サンパウロ市イタケーラ区内で、恵まれていないが、やる気のある子供たちのために、無料の日本語教室が開設されている、と伝えたところ、意外な反響があった。これは、あって欲しくなかった▼私塾と思われるほかの日本語学校から、ブラジル日本語センター本部に対して「こんなこと、あっては困ります」――。反響というのは、おおよそこういう苦情だった ...
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消えなかった日本語教育=戦中、戦後の日系社会混乱の中で(3)=戦勝派の家族に食料援助=飯田さん=「私は〝灰色〟貫いた」
12月12日(金) 「私は、どちらの側にも属さない〃灰色〃を貫いた。移民史は認識派を中心に書かれているが、戦勝派が悪いとは思いません」 飯田静子さん(九〇、香川県出身)=サンジョゼ・ドス・カンポス市=はポンペイア市郊外のコレゴ・フツーロ植民地で財を成し、一九三〇年代後半、同市内に借家を三軒建築。うち一軒を認識派の地方有力者に賃 ...
続きを読む »移民100周年=締切り迫る記念事業案=県連が意見集約=日系実態調査など5案=15日に祭典協会へ提出
12月12日(金) ブラジル日本都道府県人会連合会(中沢宏一会長)は十日、ヴィラ・マリアーナ区の栃木県人会館で会合を開き、締め切りが迫る移民百周年の記念事業について、県連案をまとめた。事前に各県人会から提案されていた家系図の作成を主とする日系人実態調査など五案について、意見集約。十五日の締め切りに合わせて提出する。 大分や岡 ...
続きを読む »同志社大の野口さんが記者会見――=ブラ拓史料の散逸を警告=早急な委員会立上げ提言
12月12日(金) 【既報関連】同志社大学人文科学研究所嘱託研究員の野口敬子さん(兵庫県姫路市在住)は九日午後サンパウロ市内のホテルで記者会見し、先日初めてマスコミに公開されたバストスのブラジル拓殖組合(以後、ブラ拓)史料の重要性を訴えた。今後、バストス日系文化体育協会が主体となった委員会を組織し、ブラタク製糸や学識経験者に協 ...
続きを読む »首相、来年来伯も=聖総領事会見=APEC首脳会談=チリから立寄り=「04年は日伯外交の契機」
12月11日(木) 石田仁宏サンパウロ総領事は十日、同総領事館で記者会見し、来年十月、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会談が開催されるチリへの首相訪問が実現する可能性を示唆、「その場合は南米を回る。ブラジルは一番の候補地」とし、ルーラ大統領との会談を視野に外交調整を進めていく意向を示した。首相のブラジル訪問が決まれば、 ...
続きを読む »4万6千R$を詐欺=デカセギ留守家族狙う
12月11日(木) 日本へ出稼ぎに行った日系人留守家族を狙った金銭目的の詐欺事件が相次ぐ中、十一月下旬、サンパウロ州ジャカレイ市で同様の手口で合計四万六千レアルを騙し取られる事件が発生した。九日、サンパウロ総領事館が明らかにした。今年三月頃から被害が発生しているが、これほどの大金は初めて。 事件の被害者は六十歳代の日系二世女 ...
続きを読む »故楡木久一氏の=関係者を探す=姪の美術家が証言集め
12月11日(木) 移住者の記憶、後ろ姿をアートに――。徳島県在住の現代美術家、楡木令子さんが十五日までサンパウロに滞在し、伯父でブラジルに一九三一年に移住した故楡木久一さんの人生の歩みを追いかけている。 「バック・グラウンド・ヒストリー(人の背後にある歴史)」と題した空間展示作品もある楡木さんは、「伯父を知る関係者の証言を ...
続きを読む »前外相、中東外交を批判=国家崩壊の危険も=大国の不信招来を危ぐ=大統領の自重求める
12月11日(木) 【エスタード・デ・サンパウロ紙十日】セウソ・ラッフェル前外相は九日、ルーラ大統領が外交政策と労組活動を混同するなら、国家にとって自殺行為となる危険性があると警告した。国際政治の舞台は労働運動より複雑であると、前外相は述べた。またリビアとシリアは、独特の政治形態を持つ国家であることを認識するよう忠告した。両国 ...
続きを読む »道路警察38人を逮捕=密輸業者からわいろ=作戦に連警200人を投入
12月11日(木) 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十日】ブラジル、パラグアイ、アルゼンチンの国境地域にあるパラナ州フォス・ド・イグアスー市(以下、フォス市)で九日、同市とブラジル国内各地を結ぶ国道277号線を担当する連邦道路警察官三十八人が、収賄の容疑で逮捕された。また、市警官一人と、パラグアイの海賊版密輸入業者十一人も拘束さ ...
続きを読む »02年労働者所得GDP比で低下=資産所得比は上昇
12月11日(木) 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十日】ブラジル人労働者所得のGDP(国内総生産)比が〇二年に三六・一四%となり、ブラジル地理統計院(IBGE)が現在の計算方法を採用し始めた九〇年以来、最低レベルを記録した。 同比率は九〇年には四五・三七%だった。自由契約労働者所得のGDP比は九〇年の六・九二%から〇二年には ...
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