国際交流基金サンパウロ文化センターで2012年から3年間、日本語専門家を務めた吉岡千里さん(36、広島)が帰任するにあたり、中島永倫子さん(40、兵庫)が後任に就任した。 吉岡さんは、JF講座(日本語講座)開設要員として派遣され、その他2人のスタッフと講座の運営に当たってきた。現在、入門~初中級までの7クラス(成人対象)で64 ...
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パナマを越えて=本間剛夫=72
あの時、気づいてさえいたら洞窟でのアンナの挑みを強く拒絶していたのだ。サンパウロの銀行支店長秘書と米軍航空将校……戦場……。それがどう一人であると誰もが結びつけることが出来よう。エリカを許してくれ! 私は心の中で許しを求めた。「お前が入れ。司令部へ行くのだと説明するんだ」 下士官が格子の自在鍵を外した。私は格子扉を潜って二人の ...
続きを読む »パルメイラスファン脳死に=決勝第1戦後の抗争で負傷
サンパウロ州保健局が29日、サンパウロ市東部イタイン・パウリスタにあるサンタマルセリーナ病院に入院中のクラウジオ・フェルナンド・デ・モライスさん(25)が脳死と判定された事を確認した。 クラウジオさんは同市に本部があるサッカーチーム、パルメイラスのファンで、パルメイラスの応援団〃マンシャ・アウヴィヴェルデ〃のメンバーで、サンパ ...
続きを読む »ニッケイ俳壇(836)=星野瞳 選
アリアンサ 新津 稚鴎 白き月見上げ大うねり甘蔗畑マラジョウでニグラとカシンボ踊りもし白蘭の生命の限り匂ふなりこぼれ種子まで生え蕎麦の花盛り寄りそいて鶏頭二本枯れて行く 【正岡子規の写生俳句にたてこもった作者は御齢白寿に達しられた。益々元気だ。】 北海道・旭川市 両瀬 辰江 春の色巷に満 ...
続きを読む »ニッケイ歌壇(487)=上妻博彦 選
サンパウロ 武地 志津 それぞれに個性目を引く犬達の主(あるじ)と共に朝のウォーキング一心に女主人の後を従く桃色リボンの仔犬いじらし老齢の飼い主が押す手車に躾よき幼のごと乗る仔犬朝なさな園の小鳥に餌を運ぶ男寡黙にせっせと通う半切りのマモンが並ぶ台の上多くの小鳥はや来て啄む 「評」その内に犬が、主になる ...
続きを読む »フェイジョン・シンプレス
【ブラジル人の底力の源】 Bom dia, mãe! 眠そうに新聞をかかえ、お母さんおはよう〜と頬にキスを交わし、ブラジルの朝はフェイジョンを煮る圧力鍋の蒸気の音、ラジオのニュースと音楽、コーヒーの香り、あたためられた牛乳、焼きたてのパン、新鮮にキラキラ輝くハム、ミナスのプルっとした真白なチーズ、搾りたてのオレンジジュース、一 ...
続きを読む »南米制覇へ16強出揃う=過酷な大会これからが本番
サッカーのクラブチーム南米一を決めるリベルタドーレス杯の一次リーグが終了し、16強が出揃った。 ブラジル勢の中で、最終戦の前に16強入りを決めていたのはコリンチャンスのみ。残る4チームはグループ2位以内を確保するために、「勝利が必要」「引き分け以上が必要」「2点差以上の勝利が必要」など、厳しい条件のもとに置かれていた。 中でも ...
続きを読む »東西南北
昨日付本欄でも報じたチリ南部のカルブコ火山は、23日に2度の爆発が起きたこともあり、大量の火山灰が飛び散り、その様子はNASAの宇宙衛星からの写真では肉眼で確認できるほどの規模に至っている。火山灰の影響は同国内に止まらず、隣国アルゼンチンでもブエノスアイレス、コルドバ、メンドーサなどの主要地域にも灰やススが降っている。気象学者 ...
続きを読む »駐在員をテーマーとするショート・ショート連作=「ブラジル諸人来たり」ブログより許可をえて抜粋=(1)=失踪
先任の大岩康信がパウリスタ大通りにある、良く言えば二十五階建てのビジネスビル、悪く言えば雑居ビルに間借りするブラジル支社から失踪してから、既に一年近い時間が経過していた。 小峰は、その大岩という先任者の事を当然よく知っている。日本本社の輸出センターで、一時彼と同じ課に勤務していた事があったからだ。大岩は三十歳の後半に課長に昇格 ...
続きを読む »第25回 日本企業のブラジル撤退はブラジルのせいか? ③
日本企業のブラジル撤退の原因としてこれまで、①進出前の調査不足、戦略面も含めたフィージビリティスタディの欠如、②グローバル化に対応していない人事制度を前二回で挙げた。まるで、自分が背負えるだけの食糧などをカバンに入れ、現地のガイドを雇わず、GPSと地図とガイド本だけでアマゾンの奥地へ分け入り、熱帯雨林に体も気持ちも慣れて、目的 ...
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