ホーム | 笠戸丸 関連記事 (ページ 13)

笠戸丸 関連記事

『百年の水流』開発前線編 第二部=南パラナ寸描=外山 脩(おさむ)=(8)

東野家の受難  話の時期は、再び1942年に戻るが、ケブラケブラは、実はパラナグア湾の南岸地域より半年前、クリチーバの市内で起きていた。  AYUMIによると、1942年3月19日、ほぼ1万の群衆が、市内中心地のプラッサ・オゾリオに集り、気勢を上げた後、枢軸国人の商店、銀行、工場、クルーベを襲った。  その頃は未だ市街地の日本人 ...

続きを読む »

第46回県連故郷巡り=悠久と躍動の北西パラナ=(2)=産業開発青年隊のふるさと

記念碑で記念撮影。左から馬場さんと奥さん、渡辺尊人さん、藤岡さん、小山さん、曽我さん

 ウマラマ市から70キロほどのセーラ・ドス・ドウラードスには、今年60周年を祝う「南米産業開発青年隊」の訓練所があった。彼らにとってはまさに「ふるさと」と言えるゆかりの地だ。これは、農家の次男、三男問題を解決するために建設省が作った制度で、当時の事務官だった長沢亮太氏が中心となり、南米に326人を送り込んだ。今年60周年を迎え、 ...

続きを読む »

『百年の水流』開発前線編 第二部=南パラナ寸描=外山 脩(おさむ)=(3)

 マレッタで仲間の4人が去った後、残りの長谷 川武と堀部栄吉は、少し北のカショエイラ川の近くに移動した。そこは地主によると「マレッタの心配はない」ということであった。  しかし二人だけでは、どうにもならない。伝手を頼って、新しい入植者を探した。やがて安元茂吉・青太兄弟、原甚五郎・美作兄弟が入植した。  さらに何人かが続いた。殆ど ...

続きを読む »

『百年の水流』開発前線編 第二部=南パラナ寸描=外山 脩(おさむ)=(1)

 前回の『北パラナの白い雲』を書いた折、筆者は取材のため、現地を10回近く訪れた。2013~15年のことであるが、その間、何度か南パラナにも足をのばした。  ただ、この南パラナ行は、事情があって、クリチーバとパラナグア湾の南岸地域に留まった。しかし幾つか印象的な話に接したので、ここで寸描する。  付記しておくと、南パラナというと ...

続きを読む »

屋台祭り、愛知で来週=「食事に交流楽しんで」

来社した皆さん

 5県人会と笠戸丸協会による『第21回屋台祭り』が、16日午前11時からサンパウロ市の愛知県人会(Rua Santa Luzia, 74, Liberdade)で行われる。午後3時まで。  今回のメニューは味噌串かつ、抹茶アイス(愛知)、トリ飯、トリ天、牛たたき、ペルーの郷土食であるセビッチェ(大分)、醤油ラーメン(滋賀)、関西 ...

続きを読む »

恩人の汚名雪ぎ、百年後に顕彰

父・要が福博村の土地を購入した日の日記を読み上げる大浦文雄さん

 「恩人の汚名を雪ぎたい」――サンパウロ州スザノ市のバルエル教会100年祭の開会式で24日、ビアンキ家に感謝状を渡した福博村会(上野ジョルジ会長)の大浦文雄顧問(92、香川県)の心の裡には、冒頭のような強い想いがあった▼というのも、東大の泉靖一助教授(当時)らによる研究書『移民―ブラジル移民の実態調査』(古今書院、1953年)に ...

続きを読む »

過去の差別法令を集める=日本人移民関連法令集を刊行=「過ち繰り返さないために」

著書を手にする白石ミルテスさん

 「私たちの親や祖父母の時代、いかにブラジル政府は日本移民を差別していたか。それは法律にはっきり表れている。二度と繰り返さないように、それをまとめようと思いました」――サンパウロ市在住の弁護士、白石チエコ・ミルテスさん(52、三世)と、弟でマラニョン連邦大学の白石ジョアキン・ネット教授は、そんな思いを込めて共著でポルトガル語著書 ...

続きを読む »

「ナイス提案!」「ナイス提案!」うす闇に叫ぶわたしを妻が揺さぶる

駐在員歌人、堀合昇平さん

 〈海越えて赤き大地に根を張りし七月の桜今盛りなり〉――第68回全伯短歌大会に初参加し、独楽吟でそう詠んで、見事2位デビューを飾った「駐在員歌人」がいる。コンピューターメーカーで営業職に従事する堀合昇平さん(41、神奈川県)で、2年前からブラジル駐在している▼日本ではビルからビルへと飛び込み営業を繰り返し、コンピューターの基幹シ ...

続きを読む »

貧しきに育ちし少女の金メダル荒みし国に五輪の光=第68回全伯短歌大会結果発表=45人参加し歌作り楽しむ

大会参加者の皆さん

 第68回全伯短歌大会(椰子樹、ニッケイ新聞共催)が4日、文協ビル内のエスペランサ婦人会サロンで開催され、例年並みの45人が参加し、一年振りの歌友との再会を楽しみつつ歌作りに励んだ。 互選得票 【三一票】 さりげなく席譲り去る若者に託してみたしこの国の未来(さき)<鎌谷昭> 【二六票】 病む我に混血の孫日本語で「ガン ...

続きを読む »

ブラジル沖縄県人会=創立90周年記念盛大に=琉球文化を若者が力強く発信=写真展、芸能の夕べ、祝典で

公演を終え記念撮影する出演者ら(サラ・サンパウロ)

 ブラジル沖縄県人会(島袋栄喜会長)は、前身である球陽協会創立から90年の節目を迎え、『写真展』『琉球芸能の夕べ』公演と『記念祝典』を盛大に敢行した。母県からは県議会及び各市町村からの慶祝団55人ほか、隣国の沖縄県人会からも駆けつけた。県系の若者が見事な伝統芸能の舞いを見せ、190万日系人口の約1割を占める「マンモス県人」の力を ...

続きを読む »