このところ、下院での法案審議は苦戦が続き、テメル政権が今年中に成立を願っている改革案の承認が危ぶまれている。その主要因は政局調整(アルチクラソン)役の不足だと、7日付エスタード紙が報じている。 新政権発足後、しばらくは「議会内での信頼はジウマ政権以上」との声が高かったテメル政権だが、ここに来て、議会内での信頼が揺らぎはじめて ...
続きを読む »PMDB 関連記事
《ブラジル》社会保障制度改革に反対の議員が大多数=反対表明議員は賛成の2.5倍=「必ず改革を達成する」と財相=頓挫すれば景気回復危うく
6日付ブラジル現地紙が、年金改革を軸とする社会保障制度改革に賛成か反対かを下院議員に質問したアンケート結果を発表した。その結果は賛成95、反対251で、ミシェル・テメル大統領(民主運動党・PMDB)による、年金改革達成への道には多くの困難が待ち受けていると同紙は報じた。 下院の総数は513人で、年金改革可決には308票の賛成 ...
続きを読む »《ブラジル》ジウマ/テメル裁判延期が意味することは?
「ジウマ/テメルのシャッパ」(以後、D/T組)選挙違反裁判の開始が4日、無期限延長となった。これを巡って「テメル大統領の失格判断の可能性が遠のいた」との見方が強まっている。「急いで裁判が進めばテメルにとって不利」、もしくは「裁判が遅れればテメルは任期を全うしやすくなる」という解釈だ▼3日までのマスコミの論調は、「今週中に判決ま ...
続きを読む »《ブラジル》ラヴァ・ジャット作戦=クーニャに15年余の実刑判決=アフリカのPB事業の収賄で=PPに政党初の賠償求める
3月30日、ラヴァ・ジャット作戦(LJ)に関する裁判で、パラナ州連邦地裁のセルジオ・モロ判事が前下院議長のエドゥアルド・クーニャ被告に15年4カ月の実刑判決を言い渡した。また、連邦検察庁LJ捜査班は、進歩党(PP)と同党議員らに対し、ペトロブラス(PB)の事業契約の不正で得た賄賂の返還と、国庫に与えた損害に対する賠償金の支払い ...
続きを読む »ブラジル民主社会党=「テメル氏に責任なし」=14年大統領選違反裁判で=ジウマだけに追求絞る=報告官は切り離し反対も
選挙高等裁判所に2014年の大統領選挙でジウマ/テメルのシャッパに不正があったと訴えていたブラジル民主社会党(PSDB)が、選挙高裁へ提出した書類の中で、「テメル氏には過失がなかった」として、罪をジウマ氏だけに限定して追及する姿勢であることがわかった。28日付現地紙が報じている。 この裁判は、14年の大統領選でジウマ氏に敗れ ...
続きを読む »《ブラジル》年金改革=州・市は180日で独自策を=「地方公務員除外」に批判受け=正式発表前に迷走続く政府案
【既報関連】21日にテメル大統領(民主運動党・PMDB)が発表した、地方公務員を年金制度改革の対象から外す案に、法的障害があるとの声が出て、各自治体の首長からも反発が発生したため、同大統領は各州、各市が独自の年金システムを構築するために180日間の猶予を設ける意向だと、28日付現地紙が報じた。 テメル大統領は25日に、エンリ ...
続きを読む »《ブラジル》年金改革=対象除外を求める声続々と=警察、教員から不満の声強く=これ以上の譲歩はないと政府
【既報関連】テメル大統領(民主運動党・PMDB)が、年金制度改革の対象から、州や市に務める地方公務員を外すことを発表したことで、少なくとも7部門の職種からも年金改革から外れようとする動きが出てきたと、26日付現地紙が報じた。 年金改革対象からの除外や、新制度の緩和を求める各所からの圧力は強まるばかりだ。除外を求める働きかけを ...
続きを読む »《ブラジル》オデブレヒト被告「ジウマは贈賄知っていた」=選挙高裁での証言漏れる=テメルとの会議にも言及=相次ぐ守秘漏洩に懸念の声も
ラヴァ・ジャット作戦の最重要被告のひとりであるオデブレヒト社元社長のマルセロ・オデブレヒト被告が、今月1日に選挙高等裁判所で、「ジウマ前大統領(労働者党・PT)は14年の大統領選キャンペーンでのカイシャ2(秘密口座)のことをすべて知っていた」と証言していたことがわかった。24日付現地紙が報じている。 オデブレヒト被告の証言は ...
続きを読む »《ブラジル》19年越し、下院が派遣法を承認=対象は全ての職種、分野に=連立与党からの造反議員多く、今後の政権運営に不安も
ブラジル連邦下院が22日夜、全ての企業活動において派遣労働者の採用を認める法案(以下、派遣法)を、賛成231票、反対188票、欠席8で可決したと22、23日付現地紙・サイトが報じた。 同法案の基本骨子は、「派遣労働を、全ての企業活動において認める」「派遣労働者の契約・管理、給与支払いは派遣会社が責任を持つ」「労働者の安全、衛 ...
続きを読む »《ブラジル》カルネ・フラッカ作戦後、カチア元農相が重要発言=「責任者解雇を妨害された」=セラーリオに新たな疑惑=法相就任後わずか10日後に
ジウマ政権で農相を務めたカチア・アブレウ上議(民主運動党・PMDB)が21日に上院で、ブラジル連邦警察の「カルネ・フラッカ作戦」で17日に逮捕された元農務省地方監督官を農相時代に解雇しようとした際、先日、法相に就任したばかりのオズマール・セラーリオ氏(PMDB)から妨害されたと暴露した。22日付G1サイトが報じている。 カチ ...
続きを読む »