反響から判断すると、まず勝ち組・負け組抗争の真相を発掘したことが良かったようである。この抗争は、それが発生してから(『百年の水流』出版の時点で)60年余、日系社会でもブラジル人の間でも、さらに日本でも――、 「第二次世界大戦の終戦直後、日本の勝利を頑なに信じるバカが多数現れた。彼らは狂信者である。勝ち組と呼ばれる。一方、冷静に ...
続きを読む »サンパウロ 関連記事
『百年の水流』開発前線編 第一部=北パラナの白い雲=外山脩=(1)=多く方々からの助力に感謝
前書き まったく歳月の過ぎ去るのは早いもので、2006年の暮れ、拙著『百年の水流』を出版して以来、すでに10年近くになる。この本は、その数年前にサンパウロ新聞に連載した記事を推敲、新材料を多数盛り込んで作成した。この国の日系社会の一世紀の歴史の「流れ」を捉えることが、主たる目的であった。ポルトガル語版や改訂版を出すこともで ...
続きを読む »ドウラードス日本語モデル校=創立25周年を顧みて=校長 城田 志津子=(1)
はじめに 今年、南マットグロッソ州日伯文化連合会創立50周年、本校創立25周年を無事迎えることが出来ましたこと、この上もない歓びであります。 南マットグロッソ州日伯文化連合会並びにドウラードス日本語モデル校は、私に夢と希望と、多く方々との出会いを与えてくださった学び舎でありました。 また、ドウラードスは1956年、北海道から家 ...
続きを読む »「日本移民の日」を記念して=在サンパウロ日本国総領事 中前隆博
「日本移民の日」を迎えるにあたり、ご挨拶を申し上げます。 日本人のブラジル移住は今年107周年を迎えました。第一回笠戸丸移民の方々がサントスに上陸されて以来、戦前戦後に日本からブラジルに移住した約26万人の方々、またその子孫の方々は、今日の日伯両国の発展に多大な貢献をされてこられました。 在サンパウロ日本国総領事館は、1915 ...
続きを読む »ふるさと=サンパウロ 梅田禎一
『ふるさとは遠きにありて思うもの』 そんな一句を初めて読んだのは少年期でしたが、その真意が解せず八十路を越えた現在になって何となく思い当たる様になりました。 2才の年、父母と4人の姉と共に生まれた日本を離れブラジルへ移住。その翌年、母は5人の幼子と若い父を残し亡くなりました。その後の父は13才の長女を筆頭に家族のために一生懸命 ...
続きを読む »“伝説の主将”が吠える=セレソンの威厳回復訴える
1970年のサッカーW杯優勝時の主将で、「カピタ」の愛称でも知られるカルロス・アルベルト・トーレスが28日、スポーツ専門チャンネルの「スポルTV」に出演し、セレソンを強く批判した。 だが、それはプレーについてのものではなかった。カピタが批判したのは、選手たちの風紀の問題だった。彼はそれを、敗戦後にサンパウロに到着した際の選手の ...
続きを読む »援協定例会=SA救急診療所は9月完工=傘下施設入居者が増加中
サンパウロ日伯援護協会(菊地義治会長)が25日、本部会議室で6月定例役員会を開いた。サンミゲル・アルカンジョSUS救急診療所の工事の進捗状況や、傘下福祉施設への入居希望者が増えていることなどが報告された。 同SUS病院の利用者は順調に増えており、敷地内に建設中の救急診療所(PA)の工事も予定通り進行している。9月末~10月の完 ...
続きを読む »■ひとマチ点描■バレーでつなぐ日伯の輪=神園めぐみさん(43、三世)
生まれはサンパウロだが、今は大阪を本拠地とするバレーチーム「パナソニック・パンサーズ」で通訳を務める。今月サンパウロ州カンピーナスであった親善試合(対ブラジル)で来伯した女子日本代表チームに通訳として帯同した。 学生時代に見た1992年バルセロナ五輪で、ブラジル男子が見事金メダルを獲得。それがきっかけで「バレーの大ファンになっ ...
続きを読む »リオ五輪まで残り404日=高まるは期待か、懸念か=東京へ届けスポーツの絆
来年8月5日のリオ五輪開幕まであと404日。今から119年前、ギリシャのアテネで近代オリンピックが始まって以来31回目、南米大陸初開催となる今回のリオ五輪はどのような大会になるのだろうか? チケット1次抽選も終わり、当選の喜びの声、惜しくも落選し2次抽選に賭ける声が聞こえる中、昨年のW杯と同様に大会設備の工事の遅れを指摘する声 ...
続きを読む »ニッケイ俳壇(844)=星野瞳 選
アリアンサ 新津 稚鴎 秋深し味噌つけて焼くにぎり飯サボテンの実を紅くして露寒し地ひびきのして秋の雷鳴り渡る立ちのぼる焚火煙りに散る木の葉朝寒しねじり鉢巻して無職【最近の『俳誌・葛』で巻頭を得られたとも聞くが、この俳壇でも巻頭作家でもあられ、老いていよよ顕なる作者をうれしく思います】 北海道・旭川市 ...
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