悪くなり、今 ...

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連載小説=子供移民の半生記=家族みんなで分かちあった=異郷の地での苦しみと喜び=中野文雄=33

 明日は明日の風が吹く。耕主様となったので希望で胸が高鳴る。2~3日休んだらコーヒーの収穫を始めよう。 使用人任せには出来ない。バーラ・ボニータで見せた日本人の腕前を。3万8千本のコーヒーの樹を3年かけて人工肥料で蘇らせるのは並大抵の事ではないが、兄妹が協力し合えば力は無限だ。幸いに物事に熱心な兄貴の采配に依ればマンゲイラには牛 ...

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