樽叔父に収容所出発のとき配られたランチを食べてもいいか訊ね、いいぐあいに、荷物のなかに小刀があったので、パンを切り、モルタデラを何枚か挟んだ。臭いは強く、名前のように得体の知れない食べ物だった。 味見をしてみた。たしかに味は濃いが、考えてみるとパンによく合っておいしいのだった。もし、だれかに「この国で何がたべたいが?」ときか ...
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コパ・サンパウロ=パルメイラスが粋な計らい=田舎の小規模チームの選手をスタジアムツアーに招待
ブラジルサッカー界の1月の風物詩、コパ・サンパウロ。ブラジル中から集まった、エリートクラブから小規模クラブまでの20歳以下の育成チームが、サンパウロ州を舞台に育成チームナンバーワンの座をかけて争う。 大会50周年の今年は128チームが参加し、1月25日のサンパウロ市制記念日に伝統のパカエンブースタジアムで行われる決勝を目指す ...
続きを読む »セアラー州の暴動16日目に=知事が緊急対策、沈静化へ
【既報関連】1日に就任したセアラー州保安局長が、刑務所の管理を厳重化し、犯罪組織構成員の分離収容を止めるなどの方針を発表した事で、2日夜から始まった暴動は、17日になっても完全収束には至っていないと17日付現地紙サイトが報じた。 今回の暴動は、サンパウロ州が本拠の州都第1コマンド(PCC)と、リオ州が本拠のコマンド・ヴェルメ ...
続きを読む »サンパウロ市=MPLが軍警と衝突=交通料金の値上げ反対で
16日、サンパウロ市パウリスタ大通りで、バスや地下鉄・CPTMの値上げへの抗議行動参加者と軍警が衝突する事態が起きた。17日付現地紙が報じている。 この抗議行動は無銭乗車運動(MPL)が主催したもので、先週に引き続き、バスや地下鉄・CPTMの料金が4レアルから4・30レアルに値上げされたのに反対する抗議行進を行おうとしていた ...
続きを読む »ブラジル水運、昨年は好調=トラックストで、乗り換え需要
昨年5月のトラックストの影響で、陸上輸送最低運賃表が作られ、輸送費が高騰したせいで、国内でも水運輸送が増えていると、14日付現地紙が報じた。 ブラジル沿岸貨物船主協会(Abac)によると、昨年は20フィートコンテナ(長さ約6メートル、幅約2・4メートル、高さ約2・6メートルの国際標準コンテナ)100万基以上が輸送された。これ ...
続きを読む »東西南北
15日夜、リオ西部バーラ・デ・グアラチーバの雑貨店が強盗に襲われ、経営者の母親を助けようとしたマテウス・ドス・サントス・レッサさん(22)が射殺される事件が起きた。この日の午後7時30分頃、武装した強盗が店に押し入ってレジの金を盗み、さらに金を要求してようとして脅した。マテウスさんは母親を身を挺して守ろうとし、その際に右手と右 ...
続きを読む »日本語センター=ふれあいセミナー20回目の節目=総計2千人参加、記念式典も=第1回のOBもスピーチ
ブラジル日本語センター(日下野良武理事長)主催の「第20回日本語ふれあいセミナー」の開講式と20周年式典が14日午後5時、サンパウロ市のブラジル霊友会会館で開催された。同式典には、生徒の他にOBや同セミナー運営に関わった先生ら108人が参加し、節目の年を祝った。日下野理事長はポ語のあいさつで「20年続けてこられたのは、支えてく ...
続きを読む »臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(34)
起きてから何時間かすると、正輝は昼ご飯を知らせる声を聞いた。収容所ではこれが初めてのきちんとした食事だった。いろいろ書きこんだ書類ができたあと、無料で食事することができる食券とよばれるチケットをもらった。 「どんな食べ物だろう?」 衛生的には満点だといえるだろう。 「従業員たちは毎日、医者の検査をうけ、食品の品質は同じように栄 ...
続きを読む »《ブラジル》銃規制緩和の余波広がる=携帯許可の緩和と、市場開放による価格低下が起これば普及も
ボルソナロ大統領が15日、銃規制緩和を定めた大統領令に署名したことで、ブラジル銃業界にも大きな影響が出ている。 現在のブラジル国内の銃市場は、リオ・グランデ・ド・スル州に本社を持つ、タウルス社の独占状態だ。
続きを読む »《ブラジル》ボルソナロ大統領の初の大仕事は、銃規制緩和=「イタリア、イスラエルも昨年規制緩和」とブラジル紙紹介
15日にボルソナロ大統領による銃規制緩和の大統領令が出され、翌16日のブラジル各紙はどこも、大きく紙面を割いてこのことを伝えた。 「市民に銃を持たせる事が必ずしも治安改善につながるとは思えない」といった批判的な論調が多い中、16日付フォーリャ・デ・サンパウロ紙は、「これでブラジルは、銃問題に関してアメリカ、イタリア、イスラエ ...
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