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コチア青年 関連記事

自伝小説=月のかけら=筑紫 橘郎=(4)

 ある早春の昼下がり。春雨に桜の花も散り、緑の若葉が清々しいある日のことであった。父と母は田んぼ、祖父母は桑畑に蚕の餌である桑の葉を採りに出かけて皆留守である。 表に自転車の音がした。郵便屋さんの様である。出て見ると、土間に一通の大きな封筒が投げ込んであった。拾い上げて見ると「農業協同組合」からのお知らせの様である。ふと受取人の ...

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大耳小耳

 岐阜県人会による会報4月号が編集部に届いた。3月19日には県人会として初となる、ミナス州ポッソス・デ・カルダスへの一泊旅行が催行されたという。22日にはカンポス・ド・ジョルトンへの日帰りピクニックを企画中。会長が変わって、行事が少し賑やかになってきたか? 町並みが美しく別名〃ブラジルのスイス〃とも言われる同地。まだ行ったことの ...

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県連故郷巡り(北東伯編)=歴史の玉手箱=第25回=ナタルにもいたコチア青年

請井さんと妻町子さん(62、愛媛県)

 ナタルでは珍しい60代の一世、野溝稔さん(のみぞみのる、68、長野県)は13歳の時、1961年にあるぜんちな丸で家族と共に渡伯した。「ナタルで一世は全部で10人いるかどうか」という。 最初はサンパウロ州ジャカレイに入植し、サンタイザベルにも住んだ。16年前にナタルから30キロ離れた町でココナッツ加工品「Haibiska」を製造 ...

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自伝小説「月のかけら」=筑紫橘郎、本日から開始

著者の筑紫橘郎さん

 ペンネーム「筑紫橘郎」さん(本名=樋口四郎)が書いた自伝小説「月のかけら」を本日から掲載開始する。1935年に福岡県で生まれ、辛い戦中に子供時代を過ごし、1956年12月に「コチア青年」として渡伯した。 筑紫さんはセアザで仲買人をする傍ら、浪曲師をしていた経歴を持つ。その道の有名人だ。そのせいか、語り口はすこぶる軽妙で、福岡方 ...

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■ひとマチ点描■ア・マッシャード最後の一世

松本一成さん(79、長野)と思い出のお茶箱

 以前、サンパウロ州アルバレス・マッシャードを訪れた際、松本一成(いっせい)さんが案内してくれた。コチア青年として1955年に移住、現在も農業を営む。 来年百周年を迎える伝統ある同地へ、最後に移住した日本人であり、最後の一世となった。日系団体会長を10年務め、名誉市民に。「敬老会では長年お祝いする立場だったけど、今年から祝われる ...

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県連故郷巡り(北東伯編)=歴史の玉手箱=第18回=世界から欧州に集まるメロン

松本カルロス幸夫さん

 やはり地元の松本カルロス幸夫さん(52、二世)にも話を聞くと、かつては450ヘクタールほどメロン栽培をしていたが、今は300だという。「9割が輸出。理想は輸出7割、国内3割だな」という。聞けばピラシカーバUSP農学部卒のエリートだ。 父・松本トシロウさん(福島県)はコチア青年で1955年渡伯。最初は奥ソロのプレジデンテ・ベンセ ...

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県連故郷巡り(北東伯編)=歴史の玉手箱=第15回=終わらないコロニアの戦後

エビ養殖場「ミランテ・ドス・ガンボアス」を視察した時の様子。この時の昼食時に中村さんから話を聞く

 パ紙1954年1月15日付も、桜組挺身隊が前年11月から南聖のペドロ・デ・トレード、イタリリー、アナディアス方面に現れ、《「無料帰国」をエサに相当額の金子を搾取しているとの情報がある》と報じた。 詳しくは《これらは相変わらず「祖国救援のための帰国」を説き、無料乗船の交渉は我々が行うといって、希望者から一人当たり二コントを徴収し ...

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コチア三世訪日団を募集=正月日本へ、申込み9月まで

案内のため来社した関係者の皆さん

 コチア青年連絡協議会(前田進会長)は『第4回三世訪日研修』を2016年12月28日〜17年1月21日(予定)に実施するにあたり、参加者を募集している。 日本各所を巡り、神戸移住センター見学、東京ディズニーランドや関西の神社仏閣などを観光する。新日鉄製鉄所を見学し、要人訪問も行なわれる約20日間の研修。すでに11人が申し込んでお ...

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県連故郷巡り(北東伯編)=歴史の玉手箱=第9回=セアラー唯一のコチア青年

永浦二郎さん。奥さんと共に

 同協会メンバーの桜庭セルソさん(61、二世)は20年前に仕事の関係でサンパウロ州から移り住んだ。ブラジル民謡協会の故桜庭喜太郎さんは伯父に当るという。「現在の会員は100家族ほど。多いときには運動会に700人が集まったこともある。でも費用の問題で2年前に中止した。セアラー州立大学には日本語コースがあり、学生は200人もいる」と ...

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59年4月のあめりか丸=第39回同船者会、24日に

羽鳥さん

 1959年4月23日にサントス港へ到着した移民船「あめりか丸」の『第39回同船者会』が、24日午前10時から宮城県人会館(Rua Fagundes, 152, Liberdade)で開催される。会費40レ、申し込みは20日まで。 渡伯57周年を記念し、食事を楽しみながら昔話に花を咲かせる。 世話人を務めるコチア青年の羽鳥慎一さ ...

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