この地方は今日、国内有数の穀倉地帯となっている。何処まで行っても、車窓遥か地平線まで続く無数の大農場、しばしば現れる大、中、小の多数の都市から成っており、小国くらいの規模はある。まさに国造りをしてのけた観がある。 筆者は、晩年の宮坂を知っているが(あの宮坂さんが、何故、そういう悔いを千載に残す決定をしたのだろうか?)と不思議で ...
続きを読む »サンパウロ 関連記事
うつろ舟と俳諧集がポ語に=出版記念パーティー17日
コロニア作家・松井太郎氏の小説『うつろ舟』のポ語版『A Barca vazia』(199頁)および、小田輝子氏のハイカイ(俳諧)集『わがふるさとの歌』の日ポ対訳版『Cancao da terra natal』(101頁、共にEscrituras社)が出版された。その記念パーティーが17日午後2時から、文協ビル9階(Rua Sa ...
続きを読む »W杯予選連敗スタート阻止へ=「背水のセレソン」ベネズエラ戦
8日のチリ戦に敗れ、歴史上初めてW杯予選の初戦で黒星を喫したセレソンは、翌9日に第2節の行われるセアラー州フォルタレーザに移動して、13日のベネズエラ戦に備えている。 現地紙の予想では、初戦で低調だった中盤の中央オスカル(チェルシー)に代わり、国内組のルーカス・リマ(サントスFC)が先発に入り、怪我のダヴィド・ルイス(PSG) ...
続きを読む »警官が虚偽の調書作成?=頭部被弾も交通事故死扱い
サンパウロ市東部サポペンバで11日未明、流れ弾を頭部に受けた警備員が死亡する事件が起きたが、警官はバイクに撥ねられて死亡したという調書を作って処理しようとしたとして、母親が抗議の声を上げている。 死亡したのは、同市西部で警備員として働いていたアレックス・デ・モライスさん(39)で、仕事を終えて帰宅中の2時50分頃、バスを降りて ...
続きを読む »東西南北
10~12日までの連休中、ブラジル内の主だった天気予報の機関はどこも「サンパウロ市はずっと雨」との予報を出していたが、結果はほとんど降らずに終わった。連休前に、一部の予報で「北東伯から伸びた高気圧によるブロッキング現象がリオ付近まで来ている」と報じていたが、その影響はサンパウロ州までは及ばないと見られていたのに、結果的にはまと ...
続きを読む »終戦70年記念=『南米の戦野に孤立して』=表現の自由と戦中のトラウマ=第11回=サントス強制立退き令の悲劇
『戦野』は戦中のどんな〃ブラジルの機密を暴露〃していたのか――。 『戦野』の第1章1節の見出しのみを羅列すると「日ブラジル交断絶」「資金凍結下の苦闘」「日本語教育受難」「日本人農家五十家族立退命令」「市内の日本人、立ち退き命令」で13頁。2節「昔懐かしコンデ街」では、その歴史から立退命令まで9頁に渡って説明されている。 3節「 ...
続きを読む »言論の自由はいいが鵜呑みにするな=サンパウロ 梅崎嘉明
最近、目良浩一氏の記事や講演がにぎにぎしく新聞に報じられていて、それに共感する人々も多いようだ。目良氏はアメリカに住んでおられるようで、アメリカの政情、歴史をネタに報じられておられるようで、日本側の情報を見聞きしてきた私などが読むと多少のくいちがいがある。 その国の歴史というものは、自分の国に都合のよいように記録されているもの ...
続きを読む »グランデ・オテロが生誕100周年=サンパウロで代表作上映会
ブラジルが生んだ最初の黒人の名優、グランデ・オテロが、8日で生誕100周年を迎える。これを祝し、サンパウロの映画館では100周年を祝う上映会が行われている。 グランデ・オテロことセバスチアン・ベルナルデスは、1915年10月18日にミナス・ジェライス州のウベルランディアで生まれる。幼くして見たサーカスに傾倒し、10代後半にサン ...
続きを読む »サンパウロ州義務教育=生徒の大幅再編成に動く
9日午前、サンパウロ州の教育改変に反対する学生や生徒が、サンパウロ市目抜き通りのパウリスタ大通り片側車線を占拠してデモを行った。警備に当たった軍警はデモの参加者数を明らかにしていない。 サンパウロ交通工学公社(CET)によると、パウリスタ大通りは、午前8時25分頃、占拠された。学生達はサンパウロ美術館下の広場からパウリスタ大通 ...
続きを読む »『百年の水流』開発前線編 第一部=北パラナの白い雲=外山脩=(50)
たった6家族! この時も山口が活躍した。斉藤と職員一名を連れ、兵士に見つからぬ様、隘路を選んで州境のパラナパネマ河畔に出、そこから丸木舟で対岸に渡った──と資料類にはある。が、これは河畔で住民を探し、その所有する丸木船を漕ぎ手付きで雇い、河を渡ったという意味であろう。 対岸に着いた後は、サンパウロ州軍の兵士との遭遇を避けるため、 ...
続きを読む »