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笠戸丸 関連記事

平野植民地=「あの世で母に逢わせたい」=本家の墓土を運平の横に=富田さん静岡から持ち帰る=志半ばで斃れた偉人に捧ぐ

 本紙が『読本 ブラジル移民の父 平野運平』(松尾良一著、平野運平を顕彰する会発行)を無償配布している縁で、富田寛治さん(かんじ、89、山口)=パラナ州都クリチーバ在住=からの問い合わせによって隠れた逸話が見つかった。富田さんの兄恒祐さん(つねすけ、故人)が訪日した折り、運平の母の墓を見つけ出し、その土を持ち帰って、平野植民地に ...

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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(34)

ニッケイ新聞 2013年10月30日 「ええ、それから数年後、あのビラ・アマゾニアの日本人無縁墓地に対岸から供養され、その最中、河に入水して消息を絶たれたのです」 「ええっ、どうしてそんな事に?」 「謎と云うしかありません。遺体も見つからないままです」 「アマゾンと云う大自然は・・・、一筋縄ではいかないですね」 「そうなんです。 ...

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出版=『移民の父・平野運平』=浜松在住 松尾良一さんが上梓

ニッケイ新聞 2013年9月5日  笠戸丸による第1回移民に同行した通訳五人衆の1人で、平野植民地の創始者の人生を追った『読本 ブラジル移民の父・平野運平』(169頁)が、同地の開拓記念日に合わせ今月3日に日本で出版された。  著者の松尾良一さん(62)=静岡県浜松市在住=は、同市役所の職員として数多くの国際交流事業に携わってき ...

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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2013年9月12日  ブラジル移民の父として有名な水野龍。それでは沖縄移民の父が誰かご存知だろうか? 〃元年者〃に遅れること32年、初めて沖縄からハワイ移民を送り出した當山久三だ。1903年の第2回渡航では自身も船に乗り込みサトウキビ栽培や英語の習得に勤しんだ。初回移民が故郷に錦を飾ったこともあり、笠戸丸の4割を ...

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日本移植民の原点探る=レジストロ地方入植百周年 ◇戦前編◇ (45)=米騒動と米作移民の関係=青柳の密約「珈琲禁止」?

ニッケイ新聞 2013年9月13日  1918年当時、米の安定供給は日本の生命線であった。戦争気運と共に米価が上昇する祖国の時代情勢は、日本移植民にどんな影響を与えたのか。実はこの当時、ブラジルにはすでに米作自作農がかなりいた。つまり「〃金のなる木〃珈琲」のあるブラジルで、多くの日本人はせっせと米を作ろうとしていた。  1913 ...

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日本移植民の原点探る=レジストロ地方入植百周年 ◇戦前編◇ (41)=〃南米浪人〃岡田芳太郎=蝸牛の如く徒歩16万キロ

ニッケイ新聞 2013年9月7日  当時レジストロ地方の植民地開発の魅力は広く知れ渡り、世界から日本人が集まっていた。なかでもレジストロで客死した〃世界徒歩旅行家〃岡田芳太郎は、謎の経歴をもつ人物だ。  日伯新聞1933年2月16日付け「徒歩旅行家岡田氏 レヂストロで客死」「足跡南北米に普く 行程実に十六万キロ」との記事があり、 ...

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日本移植民の原点探る=レジストロ地方入植百周年 ◇戦前編◇ (38)=300家族募集にたった4家族=まったく集まらない入植者

ニッケイ新聞 2013年9月4日  青柳の国士的熱誠によって進められ、期待を集めていたイグアッペ植民地事業だったが、実は肝心の入植希望者が集まらず、苦心していた。  神戸大学附属図書館サイトによれば、1912年8月21日付け東京朝日新聞の「ブラジル殖民計画」という記事には、イグアッペに関して《一月までには第一回の移民を為す可く目 ...

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日本移植民の原点探る=レジストロ地方入植百周年 ◇戦前編◇ (37)=いよいよ本格入植開始=〃原住民〃のような先発隊

ニッケイ新聞 2013年9月3日  青柳構想に夢を抱いて南米転住を図った輪湖だったが、最初からレジストロ地方に入植した訳ではなかった。『ロッキー時報』での経験を買われ、南米初の邦字紙『週刊南米』(1916年1月)の創刊をサンパウロ市で手伝った。その創立者・星名謙一郎もまたハワイ、北米本土から転住してきた新教徒であった。続いて同年 ...

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井上祐見「ぜひ来年も来たい」=毎晩聴いているファンも

ニッケイ新聞 2013年8月3日  「ソウ・ジャポネーザのCDを毎晩聞いているという方とお会いして、本当に感激しました」。歌手の井上祐見さん(37、愛知県)が通算13回目の来伯を果たし、7月12日から28日まで公演をこなして帰国の途につく直前、本紙にそう語った。  来伯早々グアタパラ移住地で歌い、サンタカタリーナ州ラモス移住地で ...

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ブラジル文学に登場する日系人像を探る 10=中里オスカル=ジャブチ受賞『NIHONJIN』=中田みちよ=(7)=移民が通過してきた道程

ニッケイ新聞 2013年8月8日  ハルオはトッコウタイの二人がいらだっていることがわかった。彼らにははなから会話する気などないのだった。  「大和魂に反する行動をした」と、もういちど手紙の中の一節をくり返した。  「もう一度頼む。弁護の権利を認めてくれ、裁判を求める。帰って君たちを派遣した人間にそう伝えてくれ」  「われわれは ...

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