旧市街を中心に発生した空きビル占拠事件。二十九カ所に約三千人が不法侵入し、巷間をにぎわせたのはまだ記憶に新しい。 そのひとつだったサン・ジョアン通りの旧テルミヌス・ホテル前を先日通りがかった。〃住人〃の気配は消え、割れた窓ガラスと落書きが痛々しく映った。 付近のバーでよく歌っていたサンバ歌手ノイチ・イルストラーダの七日ミサ ...
続きを読む »サンパウロ 関連記事
官民プロジェクトが始動=大豆回廊工事始まる=積極的な麻州生産者=民間の胎動に成長の兆し
8月12日(火) 【エスタード・デ・サンパウロ紙十日】ルーラ大統領は九日、国道のインフラ整備で積極的に民間の活力を起用する計画を明らかにした。マット・グロッソ州では大豆生産者が、率先して大豆運搬用道路を三千キロにわたり整備。ミナス州ではアルコール業者が、流通税減税と引き換えに二百七十六キロのアスファルト舗装を引き受けた。政府は ...
続きを読む »強制供託金を減額=中銀 経済成長促進を狙う
8月12日(火) 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙、時事九日】ブラジル中央銀行は八日、市中銀行が保有する預金口座残高の一部を一括で中銀へ預ける強制供託金の割合を六〇%から四五%に引き下げると発表した。 中銀は今年二月、イラク情勢緊迫化などに伴うインフレ懸念を受け、強制供託金の割合を四五%から六〇%に引き上げた。インフレが沈静化 ...
続きを読む »先住民の持つ独自の世界観=西欧哲学に一石=カストロ教授が発表
8月12日(火) 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙】「哲学は常に想像上の野性人を思い起こさせる伝統がある。今は現実の野性人を扱うべき時だ」―。文化人類学者、エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロ教授(五二)はリオデジャネイロ連邦総合大学(UFRJ)大学院社会人類学の講義「神話と哲学」で述べた。「野性の思考」が(文化人類学がす ...
続きを読む »人間開発指数の向上狙う=企業が学校教育に投資
8月12日(火) 【エスタード・デ・サンパウロ紙】社会的責任を伴う個別の計画とは別に、大企業の幹部たちが国内の公教育の低水準という問題に協力して取り組むことを決めた。 「個別の解決策には限界があることに気づいた。協調行動が必要だ」と、フィリップス社長でもあるマガリャンエス・人間開発のための企業グループ(EDH)代表は述べた。 ...
続きを読む »アマゾンの公有地委譲=持続可能な開発を
8月12日(火) 【エスタード・デ・サンパウロ紙】ブラジル政府は二〇一〇年までにアマゾン地域の公有地二千五百万ヘクタールを民間企業や地域社会に委譲する計画を策定した。委譲期間は更新の可能性も含み、二十五年から三十年の間となる。委譲面積はアマゾン地域全体の七%以下に抑えられる。 公有地に関心を持つ団体は公共入札に参加できる。持 ...
続きを読む »生物情報を特許に=医薬品などの開発に利用
8月12日(火) 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙】五年間サンパウロ州の動植物の見本を収集・整理・研究してきた科学者らが「第二段階」に向けて準備を行っている。蓄積してきた生物多様性に関する情報から利益を生み出そうというのだ。 「生物ネットワーク」は、九八年以降サンパウロ州の生物多様性調査に貢献してきたサンパウロ州調査支援財団( ...
続きを読む »インジオ2万人診療受けず=連邦予算の遅配で
8月12日(火) 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙】ネグロ川上流域に住む二万人のインジオが、連邦政府の予算遅配で診療を受けられずにいる。インジオの診察を請け負っているNGO団体、Foirnは資金不足で活動を中断した。 国立保健財団(Funasa)によると、資金の遅配は「官僚主義的手続き」のせいで、二〇〇〇年以降頻繁に発生してい ...
続きを読む »ブラジルは大麻消費大国
8月12日(火) 【エスタード・デ・サンパウロ紙】国連の調査により、ブラジルが世界有数の大麻消費国の一つであることが判明した。大麻吸引経験が最もあるのはストリート・チルドレン。サンパウロ市で大学生が実施した別の調査で、市民の二六%、小中学生の四%がすでに大麻を使用したことが明らかになっている。 大麻は世界で最も使用されるドラ ...
続きを読む »リオの脱獄犯逮捕=サンパウロ市で地元強盗団と誘拐
8月9日(土) 【エスタード・デ・サンパウロ紙八日】七日午後、サンパウロ市南部アナ・ローザ地下鉄駅で、麻薬密売犯で誘拐犯のクラウジオ・パシェコ(通称ススキーニャ)が再逮捕された。ススキーニャは五月二十九日未明、リオ軍警の刑務所正門から脱獄した。脱走するのに七十万レアルの経費をかけたとされる。 ススキーニャはサンパウロ州に根を ...
続きを読む »