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コーヒー 関連記事

ドウラードスの和歌山県人=61年目迎えた松原移住地=ただ一人残る那須千草さん

入植5周年を祝った松原移住地(松原移民・梅田幸治さん所蔵)

 松原移住地には1953年に第一陣が入植。全部で64家族が入植し、そのうち60家族が和歌山県人だったという。しかし、市中心部から約75キロ離れた松原植民地には今、一家族しか住んでいない。数年前までは残っていた日本人会の会館も、今は跡形もない。 同移住地は、戦前移民の和歌山県人・松原安太郎氏が、ヴァルガス大統領(当時)と直接交渉し ...

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南麻州=ドウラードスの和歌山県人=松原、クルパイ移住地訪ねて

 サンパウロ市から西北方向に約1千キロ離れた南麻州ドウラードス市は、パラグアイとの国境付近に位置する。その周辺には、戦後移住の先駆けである松原移住地があり、和歌山(クルパイ)植民地の入植者も向かった場所だ。入植者の多くが和歌山県南部からの移住者だった縁があり、1953年の入植から61年目の今年4月、仁坂吉伸・和歌山知事をはじめと ...

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連載小説=子供移民の半生記=家族みんなで分かちあった=異郷の地での苦しみと喜び=中野文雄=12

 労働者側から見たら、充分な食糧も配給して貰えず、食券で指定の売店でしか物が手に入らないというのも、耕主の専横ではなく政府の政策によるものであり、耕主も労働者も双方被害者であるというのが当時のブラジルの姿であったらしい。 1930年代からの移民の語りに依れば、バウルーとサンマノエルの中間の原野に大きい倉庫があり、広大な地域に鉄條 ...

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連載小説=子供移民の半生記=家族みんなで分かちあった=異郷の地での苦しみと喜び=中野文雄=11

 コーヒーの採集は大変な仕事なのだそうだ。この時期になると、朝早くは霧がかかり、露が多くて下半身はびっしょぬれる。うっすらと霜も降りる。青い実は落ちにくく、手は痛く、血がにじみ出る毎日だ。それが6月の末ごろまで続くらしい。叉コーヒーの木には蜂の巣や毛虫も多く、毛虫に触れたら火に焼かれたように肌が痛み、その日一日中苦しむそうだ。ま ...

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連載小説=子供移民の半生記=家族みんなで分かちあった=異郷の地での苦しみと喜び=中野文雄=10

 その夜は思わぬご馳走に、皆満腹で早くも眠くなったらしく、ゆっくり話の続きを聞きたい母は、急いで湯を沸かすと子供たちを行水させ寝付かせた。「文しゃん、1カ月ぶりに家に帰って来たが、もう立派になった様だね」と言って母は褒めて呉れた。 自分もやはり色々と考えさせられて、心が広くなったと感じた事は確かだ。人間としては成長したのでは、と ...

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県連日本祭り、来週末!=7月4、5、6の三日間=『三方良し』をテーマに

 ブラジル日本都道府県人会連合会(本橋幹久会長)が主催する『第17回フェスティバル・ドジャポン 2014』が来月4日から三日間、サンパウロ市イミグランテス展示場(Rodovia dos Imigrantes, KM 1,5 – Cursino)で開かれる。各県人会の郷土食が一堂に集まる郷土食展やミス日系コンテスト、コ ...

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連載小説=子供移民の半生記=家族みんなで分かちあった=異郷の地での苦しみと喜び=中野文雄=6

 「行きはよいよい、帰りは恐い」のごとく、来る時には初めて耕地の外に出て、嬉しさと物珍しさで気が付かなかったのだが、所々牧場の中を通って来たらしく「気の荒い牛に追われて、息絶え絶えに逃げ、恐かった」の話を思い出し、急に恐くなった。 遠い丘の上の牛の群れを尻目に、1リットルの酒のビンを持ち直すと急ぎ足で家に帰った。家でも初めて使い ...

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W杯特集「戦うにはまず敵を知れ!」 コロンビア料理『Guanahani』

 25日にクイアバで対戦するのは、南米予選を2位で突破し4大会ぶりのW杯出場となる強敵コロンビア。この試合で決勝リーグ進出かどうかを決める、天下分け目の一戦になる可能性が高い相手だ。 人口・経済ともに堂々南米3位、有数のコーヒー産地でもあるが、内戦、コカイン、殺人…など危険なにおいもプンプン。選手も攻めが得意というだけあって、ハ ...

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連載小説=子供移民の半生記=家族みんなで分かちあった=異郷の地での苦しみと喜び=中野文雄=2

 窓ガラスに触ってみたら、あるはずのガラスがない。道理で煙が入ってくるはずだ。大半のガラスは壊れていてなかった。わざわざ出迎えに来てくれた大先輩の大塚さんによれば、ブラジルでは高い所から悪ガキ共が汽車を目掛けて石を投げ、窓ガラスを壊してしまうのだそうで、汽車の窓は大半が割れていた。 また、日本の汽車とちがって、ブラジルでは薪を焚 ...

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大耳小耳

 「息子たちに家族の歴史を残したかった。気力を振り絞って書いた」というサンパウロ市在住の中野文雄さん(92、福岡)の自分史『子供移民の半生記』を、本日から6面の小説欄で掲載する。1935年に13歳で移住し、戦中バーラ・ボニータでは3度も理不尽な軍警察の家宅捜索を受けた。手塩にかけて育てた収穫直前の棉畑を捨てて夜汽車で決死の逃避行 ...

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