「ブラジルの“極右”観が他の国と比べてきわめて特殊だ」ということを、コラム子は2日付の当コラムで書いた。そのときは「極右に対しての危機感の欠如」を指摘したが今度は、極右を「正義」だとさえ思っている人が少なくないことを指摘しよう▼「差別主義者的な言動をしておいて何が正義だ」と思う方もいるかもしれない。だが、それこそが、ジャイール ...
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《ブラジル》モロ判事「ボルソナロは危なくない」=法相内諾の会見で語る=政治的理由での就任否定=気になる汚職防止法案は?
ジャイール・ボルソナロ次期政権の法相が内定しているセルジオ・モロ連邦地裁判事が6日、パラナ州クリチーバで会見を行った。同判事はその中で、ボルソナロ氏の印象や引き受けるに至った経緯、汚職防止法案の今後などについて語った。7日付現地紙が報じている。 モロ氏はこの会見で、ボルソナロ氏について、「落ち着いた、分別のある,慎重な人物で ...
続きを読む »法治民主制の枠組内で改革を=穏健な政権への成熟に期待=ポルト・アレグレ在住 杉村士朗
10月28日、大統領選挙決選投票が行なわれ、保守派ボルソナロ候補者が時期大統領に選ばれた。 13年間にわたるPT(労働者党)政権の腐敗と欺瞞に国民は怒り、軍政賛美など過激な発言をする未知数の元軍人候補者に変革を信託した。 10月7日、第1回投票でPTハダジ候補者と無名小党PSLボルソナロ候補者の2人が決選投票に残った。10 ...
続きを読む »PT(労働者党)の冬=ダニエル・ペレイラ著
PTハダジ候補者は、ルーラ元大統領との「へその緒で結ばれた関係」から生ずる利益と負債を、同時に獲得した。 イボッペ選挙調査によると、9月中旬わずか7日間で支持率が11%急上昇し、大統領選挙戦第2の地位を固めた。1週間前のダッタ・フォーリャ選挙調査によると、拒絶率も9%急上昇し、ボルソナロ候補者と肩を並べる高い拒絶率となった。 ...
続きを読む »「引き受けるべきじゃなかった」=「イタリアのラヴァ・ジャット」関係者がモロ判事の法相就任に警鐘
ブラジル最大の汚職捜査「ラヴァ・ジャット作戦」での活躍で国中の評価を獲得しながらも、極右のボルソナロ新政権での法相就任で評価が二分されてしまったセルジオ・モロ連邦地裁判事。そんな中、「イタリアのラヴァ・ジャット」と呼ばれた汚職捜査を担当した判事のひとりが、モロ氏に警鐘を鳴らしている。 モロ氏は2014年から始まったラヴァ・ジ ...
続きを読む »《ブラジル》モロ判事が治安相兼ねたスーパー法相に=ボルソナロ次期政権に入閣=就任めぐり評価は二分=今後のLJの行方は?
パラナ州連邦地裁のセルジオ・モロ判事は1日、ジャイール・ボルソナロ次期大統領からの、法相、治安相の役目をかねた新たな大臣職への就任依頼を承諾、パウロ・ゲデス次期経済相に続くスーパー大臣誕生が決定的になった。他方、ラヴァ・ジャット作戦の裁きで国民的人気を得た同氏の起用をめぐって、国民の評価は二分している。2日付現地紙が報じている ...
続きを読む »《ブラジル》最高裁=司法の大学介入認めず=9州の大学で起きた検閲問題=判事投票で満場一致の結果=学内に及ぶ極右の影
10月31日、最高裁大法廷は、司法が大学の運営に介入し、警察を導入させたりすることなどを禁じた、10月27日付のカルメン・ルシア判事による暫定令を9対0の満場一致で承認した。同暫定令は、大統領選決戦投票前の10月23日から起きていた、大学内での反ファシズム・キャンペーンなどを「特定候補の支持や妨害にあたる」選挙宣伝とみなし、選 ...
続きを読む »結局は「お花畑」が招いた極右政権なのか?
10月28日にジャイール・ボルソナロ氏がブラジル大統領に当選したことに関し、国外とブラジル内での温度差のあまりの違いを感じざるを得ない状況となっている▼欧米のメディアは同氏が行って来た女性やLGBT、黒人への差別や銃自由化、政敵への過剰な攻撃ぶりを報道し「民主主義の危機」を報じている。これに関しては、ブラジル内でもフェルナンド ...
続きを読む »《ブラジル》ボルソナロ氏=モロ判事を法相指名へ=「汚職と戦う英雄」と賞賛=妻は大統領選で熱烈応援=ルーラ氏の件で評価2分も
ジャイール・ボルソナロ次期大統領(社会自由党)のグループは10月30日、次期法相として、パラナ州連邦地裁でラヴァ・ジャット作戦を管轄する、セルジオ・モロ判事を迎えたい意向を示した。これに対してモロ判事も、「引き受けることはありえる」と答えている。10月31日付現地紙が報じている。 ボルソナロ氏は当選翌日の10月29日に、グロ ...
続きを読む »《サンパウロ市》パウリスタ大通りで早くも反ボルソナロ・デモ=左翼勢力が民主主義訴え
10月30日、サンパウロ市パウリスタ大通りで次期大統領のジャイール・ボルソナロ氏に対する抗議行動が行われた。同日付現地サイトが報じている。 デモは、同大通りのサンパウロ美術館(MASP)前からはじまり、ルーズベルト広場まで続いた。
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