包装紙より取り出すや、パッ、と目の覚めるような色彩あざやかな表紙、それがこのたび武地志津さんが上梓された著書『明け暮れの記』である。 320ページの手に重る本の内容は、随筆と短歌を主にした自分史、とも言える趣がある。29編の随筆は、一つ一つが丹念に彫られた人間像であって、読み進めれば明確に作者のイメージが浮かんでくる。 内親を ...
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ロック・イン・リオが既に完売=他の都市で関連ショーも多数
9月18~20日と24~27日にリオのシダーデ・ド・ロックで開かれるロック・イン・リオは今年、伝説となった1985年の開催から30周年を迎える。そうしたこともあり、今年は特に注目度が高まっていたが、7日間公演のチケットはわずか2週間で全て売り切れた。 チケットの発売は9日からはじまったが、その日の時点で売り切れが続出していた。 ...
続きを読む »東西南北
サッカーのリベルタドーレス杯は22日にグループ・リーグ選の日程を終え、決勝トーナメントに進出する16チームが出揃った。昨年はサンパウロ州のクラブの参加がなかったため、同州での盛り上がりに欠けた大会となったが、今年はコリンチャンスとサンパウロが勝ち進み、ブラジルから参加の5チーム全てが16強入りした。決勝Tは5月7日からで、コリ ...
続きを読む »大耳小耳
JA全農(全国農業協同組合連合会)が年内に、英ロンドンで直営の和牛レストランを開くことになった。畜産総合対策部は消費拡大を狙い、国外に向けても市場を展開中だという。今月には米ロスにも同様の飲食店を出店したよう。「和食の普及・展開」といえば、ジャパンハウスの趣旨ともぴったり重なる。しかもロス、ロンドンは共に開設予定地だ。もしかし ...
続きを読む »書評=『一粒の米もし死なずば』(著者 深沢正雪)=伊那 宏=(下)
言うまでもなく「桂植民地」は、コロニア最古の植民地として知られている。〈一九一二年(明治45)三月八日、東京シンジケート代表青柳郁太郎はサンパウロ州イグアッペ管内の政府所有地の無償払い下げを受け、植民地を開設する契約を結ぶ〉と人文研編の「ブラジル日本移民・日系社会史年表」に記述されている。そして、初入植者は一九一四年九月。同地 ...
続きを読む »援協=インフルエンザ予防接種=デング熱にも注意を
サンパウロ日伯援護協会による「流行インフルエンザ無料予防接種」が5月4日から同月16日まで、リベルダーデ医療センター(Rua Fagundes, 121, Liberdade)で実施される。 受付時間は午後1時半より4時半まで。9日、16日の土曜日に限り午前8時より11時半まで。会員、非会員問わず、60歳以上を対象。予防接種カ ...
続きを読む »サンパウロ市=デング熱死者の少年は=病気治療で来聖中の災難
サンパウロ州のデング熱による死者は今月始めまでに122人に増え、昨年の総計(90人)を早くも上回ったが、サンパウロ市(サンパウロ市)での死者の一人は、ミナス・ジェライス州から病気治療のために来ていた11歳の少年だった。 3月9日に亡くなったエディマール・マウリシオ・シウヴァ君はミナス州モンテス・クラロスに住んでいたが、重度の貧 ...
続きを読む »書評=『一粒の米もし死なずば』(著者 深沢正雪)=伊那 宏=(上)
私が本書を繙くきっかけになったのは、イグアッペ植民地やレジストロ地方について特に興味を喚起されたから……ではない。本書冒頭に載っているイグアッペ市の中心にある教会の写真に、ふっと遠い日の記憶を呼び覚まされたからである。それはもう五十年近い前のことになる。 ○ サンパウロ州南西地帯を貫く国道BR一一六号線をビグアから入って ...
続きを読む »ブラジルサッカー=初の試合から120年=「平地のサッカー」の由来を覗く
「平地(ヴァルゼア)のサッカー」―。これは下手な選手達の酷い内容のサッカーを表すのに使われてきた表現だ。 しかしながら、このヴァルゼア(平地)という言葉は元々、慣用句としての使い方とは関係なく、サッカーの起源に関わりがある。 2015年4月14日は、1895年4月14日にサンパウロ市中心部のヴァルゼア区カルモで国内最古のサッカ ...
続きを読む »サンパウロ市の長い1日=コリンチャンスついに陥落
秋雨が降り、無数の白いプラスチックの座席板が乱れ飛ぶサンパウロ市東部イタケーラ。コリンチャンスの難攻不落の要塞「アレーナ・コリンチャンス」がついに陥落した。 18日、サンパウロ州選手権準決勝コリンチャンス対パルメイラス戦が行われ、ここまで無敗で勝ち進んできたコリンチャンスが、パルメイラスにPK戦の末敗れるという波乱が起きた。 ...
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