ニッケイ新聞 2013年3月23日 ブラジル三菱商事の近藤正樹社長の帰国に伴い、後任として来月1日から黒子多加志氏(53、東京)が同社長に就任する。15日に行われた商工会議所の昼食会で交代あいさつを行い、終了後は記者会見を開いた。 近藤社長は、2008年から5年間駐在した。同社ではコーヒーを中心とした食品、食料部門に長く携わ ...
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連載小説=移り住みし者たち=麻野 涼=第21回
ニッケイ新聞 2013年2月26日 児玉はテレーザが本気で言っているとは思っていなかった。 「ああ」 「コダマなら、そう言ってくれると思った」 翌朝、トニーニョが寝室に入ってきた。二人はまだベッドの中でまどろんでいた。テレーザは児玉の腕の中で抱かれるように寝ていた。 「ママ、だれ、その人」 「ボンジア(おはよう)。この人はマ ...
続きを読む »連載小説=移り住みし者たち=麻野 涼=第20回
ニッケイ新聞 2013年2月23日 「コダマ、ノン・テン・トロッコ(お釣りがないよ)」 「ノン・プレシーザ(必要ない)」辞書を引きながら児玉が答えた。 サンパウロに来てから間もない児玉には物価の感覚がまだわからなかった。パウリスタ新聞から受けとる月給は約四十ドルだった。それでもサンパウロ州法で定められた最低給料の三倍はあった。 ...
続きを読む »連載小説=移り住みし者たち=麻野 涼=第15回
ニッケイ新聞 2013年2月16日 二世がポルトガル語でブラジル人に児玉の言ったことを通訳してくれた。事情がわかると、彼らは値段を紙に書いたり、ゆっくりと発音してくれた。児玉も最初は挨拶ぐらいだったものが、数ヶ月もすると簡単な会話くらいなら通じるようになってきた。 「ブラジルは気に入ったか」 「ああ、好きになった」 「それはよ ...
続きを読む »第10回=サンルイス=二つもあった戦後移住地=養鶏や蔬菜目的に入植
ニッケイ新聞 2012年11月22日付け サンルイスに到着した10月1日昼、郷土食レストランでは名物「Arroz de Cuxa」が大人気だった。ビナグレイラの葉を刻んで、ゴマ、乾燥エビなどと炒めてご飯に混ぜた焼き飯の一種だ。海ノリのような独特のまったり感があり、日本人の口に合うようだ。 現地ガイドは「この料理は黒人奴隷がア ...
続きを読む »斎藤早百合さんを表彰=日本語教育に通算30年
ニッケイ新聞 2012年11月15日付け ペデレイラ文協の記念式典では、日本語学校の7代目教師として着任し、現在も教鞭を取る斎藤早百合さん(80、高知)の在職30周年も合わせて祝われた。 生徒、協会から記念品や花束を贈られた斎藤さんは、「身に余る報奨。住人として当然のことをしただけ。非常に幸せでした」としっかりした口調で挨拶 ...
続きを読む »東西南北
ニッケイ新聞 2012年10月17日付け ジウマ大統領は19日に行なわれる予定だったサンパウロ市市長選のハダジ候補への応援演説の日程変更を行なった。理由は「アヴェニーダ・ブラジル」の最終回と時間が重なっていたため。「そのせいでその場にいない人が続出すると困る」が表向きの理由だが、ジウマ氏は同ノヴェーラのファンであることを既に公 ...
続きを読む »ああ懐かしのサントス港=「あめりか丸」同船者会
ニッケイ新聞 2012年10月5日付け 1959年9月28日サントス港着の「あめりか丸同船者会」が22日、サントスであった。 サンパウロ市リベルダーデ広場に朝7時半、同船者とその夫人らを合わせて13人が集合。新潟県人会会員を中心とした旅行好きの人達と共に、総勢28人で観光バスに乗り出発した。遠くレシーフェからは久保洋深さん、 ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2012年10月4日付け 関西学院大学の国際学部を卒業するためには、留学経験が必須なのだという。世界中の百校以上と提携し、ブラジルでも2校が受け入れている。遅きに失した感はあるが、違う視点で日本を見ることの大事さを認識した人材育成だろう。当事者では分からないこともある。足元を見ればコロニアも同じだ▼麗澤大学の名誉 ...
続きを読む »外食産業が急成長見せる=中産階級増加が影響か=ファースト・カジュアルへ
ニッケイ新聞 2012年9月26日付け ファースト・フードならぬ、次の流行は米国式の「ファースト・カジュアル」?—。ここ数年の中産階級の増加に伴って可処分所得がふえた影響もあって、食材を販売するスーパーマーケットなどの小売業と比較して、すぐに食べられてより手軽な外食サービスの方が成長加速しており、過去10年間は毎年平均15%も ...
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