2007年1月1日付け 「心配することなく、ブラジルに来る決心がついた」。一九〇六年生まれ、昨年百歳を迎えた森廣登さん(岡山県出身、サンパウロ市在住)は、四一年にブラジル行きを決めたときの心境をそう話す。 「戦争が始まって仕事が厳しかった。戦争にどんどん出て行くので人が足らなかったんや。午前、午後、晩と働いて残業ばっかやった ...
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本紙特別企画・百周年行事予定表=全伯の事業概要が初判明=6月は式典ラッシュ!?
2007年1月1日付け 二〇〇八年のブラジル日本移民百周年まで、ついにあと一年となった。一世紀の節目にあわせ、今年から来年にかけて、ブラジル国内でさまざまなイベントが実施されると思われる。そこでニッケイ新聞では「百周年行事予定表」として、全伯日系団体に進行中の行事計画に関する情報を呼びかけた。集まった情報から、国内各地で着々と ...
続きを読む »400年分の思い出=百歳の翁に迎春インタビュー
2007年1月1日付け 最後の笠戸丸移民、中川トミさんが昨年十月、百歳の誕生日を迎えた直後、亡くなった。現在、百歳以上の一世たちは約六十人(伯各領事館調査による)。昨年六月の調査から、ニッケイ新聞編集部の取材では、すでに五人が鬼籍に入っている。来年、百周年を迎えるにあたり、ブラジル日系社会の礎を築き、繁栄を見つめ、そしてその明 ...
続きを読む »(8)地方で進む百周年
2006年12月29日付け ブラジル日本移民百周年に向けた、国内各地の日系団体の動きが目立った一年だった。 国内第二の日系人口を誇るパラナ州。独自式典に加え、ロンドリーナへの連邦技術大学誘致、マリンガ日本公園の造成など大規模な記念事業が着々と進む。つい先日には、ローランジア農業センター内に三つのパビリオンを建設する計画も明ら ...
続きを読む »コラム オーリャ!
2006年12月29日付け 一年はあっという間―毎年この時期になると感じることだが、先日知人の一周忌法要に出て改めてその思いを強くした。 平穏に暮れかけた今年の最後に起きたのは静岡のブラジル人母子殺害事件と容疑者の帰伯。百周年を控えた日伯交流に水を差さないよう願うばかりだ。 その百周年に向けた地方日系団体の動きが活発だ。新 ...
続きを読む »減便、空売りは重大過失=航空会社取締りへ=定期便運航に支障きたす=Xマスラッシュで誤算
2006年12月29日付け 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十八日】ピーレス国防相は二十七日、航空会社が航空機チャーターで機数を減らし、空輸能力を超える航空券を空売りしたことは重大な過失であり、責任は行政処分を以って負わせると、官房室と空軍、民間航空庁などの合同会議で警告した。クリスマスで帰省ラッシュが起こる年末を狙い、故意に ...
続きを読む »消費者は来年を楽観視=信用指数、最高を記録=貧困層ほど高い期待感
2006年12月29日付け 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十八日】来年度の一般消費は向上するとの楽観的見方が大勢を占めていることが、意識調査で明らかになった。ジェトゥーリオ・ヴァルガス財団(FGV)が毎月発表している消費者信用指数(ICC)によるもので、十二月の指数は二・二%上昇して一一一・七ポイントとなり、昨年九月に調査が ...
続きを読む »渋滞は29日がピーク=帰りは1日が混雑少ない
2006年12月29日付け 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十八日】大晦日と新年を行楽地や田舎で過ごすためにサンパウロ市を離れる車で、主要幹線道路は混乱を極め、二十九日がピークになると予想されている。 サンパウロ州海岸線を結ぶアンシェッタ・イミグランテス道は七〇万台、帰省のために地方に向かうアニャンゲラ・バンデイランテス道は ...
続きを読む »東西南北
2006年12月29日付け サンパウロ証券取引所(Bovespa)の株価指数は二十八日、四万四五二六ポイントと過去最高を記録した。今年一年間では三三%の上昇。金融筋は、来年末には五万ポイントに達すると予想している。 ◎ フスカに乗り、サンパウロ市南部プラナルト・パウリスタ区の銀行を出た直後の女性から一九〇〇レアルを ...
続きを読む »伯中貿易に生じた異変=出超から入超へ=輸入品が国内産業脅かす=また増えた「頭痛の種」
2006年12月29日付け 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十四日】中国の目をみはる高度成長にともない、ブラジルと中国の二国間貿易も拡大の一途をたどっている。しかしここにきて二国間の貿易形態に異変が生じている。これまでブラジルの輸出が輸入を上回る出超となり、貿易収支バランスが黒字で推移してきたものの、二〇〇七年には立場が逆転し ...
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