アリアンサ 新津稚鴎
冬耕や錆びてキコキコ云ふ耕車
背広着し案山子の哀れ見て通る
故国訪い逢えざりし友の賀状来る
河へだて牛啼き交わす夕立晴
色褪せし旱の蝶のとぶばかり
2016年9月30日 俳句
2016年9月24日 イベント情報
ブラジル日系キリスト教連盟(湯浅敬理事長)主催で、ブラジル全国をツアー中のソプラノ歌手、工藤篤子さんとピアニストの宮島紀子さんが、21日に来社した。 2回目となる今回のブラジル公演では、北は首都ブラジリアから南はポルト・アレグレまで全国の教会を巡ってきた。マリリアでは地元テレビ局の宣伝もあり、市営劇場での公演が400人を超え ...
続きを読む »2016年9月23日 俳句
アリアンサ 新津稚鴎
沈み行く月に妻恋鹿の鳴く
横書きの文親しめず秋灯下
生え広がり咲き広がりて秋桜
引力に耐えて暮れゆくパイナかな
除夜告げて我家に古りし鳩時計
咳激げし枕を掴み起き直り
2016年9月23日 俳句
サンカルロス 富岡絹子
顔洗ふ猫の朝(あした)や春隣
【猫を飼っていると、よくこの句のような猫の朝の仕種を見るが、縁側や出窓の日当たりのよいところで、丹念に顔を何回も前足で拭いながら気持ちよさそうにしている。 季語の「春隣」は、「春近し」と同じでもうすぐそこまで春が近づいている様子であって、春を待つ〝冬の季語〟である】
続きを読む »2016年9月17日 俳句
サンカルロス 富岡 絹子 顔洗ふ猫の朝(あした)や春隣 【猫を飼っていると、よくこの句のような猫の朝の仕種を見るが、縁側や出窓の日当たりのよいところで、丹念に顔を何回も前足で拭いながら気持ちよさそうにしている。 季語の「春隣」は、「春近し」と同じでもうすぐそこまで春が近づいている様子であって、春を待つ〝冬の季語〟で ...
続きを読む »2016年9月16日 俳句
アリアンサ 新津 稚鴎 煮こごりや義務の如くに飯を食ふ 海暮れてかりがねに遠き星一つ 馬に乗ってから霜消しを所望せる 諦めは安らぎに似て寒夕焼 大根抜きし穴に夕風吹き初めし 秋耕の老にアヌーのつきまとひ 【作者は移民ではなく一人で来てアリアンサに自分の思うままに住みつき、思うままに自分の天地を生り、たとえばチーク ...
続きを読む »2016年9月14日 短歌
サンパウロ 梅崎嘉明
リオ五輪不安の多く言われしが開会式は世界が賞賛
ブラジルの知能あつめし企画とか終始見惚れし夜の更くるまで
日本式におじぎをなして涙する柔道ラファエーラの動作を讃う
ロンドンの五輪で敗れしラファエーラの執念よろし金賞得たり
黒人に日系東洋系の賞多く日毎楽しくテレビに向う
2016年9月13日 ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
サンパウロ州の登記所発行の死亡証明書に記された死因を分析した結果、13/14年の自殺者は10万人につき5・6人で、01/02年の4・3人より30%増えたと8日付G1サイトが報じた。 10日の世界自殺予防デーを前に発表されたもので、自殺率が高いのはマリリアやリベイロン・プレットの10万人当たり8・6人と7・5人。サントスやサン ...
続きを読む »2016年9月10日 特別寄稿
ここ10~20年の間に日本の医学界では、アメリカの影響で「医学英語」が席巻するようになってきた。これが、「受験英語」しか知らない日本人にとっては相当に難しい。なぜ難しいかというと、その語源がギリシャ語やラテン語にあるからだ。大学の英語学担当の指導教師も、ラテン語やギリシャ語の基礎知識を学ばなければならない。筆者もその一人だった ...
続きを読む »2016年9月9日 日系社会ニュース
日本のソプラノ歌手、工藤篤子さんによる全伯ツアーが9日、南麻州を皮切りに幕開けする。来月3日まで、ピアニスト宮島紀子さんと共に全伯13カ所を巡る。ブラジル日系キリスト教連盟(湯浅敬理事長)主催。 スペイン国立声楽院に留学し、1987年にスペイン・ヤマハコンクールで1位を受賞。現在は日独を拠点とし、音楽を通じた伝道活動にも励ん ...
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