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笠戸丸 関連記事

日本移民108周年記念=囚人の署名 平リカルド著 (翻訳)栗原章子=(8)

旧姓・平藤子、結婚して山崎姓となった

 畑仕事に明け暮れていた家とは大いに違い、ツパンの家は住家としては、申し分のないもので大変な進歩といえる。家は大きな敷地内にあり、果物の木もあり、畑を作るだけのスペースもあった。井戸からは澄んだおいしい水をくみ出すこともできた。便所は外にあったが、下水道に繋がっていた。竈(かまど)は石造りで薪をくべて煮炊きができるようになってい ...

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日本移民108周年記念=囚人の署名 平リカルド著 (翻訳)栗原章子=(7)

 そんなわけで父親と「兄さん」の仲はますます険悪なものとなっていった。いつも言い争いが絶えなかった。兵譽は町に出て、現状に不満をもつ人々の仲間入りをするようになっていた。 「笠戸丸」から二〇年以上も過ぎ、サンパウロ奥地の農村地帯では、日本からの移住者は力を合わせて会館を建設し、体育館も建て、スポーツを楽しみ、祭りや宗教行事、政治 ...

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2世第1号の人=ジアデマ 松村滋樹

 珍しく早起きして、ソファで血圧を計っていると電話がなった。早朝に電話がなるのはお葬式の話と決まっているので、恐る恐る受話器を取る。「オレオレ。未だ寝てた?」アチバイアのMさんだった。 「聞いて驚くなー」人をビックリさせるあの独特の抑揚。同船者で病気の人って誰だっけ?それとも元気な人が事故か何かで? 早く教えて!向こうもじれった ...

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日本移民108周年記念=囚人の署名 平リカルド著 (翻訳)栗原章子=(4)

サンパウロの移民収容所、ずらりと2段ベッドが並ぶ様子(『南米写真帳』)1921年、永田稠著、発行=東京・日本力行会)

 この移民収容所は一八八七年に創設されたもので、一世紀にわたって六〇カ国余から移住者を受け入れてきた。もともと、移住者は奴隷の代わりに労働者として受け入れられていた。ところが、奴隷解放を謳った「アウレア法」が施行されると、奴隷は使用人になり、農場主は給金を支払わなければいけなくなった。その対策として移住受け入れが盛んになるのだが ...

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春の叙勲=ブラジルから5氏受章=佐藤風太郎氏、山脇ジョルジ氏ら

(左上から時計回りに)サクマ、山脇、香山、佐藤、メイレーレス各氏

 日本政府は29日に2016年(平成28年)春の叙勲受章者を発表した。ブラジルからは邦人叙勲1人、外国人叙勲4人の計5人が受章。在聖総領事館、在ブラジル日本国大使館、在クリチーバ総領事館の三管内から選ばれた。 在聖総領事館管内では、佐藤風太郎さん(78)が旭日双光章を受章した。 佐藤さんは、パウルー市出身の二世。ノロエステ連合日 ...

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大統領罷免デモなんのその!=屋台祭り、600人で賑わう=収益は熊本地震の被災者へ

美食を堪能する来場者ら

 5県人会と笠戸丸協会による『第20回屋台祭り』が17日昼、サンパウロ市・東洋街の愛知県人会館で行なわれた。当日はモジ秋祭り、文協秋の古本市、こどものその牛の丸焼き祭りほか、大統領罷免に関わるデモも市内各地で行なわれたが、例年以上の600人ほどが来場した。 今年は味噌串かつ、抹茶アイス(愛知)、とり飯、とり天、牛たたき(大分)、 ...

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「ミニ日本祭りへぜひ」=屋台祭り、愛知で17日

来社した皆さん

 5県人会と笠戸丸協会による『第20回屋台祭り』が、17日午前11時からサンパウロ市の愛知県人会館(Rua Santa Luzia, 74, Liberdade)で行なわれる。午後3時まで。 今回のメニューは味噌串かつ、抹茶アイス(愛知)、トリ飯、トリ天、牛たたき(大分)、近江肉うどん(滋賀)、お好み焼き(和歌山)、椎茸ごはん( ...

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軽業師竹沢万次の謎を追う=サーカスに見る日伯交流史=第26回=ブラジル初の日本人の記録発見!

1873年5月10日付コレイオ・パウリスターノ(bndigital.bn.br)

 前節で紹介した《竹沢万次1873年説》情報を確認すべく、ブラジル国立デジタル図書館サイト(bndigital.bn.br)を検索すると、なんとコレイオ・パウリスターノ紙1873年5月10日付4面に、日本人軽業師を含むサーカス団の広告があるのを見つけた。 《初公開、大きな梯子を使った超難易度のA Escada Japoneza( ...

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軽業師竹沢万次の謎を追う=サーカスに見る日伯交流史=第20回

自転車演技を披露していた時代の玉置ヴェロニカさん(CMCの展示より)

 「O orangontango」はオランウータンのこと。綱渡りをしたり、高い所で曲技をする様子が公演のテーマにしたと思われる。「O Encanto – delicada fantasia minica do pais das cerejeiras em flor」を直訳すれば「悦楽―桜の咲く国の身体表現の繊細なファ ...

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水野龍航海日誌が移民史料館へ=聖―バストス間で共有調印=脇山陸軍大佐の軍服も共に

航海日誌を持つ(左から)ペレイラ市長、呉屋会長、森口運営委員長

 山中三郎記念バストス地域史料館に展示されていた「水野龍の航海日誌」と「脇山甚作退役陸軍大佐の軍コート」が、サンパウロ市のブラジル日本移民史料館と共同所有されることになった。12日、バストス日系文化体育協会(ACENBA)で調印式が行なわれ、両館の代表者が出席。2点の移民史料は今回の調印により、保存に難があると言われてきた山中史 ...

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