ブラジル佐賀県文化協会(西山実会長)が2日、創立60周年を祝ってサンパウロ市の同会会館で記念式典を行なった。副島良彦副知事、中倉政義県議会議長および一般参加者含め15人の慶祝団を迎え、会発足から還暦の節目を祝った。 1910年、サントス港に到着した第2回ブラジル移民船「旅順丸」に乗船していた15家族60人が先駆けとなり、これ ...
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『百年の水流』開発前線編 第一部=北パラナの白い雲=外山脩=(17)
「(冬のある日)底冷えのする寒さとなった。原始林に沈む夕陽が真っ赤だった。空は澄み切っていた。霜の前触れだった。山も畏怖する様に鳴りをひそめた。 霜! 人々は恐怖に脅えた。朝、全山が白銀に包まれていた。真っ赤な朝日が原始林から昇り、中天にかかり、落ちて行く頃には、昨日まで青々としていたカフェーの葉は、褐色に萎え、カラカラに枯れ ...
続きを読む »思い出=リベイロン・プレット 大河政義
1960年3月13日サントス着の『ブラジル丸』で移住してきた人達が、去る3月13日金曜日にサンパウロの群馬県人会に集い、午前10時から午後3時まで、55年間の歩みを回顧しながら大いに食べ飲みしながら楽しいひと時を過した。今度の集まりにも、コチア青年移民の人達が6名と多く、奥様同伴で出席して下さった人もあった。 『ぶらじる丸』 ...
続きを読む »チキンスープ
患者にCanja
Canja スープは、昔、バスコダガマがインドのkenjiというスープを取り入れてポルトガル人が鶏肉を加えたと言う言い伝えと、中国のお粥、congeeがポルトガルに伝えられてブラジルで食べられるようになったという、言い伝えがあります...
続きを読む »たった6日間で金メダル盗られる=女子サッカー代表選手に強盗
パンアメリカン(汎米)トロント大会で7月25日に優勝した栄光の女子サッカーのセレソン――ところが、そのわずか6日後にメンバーのひとりが強盗に遭い、金メダルを盗まれる事件が起きた。 被害に遭ったのはサイドバックで出場したタミレス・ブリット。彼女は7月31日、サンパウロ市郊外サントアンドレ市にある義母の家に一家で訪れていた。 正午 ...
続きを読む »援協定例会=経営良好も、楽観できず=ウニメジ焦げ付き請求中
サンパウロ日伯援護協会(菊地義治会長)による7月定例役員会が先月25日、同会本部で開催された。 日伯友好病院は、経費未払いが続いたため6月9日より利用中止となっている保険プラン「ウニメジ・パウリスターナ」に対し、890万レアルの焦げ付きの請求を急いでいる。 同院の今月の患者数には幾分減少が見られたが、天内ヴァルテル院長は「この ...
続きを読む »『百年の水流』開発前線編 第一部=北パラナの白い雲=外山脩=(16)
農業─商業―加工業の流れを形成 長期的に見た場合、開発前線の日系社会の産業は、農業が本流であった。が、そこから枝分かれして商業という支流が形成された。その形成者がアルマゼン、特に仲買に力を入れた人々である。彼らの中で力をつけた者は、さらに農産物の加工業にまで進出した。 この動きを把握すると、経済面から見た──産業組合以外の──歴 ...
続きを読む »第38回 下を向いて歩こう!
私はブラジルに来るお客様や友人などに必ず、サンパウロでは上を向いて歩かずに、下を向いて歩くことをお勧めしている。それは2つの理由からだ。一つは、特にパウリスタ大通り周辺などはそうだが、セキュリティ面の問題である。初めてブラジルに来られた方はどうしても、キョロキョロと上を向いて歩いてしまう。 地元の人は見慣れた風景なので、上を見 ...
続きを読む »それいけ! 本門佛立宗
宗教行事というと辛気臭く、若者もあまり寄り付かないイメージがある。ブラジルでは既存仏教はそのイメージのまま、新興(?)宗教は違った取り組みをしているように見える。そのせいもあり、布教の広がりは後者が数段上回る▼このたび、サンパウロ州タピライ市で(先月30日付け本紙で詳報)、佛立聖地の宝塔落慶式があった。暑いなか、本門佛立宗の信 ...
続きを読む »ニッケイ俳壇(849)=富重久子 選
ボツポランガ 青木 駿浪 余情なほ夕べとなりし庭四温【冬季に三日寒い日が続き、その後暖かい日が四日あるのを三寒四温と言うが、最近のサンパウロでも今年はそのような冬の気候が続いている様に思う。 この句は四温の夕暮れ時、家の庭に立ちしんみりとした想いをこめて、なんとなく安らいでいる作者の姿であろう】 一病の妻を看 ...
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