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サンパウロ 関連記事

日本移民108周年記念=囚人の署名 平リカルド著 (翻訳)栗原章子=(13)

 兄さんが投獄されてからひと月たったころ、善次郎は、いつものように太陽が顔を出すずっと前に起きていた。バケツの水を半分たらいに移し、体を洗い始めた。 髪をまんべんなく濡らしてから、後ろに櫛ですいていた。額の両側の入り込みがあり、そのうち禿げるようになるだろう。お湯を沸かそうと思ったとき、薪がないことに気づき、木を取りに外に出た。 ...

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【2016年移民の日特集号】「日本移民の日」に寄せて=内閣総理大臣 安倍晋三

安倍晋三内閣総理大臣

 本日、ブラジルにおいて「日本移民の日」を迎えるに当たり、日系社会の皆様に心からお祝いを申し上げます。 日本とブラジルの両国は、昨年、外交関係樹立120周年の節目を迎えました。両国の120年間の交流を支えてきたのは、人と人との絆であり、ブラジルにおける海外最大の日系人社会は、その絆の中心にあります。120年の長きにわたる、日伯友 ...

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子や孫の日本を見る目が変わる!=いよいよ『日本文化』第2巻=増頁、内容充実で発売開始

「日本文化」第2巻の表紙

 「これを読めば、子や孫たちの日本を見る目が変わる」―毎週土曜付けで掲載され好評を博している「国際派日本人養成講座」。そのルビ付きの日本語と、ポ語訳を掲載した本『日本文化(Cultura Japonesa)』(40レアル)第2巻が、サンパウロ青年図書館とニッケイ新聞から17日に刊行された。太陽堂、フォノマギ竹内書店、高野書店、日 ...

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「おじさんキーパー」も候補に=五輪代表の第1リスト

フェルナンド・プラス(Lia de Paula/Agência Senado)

 サッカー五輪代表のロジェリオ・ミカーレ監督は16日、リオ五輪の候補選手35人を発表した。そこには、正規の23歳以下の選手のみならず、オーバーエイジ枠(23歳以上)の選手も含まれていたが、そこに意外な名前が存在した。 最も驚きをもって迎えられたのは、フェルナンド・プラスだった。現在37歳のプラスは、サンパウロの名門チーム、パルメ ...

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サンパウロ市=地下鉄内で義眼をなくす=珍しい遺失物引きも切らず

 サンパウロ市の地下鉄3号線でシリコン製の義眼をなくした人がおり、1週間後にセー駅内の遺失物コーナーに届けられた。 6月3日に義眼をなくしたのは女性乗客で、車両内の乗客の助けも借りて探したが、見つからなかったため、ギリェルミナ・エスペランサ駅の職員の支援も求めた。 女性乗客は諦めてその場を去ったが、その1週間後、義眼探しを手伝っ ...

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自伝小説=月のかけら=筑紫 橘郎=(22)

 矢野養鶏部長さんから「今後は千年太郎君によろしく頼む」と、一度だけ連絡が来て、その後は業務連絡だけ。後は木村場長着任以前に逆戻り、何とも悠長な時代では有りました。 ところで彼の生まれついての信念は「成せばなる」。そこらが並みの人間ではなかった。たったの一年半で見事「採卵養鶏用」、雛(ヒナ)の生産出荷体制を整えたのであります。サ ...

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女子水泳=エチエネにドーピング疑惑=五輪出場にも暗雲広がる

 女子水泳で五輪入賞の期待もかかっているエチエネ・メデイロス(25)が、5月8日に行われたドーピング検査で陽性反応が出、先週開かれたバルセロナでのマレ・ノストゥルン大会にも欠場。五輪出場が危ぶまれている。 ペルナンブコ州出身で現在はサンパウロ市のSESIに所属するエチエネは14年、ドーハで開かれた第12回世界水泳選手権大会の50 ...

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東西南北

 「リオ五輪の前にジウマ大統領の罷免問題決着を」と願っていたテメル暫定政権だったが、弾劾裁判実施か否かを決める上院本会議は8月初旬となった上、トランスペトロ元総裁のマシャド氏のデラソン(報奨付供述)が浮上した。デラソンそのものは、連邦検察庁も「既に極めて多数の証言が集まり、事件の大筋はわかったので、虚偽が増えないように」打ち切る ...

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日本移民108周年記念=囚人の署名 平リカルド著 (翻訳)栗原章子=(3)

 ブラジルは日本国に対しては宣戦布告をしていなかった。その日、ブラジルの新聞は大見出しで「民主のため、自由のため、正義のためブラジルは全国民の意を受けて、ドイツ、イタリアに対する戦争を容認した」と報じた。 このようにして、正式にドイツとイタリアはゼツリオ政権の敵国になってしまったのだが、この二つの国からの移住者やその子弟は、南部 ...

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自伝小説=月のかけら=筑紫 橘郎=(21)

 その土曜日が来た。午後二時、場長から「千年君、これから木村君とこに行くぞ」と迎いに来た。お断りする理由もなく、木村場長の強(し)いてのお誘いである。木村さんとも大変気の合う人で、一度、大塚氏に逢って置きたかったのは、千年君も同じではなかったか。 「では参りましょう」とジープに乗り込んだ。その頃、ノロエステ奥地はマット・グロッソ ...

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