もう一つの連れはどうしたきりぎりす一茶 妻の千恵に先立たれた太一は、命あるものが避けることのできない生死の離別は、世の中の常と理解していても、この度の事はなかなか心底から納得することができず、―女房はおれより五歳も下だから、あれが残るだろう―と、楽天的な気持ちと安楽な日々になれて、当分はこの現状がつづくものと安心していたのが ...
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刑法引き下げ法案に若者がデモ=「下院議長、やめろ」の声も
刑法の対象年齢を18歳から16歳に引き下げる憲法改正法案を強引に承認した下院に対し、7日、サンパウロとリオ、ブラジリア、ポルト・アレグレで若者たちによるデモが行われた。 若者たちの怒りは、下院での承認の仕方にも向けられている。6月30日、下院で同憲法改正案が出され、1日未明に投票が行われたが、その際は憲法改正の基準である「議員 ...
続きを読む »篤志家・宝田さんの光と影=家族に麻薬中毒、射殺、自殺=多額寄付の裏にある想いとは
生涯つつましい独身生活を送りながら、サンパウロ日伯福祉協会に個人としては最高額の寄付したことで知られる故・宝田豊造さん。本紙02年10月1日付記事に「天国には持っていけないから」と多額の寄付をした理由をあっけらかんと語っている。清貧を地で行く生活を送りコツコツとお金を貯めては寄付を繰り返し、自らの経歴をまったく語らなかった。本 ...
続きを読む »在聖総領事館=休館のお知らせ
在サンパウロ日本国総領事館(中前隆博総領事)は、7月9日が護憲革命記念日のため休館する。
続きを読む »終戦70周年記念=桜組挺身隊の記憶=カンピーナス 伊藤喜代子=第4回・終=空き缶叩きセントロを行進
幹部たちが眉にしわを寄せ忙しそうにしている他は、毎日、退屈するほどのんびりしていた。もっとも、大人たちの心はしるよしもなかったが。 そんな日々のある時から大人たちは、大きな油の空き缶や、小さな空き缶をカンカン、カンカンと叩いて何かを作り始めた。 サンパウロで行進するための太鼓がわりだった。 サンパウロのジョン・メンデス広場は思 ...
続きを読む »蒼鳳の飯島さん、東日本完歩=東京から札幌まで約千キロ
美容室チェーン「SOHO(蒼鳳)」創業者の飯島秀昭さん(65、埼玉)が、4月13日から1カ月かけて東日本を完全走破した。道のりは東京・日本橋から北海道・札幌までの1088・2キロ。サンパウロ市内の事務所で3日、飯島さんが取材に応じた。 これまで九州走破や四国の八十八カ所霊場を巡拝するお遍路などを敢行してきた。「なんとなく生きる ...
続きを読む »『百年の水流』開発前線編 第一部=北パラナの白い雲=外山脩=(5)
後に筆者が、そのヘマを犯した当人に「彼は歴史研究家ではありませんヨ」と言うと、否定はせず、微かに頷きながら、後悔の色を表情に浮かべていた。その表情から(すでに、ほかの人からも、同じ忠告を受けたナ)という印象を受けたので深追いは避けた。 歴史研究というものは時間をかけ、関係者の証言や無数の「事実」の断片を丹念に探し求め、裏付けを ...
続きを読む »聖火リレーの詳細決まる=トーチのデザインと共に発表
3日、ブラジリアで、ジウマ大統領、五輪組織委関係者の出席のもと、来年のリオ五輪の聖火リレーのためのトーチがお披露目されたと4日付ブラジル各紙が報じた。 聖火リレーは来年5月にブラジリアから始まり、8月5日にリオデジャネイロ市マラカナン競技場で開催される五輪開会式の聖火点灯式で終了する。 聖火リレーは車両に守られて進行し、ブラジ ...
続きを読む »〃テアトロ能〃がブラジル人魅了=異例の14人、大型芸能団=重要無形文化財保持者6人も=ポ語の掛け合いに笑いも
SESC(サンパウロ州商業連盟社会サービス)が主催し1、2の両日夜、サンパウロ市のSESCピニェイロス劇場で能公演が行われた。今事業のために14人もの大型芸能団が来伯。両日の公演は満員御礼、拍手喝采で締めくくられ、大きな反響で幕を閉じた。 合併・買収をサポートする企業「日本M&Aセンター」の分林保弘会長が、2014年3月に経 ...
続きを読む »『百年の水流』開発前線編 第一部=北パラナの白い雲=外山脩=(4)=抗争の印象は軌道修正へ
また奥原氏は、臣道連盟や勝ち組の人々が受けた迫害を、州の真相究明委員会に持ち込んだ。その結果、州議会で公聴会が開催され、委員会が、被害者と日系社会に謝罪するという成果があがった。 さらに、6月6日、旧DOPSの本部を改装したメモリアル・レジステンシアで行われた『闇の一日』の上映会では、感嘆すべき出来事があった。脇山大佐の親族で ...
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