大きな問題もなく閉幕したリオ五輪。実際に会場を訪れると「遺産とは何だろう」と考えさせられる。場内を見渡せば、小奇麗な外国人が多く目に付いたからだ。 施設内の売店は軽食15レ~、飲み物10レ~と庶民向けではない。公式グッズもマスコットやTシャツが100レする。現地に訪れると商業主義という印象ばかり残った。 市内のバスから見え ...
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なぜブラジル選手の多くは軍隊式敬礼をするのか
「もしボクシングがなければ、俺は生きていなかった。サルバドールには死と暴力が溢れている。俺はかつて暴力的だったし、ケンカっぱやかった。ボクシングがなければ、俺の人生はまったく違っていた。たくさんの人は『ボクシングは暴力的だ』というけど、それは違う。ボクシングを知る前、俺は本当に暴力的だった」。ブラジルのボクシング界に初金メダル ...
続きを読む »柔道のラファエラが凱旋行進=スラムの子供達にも新たな夢
リオ五輪の柔道金メダリストのラファエラ・シウヴァ(24)が22日、リオデジャネイロ市西部のファヴェーラ(スラム)シダーデ・デ・デウス(CDD)で凱旋行進を行った。 金メダルをかけ、国旗を手にしたラファエラは消防車の上に立ち、2時間以上行進した。雨にも関わらず集まった何百人もの人々は、口々に彼女の名前を叫び、写真を撮ったり、「 ...
続きを読む »コブラ氏の壁画ギネスに=五大陸の先住民の顔描く=五輪で生まれた文化作品
リオ五輪に伴って企画された文化活動の一つであるボウレヴァルド・オリンピコで、エドゥアルド・コブラ氏が描いた先住民の顔の壁画が、ギネスブックに載る事が決まったと24日付G1サイトが報じた。 ガンボア地区にあるコブラ氏の壁画が世界最大である事が認定されたのは22日だ。高さ15メートル、幅170メートルの壁には先住民の顔が五つ描か ...
続きを読む »今日から大統領弾劾裁判=直前のジウマとテメルは?
今日25日より、ジウマ大統領罷免を問う弾劾裁判が上院ではじまる。それをめぐる、直前のジウマ大統領とミシェル・テメル大統領代行の状況を24日付伯字紙が報じている。 上院での弾劾裁判では81人中28票以上を取り、ジウマ氏の罷免を止めたい労働者党(PT)だが、その勢いがあるとは言いがたい。 23日、PTの党幹部会議で、ジウマ氏が ...
続きを読む »東西南北
リオのエドゥアルド・パエス市長は23日、リオ五輪開催中に、同市の医療機関に診察を受けに来た人たちの中には、ジカ熱の疑いのある人は1人もいなかったと発表した。同市長によると、開催期間中、8681人が医療機関に診察に訪れ、その内の2133人が観光中の外国人だったが、ジカ熱の疑いは全くなかったという。大会前、国外のメディアがさんざん ...
続きを読む »五輪機に香山六郎の墓参り=俊孝さん祖父の念願果たす=「開会式感動した。東京も」
「終戦直後の一番苦しい時に香山六郎さんに世話になったと、祖父はいつも申しておりました。香山家を代表して墓参りに来られて、本当に良かった」――リオ五輪観戦ツアー一行として、戦前のサンパウロ州新報社主・香山六郎の兄の孫、香山俊孝さん(73、福島県いわき市在住)が来伯。6、7日にはツアーから離れてサンパウロ市に住む脇坂ジェニーさん( ...
続きを読む »大耳小耳
群馬県大泉町にあるブラジリアンプラザの再生(7月13日詳報)に向け、インターネット上で資金協力の呼びかけが始まった。NPO法人「交流ネット」が先導するもので、3千円から寄付を受け付けている。金額に応じ返礼もある。目標額は650万円と高額なので、両国に暮らす日系の同胞に声をかけてみては。詳しくは専用ページ(faavo.jp/gu ...
続きを読む »ブラジル水泳界の英雄 岡本哲夫=日伯交流から生まれた奇跡=(10)=南半球のハンデ乗り越え
1952年6~7月は寒い冬だった。練習していたマリリアのプールがあまりに冷たく、練習を諦めることもあったほど。理想的な五輪準備にはならず、一時は「ただ参加できればいい」と諦めようかと迷うほどだったようだ。 ちなみに、今回のリオ五輪は、近代オリンピックとしては第31回目で南米初。それ以前に南半球で開催したのは、2000年のシド ...
続きを読む »負けた時ほど慰めと励ましを
リオ五輪でのブラジルは、12種目で金7、銀6、銅6という過去最高の結果を残した。だが、ブラジル五輪委員会は、バレーは頑張ったが、柔道や水泳は期待外れと評価した。五輪委員会は27~8個のメダルを望んでいたから、19個では不満だ▼棒高跳びのチアーゴ・ブラスが金を獲った翌日、あっけなく予選落ちしたファビアナ・ムレルは、チアーゴに国外 ...
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