「どうしてブラジルからは、彼女のように祖国で注目される作家が生まれなかったのか?」――10日晩、サンパウロ文化センターで行われた多和田葉子(59、ドイツ・ベルリン在住)の公開対談を聞きながら、海外在住者が持つ「外からの視点」という共通点を強く感じ、そう残念に思った。 同じ海外在住者でありながら、かたや世界から注目を浴び、ノー ...
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《ブラジル》油田入札の収益額で新記録を達成=落札件数は予定の3分の1だが
10日、国家原油庁(ANP)による石油・天然ガス採掘権に関する入札が行われ、最低見込み額を大幅に上回る89億1500万レアルという記録的な収益(ボーナス、落札謝礼金)を獲得した。10日付現地サイトが報じている。 今回の入札は全国5カ所の盆地(海盆)にある36区画を対象とするもので、実際に落札されたのは3分の1の12区画に過ぎ ...
続きを読む »サントス=長崎の路面電車が運行開始=龍踊り先導しペレ博物館脇出発=行き先「正覚寺下」そのまま
ブラジルを代表する港町サントスの観光シンボルといえば、路面電車だ。市民の足であると同時に、多くの観光客も楽しみに乗る。その路面電車に、姉妹都市提携を結ぶ長崎県長崎市から寄贈された車両が5日から運行を開始した。車体には長崎電気軌道(株)時代の「正覚寺下」などの標示がそのまま残っている。電車の公開は4~6日に市が開催した「第1回移 ...
続きを読む »臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(154)
DOPSにはこの作業の手間を省くため印刷物が用意されてあった。表側には容疑者の「評価調書」と書かれ、証言がなされた日付、証言者のデータが記されていた。この部分はカルドーゾ署長、証言者、公証人が署名するようになっていた。裏側には証人の出席のもとに取られた「訴訟書」と書かれていた。 「訴訟書」作成はカルドーゾ署長が定めた厳しい規則 ...
続きを読む »《ブラジル》INCRA総裁ら解任の影に大統領の親友=内部不正の是正に干渉か?=軍と農務省の不満は増大=翻弄されるテレーザ農相
国立植民農地改革院(INCRA)の総裁で陸軍大将でもあるジョアン・カルロス・ジェズス・コレイラ氏が解任されたことで、ボルソナロ大統領の派閥で構成されている土地問題特別局に対する、軍関係者や農務省からの批判が激しくなってきている。それは、コレイラ氏解任が同局局長でボルソナロ氏の友人であるナブハン・ガルシア氏の私欲による強い干渉に ...
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サンパウロ州保安局がまとめたところによると、1~8月のサンパウロ市内での強盗件数は、前年同期比で2・31%減ったが、南部のシダーデ・アデマールにあるヴィラ・ジョアニーザ署管内では44・96%、東部ヴィラ・アルピーナ署管内では36・86%のように、件数が急増した地域もあるという。保安局は、この2署では計598人が逮捕されたと主張 ...
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6日、ポルトガルで議会選挙があり、アントニオ・コスタ首相の左派・社会党が、2015年の選挙より議席を大幅に増やして圧勝した。15年の選挙での社会党は第2党だったが、連立で逆転して政権を奪取。コスタ政権の経済安定策などが評価され、今回は同党が第1党となった上、連立では6割近くを占める圧勝振りだ。なお、同国の選挙で、極右政党とみな ...
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3日、パリの市議会がルーラ元大統領を名誉市民にすることを承認した。同市議会はルーラ氏を、「ブラジルにおける社会的かつ経済的な不平等を減らすことに貢献した」という名目で推薦しており、それが認められた。同市のアンヌ・イダルゴ市長も、「3千万人にも及ぶブラジル国民を極貧から救った」と賛辞を送っている。フランスとブラジルとの関係は、ア ...
続きを読む »《ブラジル》スポーツ局長「ブラジルサッカーは集中治療室」と語る=スポーツ振興にも意欲見せる
「ブラジルサッカーは瀕死の危機。集中治療室に入っていて、生命維持装置の管を抜けばすぐに死んでしまうような状態だ」という、かなり刺激的な台詞が、ブラジル連邦政府自治省スポーツ特別局長のデシオ・ブラジル氏の口から飛び出した。 1日に国営メディアのTVブラジルで放送されたインタビューで、同局長は、チームを会社化して経営しようとした ...
続きを読む »世界一の洋上書店がリオに=80万冊の本を載せて6日まで
全長132・5メートル、9階建ての大型船舶を使った、世界一の洋上書店ロゴス・ホープ号がリオのプラッサ・マウア埠頭に停泊している。 ロゴス・ホープ号のブラジル寄港は初めてで、アルゼンチンからブラジルを経てカリブ海に向かう。8月中はサンパウロ州のサントス港に停泊していたが、9月18日にリオ市に着いた。リオ市の後は、エスピリトサン ...
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