ニッケイ新聞 2013年7月26日 その精養軒でどんな議論をしていたのかというと、『・・・ナチズムを体験しなければ、世界はカフカを決して理解することも認識することもできなかっただろう。あるいはウイリアム・ブレイク(『天国と地獄の結婚』の作者、たまたまその日、英文学の講義で聴いたばかりだった)を例にひき、死後一世紀を経てはじめて ...
続きを読む »サンパウロ 関連記事
連載小説=移り住みし者たち=麻野 涼=第126回
ニッケイ新聞 2013年7月30日 「インクは一週間分くらいですかね。それよりも紙の方が問題です」藤沢はまるで他人事のように答えた。「紙は一ヶ月分くらい融通してもらっています」 児玉は二人の会話を聞きながら、紙、インクをサンパウロ新聞から時々融通してもらい、パウリスタ新聞を発行していることを知った。おそらくサンパウロ新聞社の美 ...
続きを読む »第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(36)
ニッケイ新聞 2013年7月3日 この〃勝ち負け〃騒動、その実態に関しては、基本的に異なる二種類の説があって、今日に伝わっている。一つは、負け組のそれ、もう一つは勝ち組のそれである。 終戦後しばらくは、勝ち組の方が数が圧倒的に多く、その説が世論を形成していた。が、勝ち組は治安当局の大検挙で壊滅的打撃を受け、さらに日本の敗戦が ...
続きを読む »サンパウロ市のコンサート(7/6〜13)
ニッケイ新聞 2013年7月6日 ・7/6(土)アルセウ・ヴァレンサ、7/7(日)ゼー・ラマーリョ(場所:ヴァーレ・ド・アニャンガバウー、入場無料) サンパウロ市文化局主催の2日間にわたる無料コンサート。アルセウとゼーは共にブラジルの70〜80年代の人気歌手のひとりで、ブラジル北部の伝統音楽とロックの要素を融合させた音楽性で一 ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2013年7月11日 2008年の百周年時には、多くの記念事業が行われた。できるかぎり取材に行ったし、写真、手紙などで寄せられた情報を元に記事化したものも多い。まあよくもこれだけ—と嬉しいやら呆れるやらというほど、各地で日伯友好の百花繚乱といった感じだった▼1回だけの一過性のものも多いだろうし、記念プラッカが持ち ...
続きを読む »東西南北
ニッケイ新聞 2013年7月16日 空軍機を頻繁に利用しているのは議長だけではない。閣僚たちも〃乱用〃している。パディーリャ保健相は今年前半だけで110回も利用しており、堂々のトップ。主に自宅のあるサンパウロへの移動に利用しているようで、「SUSに関する打ち合わせが全国であるため航空機が必要」と補佐官は説明している。以下、ピメ ...
続きを読む »グァタパラ51周年祭=「移住地はまだまだ元気」=品評会も4百点出品で賑わう
ニッケイ新聞 2013年7月17日 グァタパラ農事文化体育協会(茂木常男会長)は13、14の両日、同会館で『グァタパラ移住地入植51周年祭並びに収穫祭』を開き、会員や地域住民ら多くの来場者で賑わった。 モンブッカ墓地の「拓魂」碑前でカトリック式の先没者慰霊法要が開かれた。ジョジルレイ・アパレシード・ダ・シルヴァ神父による祈り ...
続きを読む »法王交代で生まれた〝孤児〟=質素、倹約で失業、減収?
ニッケイ新聞 2013年7月20日 23〜28日に開催されるワールドユースデーで初の国際イベントに出席する事になるフランシスコ法王は、質素・倹約がモットーなのは有名だ。おかげで、前任の法王らが使っていた豪華な赤い靴や金の道具もお蔵入り…。教会は民衆とより近くあるべきと考える新法王にとっては、華麗な金の道具や赤い靴、豪華な車は無 ...
続きを読む »注目次作は「ロボコップ」=ブラジル人ヒット監督、大抜擢
ニッケイ新聞 2013年7月24日 ブラジル映画史上最大のヒット作といえば、2007年、10年に公開された「エリート・スクワッド(原題・トロッパ・ダ・エリッチ)」シリーズだ。リオのファヴェーラの麻薬組織を追跡する軍警察の姿を追ったアクション映画は、2007年のベルリン映画祭金熊賞を受賞するなど批評家たちからも絶賛され、ブラジル ...
続きを読む »第2次大戦と日本移民=勝ち負け騒動の真相探る=外山 脩=(52)
ニッケイ新聞 2013年7月26日 なお、詰問組の中には、日高徳一もいた。その日高によれば、60年以上も昔のことであり、細かいことは思い出せぬようであったが、こう語る。 「我々7人が留置された時には、通路を挟んで向かい側の部屋に、クインの人たち5、6人が入って居られ、全員殴られたり蹴られたりした跡がアザだらけになっており、ひ ...
続きを読む »