サントス強制退去事件の当事者で存命の人は、ほとんどが当時子供だった。今回取材した中で、その時唯一大人だったのが、大正10年(1921年)生まれで、現在もサントスに住む当山正雄さん(98、玉城村(現南城市))だ。 矍鑠とした姿で記憶力も良い。だが長いブラジル生活の中で、事件に話が及ぶと口が重くなる。落ち着かない様子で目線を外し ...
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クルゼイロ・ド・スル大学=日本語通信教育が順調に=山田大使視察、学長と懇談=受講者早くも220人に増加
今年2月に開講した、ブラジル・パンアメリカン日系人協会(APNB、矢野敬崇会長)とクルゼイロ・ド・スル大学が提携して行う「日本語・ポルトガル語教師養成コース」を視察するために、12日午前、山田彰大使と野口泰在サンパウロ総領事ら一行が、サンパウロ市タツアペ区にある通信教育学部を訪問して学長らと懇談し、教材を制作する撮影編集スタジ ...
続きを読む »池坊ラテンアメリカ橘支部の田中教師ら=空手道場生徒に生け花指導
和道流空手道連盟支部ブラジル道人門(鈴木武夫代表)が合宿を11月7~10日にサンパウロ州カブレウーバ市内のホテルで行い、その中で華道家元池坊ラテンアメリカ橘支部(田中凉孝支部長)の田中エミリア凉華・前支部長、荒川春美ルイザさん、オチ・ミツコさんを講師に招き、生け花の講座を行った。今月12日、田中さんらが報告に来社した。 田中 ...
続きを読む »《ブラジル》クリスマス商戦は363億レアル規模?=5年ぶりの好結果となる見込み
ブラジル全国財・サービス・観光商業連合(CNC)は、今年のブラジル国内のクリスマス商戦の総売り上げ予想を363億レアル(前年比5・2%増)とした。 予測通りなら、365億レアルだった2014年以来の好結果となる。
続きを読む »《ブラジル》20年市長選でDEMとPDTが協力か=重要3州都でシャッパとも=第3勢力狙うマイアとシロ=大統領選連立につながるか
来年の全国市長選で、ロドリゴ・マイア下院議長の民主党(DEM)と、18年大統領選3位のシロ・ゴメス氏の民主労働党(PDT)が、リオ市をはじめ、重要な市の市長選で共同戦線を張るという。 16日付ヴァロール・エコノミコ紙が報じたところによると、DEMとPDTは来年の市長選でリオ市、バイア州サルバドール市、セアラー州フォルタレーザ ...
続きを読む »東西南北
ボルソナロ大統領一家とも親しい間柄にあることで有名になったレズビアンのユーチューバー、カロル・エレールさんが17日、あざだらけになった顔をネット上でさらし、同性愛嫌悪による暴力被害を訴え、話題となっている。被害を受けたのは15日で、リオ市チジュッカでのことだったという。カロルさんは大統領の二人目の妻との間に生まれたジャイール・ ...
続きを読む »「日伯には絆強める余地がある」=山田彰大使がジャパン・ハウスで講演=2国関係の将来を展望
「日伯関係はすでに親密だが、さらに絆を強める余地がある」――山田彰駐ブラジル日本国特命全権大使は11日夜にサンパウロ市のジャパンハウスで開催されたポルトガル語講演会「我が国の外交政策(日ブラジル関係半世紀と今後の展望)」で、約100人の熱心な聴講者の前でそのように熱く語った。 「ボルソナロ大統領は今年1月に就任して以来、3回 ...
続きを読む »JICAボランティア=野球後進地域へ積極的な派遣=帰国報告会で15人発表
来年1月(来月)に帰国する国際協力機構(JICA)の2017年第3次日系社会ボランティア15人の帰国報告会が、サンパウロ市内のJICAブラジル事務所で行われた。ブラジル全土での2年間の活動内容が発表され、それぞれの成果や悩みも語られた。 アマゾナス州都マナウスのマナウスカントリークラブに野球隊員として派遣された宮田瑠星さん( ...
続きを読む »春薫美術教室が恒例の忘年会=生徒ら60人が親睦深める
春薫(しゅんくん)美術教室(伊藤薫(かおる)代表)の毎年恒例となっている第19回忘年会が、15日午後7時半からサンパウロ市ピニェイロス区の日本食レストラン「秀樹寿司(ひできずし)」で開かれた。同店には生徒とその家族ら約60人が集まり、1年の活動を振り返りながら親睦を深めた。 同教室には現在、約35人の生徒が曜日別に通っており ...
続きを読む »サントス強制退去の証言=その日何が起こったのか=(5)=成功者も突然全てを奪われた
幸福で豊かな暮らしをしていた家族が、ある日突然、全てを奪われる。サントス強制退去事件の当事者たちの多くは、その事を誰にも語らなかった。 あまりに強いショックを受けたせいで、語れなかったのかもしれない。むしろ、忘れてしまおうとすらしていた。 「悪いことでも、歴史を残すことが必要だと思います」。今年5月25日、沖縄県人会本部に ...
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