ニッケイ新聞 2009年2月13日付け 「津波が来たみたい」。グライダー旅行社で翻訳担当をする安田功さんは、未曾有の〃デカセギ危機〃の現在を、そう形容し、「いつまで続くのか。いつまで(会社が)持つか、分からない」とため息をつく。 同社の田村あゆみ代表取締役は、デカセギのピーク時には「制限ぎりぎりの週六十件、月二百五十件前後ほ ...
続きを読む »デカセギ 関連記事
大耳小耳
ニッケイ新聞 2009年2月13日付け 「こんなことも知らないんですか」と小言を言われ、「もう時間が過ぎましたから」と窓口を閉ざされる―。現在本紙七面で連載中のデカセギ連載の取材先で、多くの人から、在聖総領事館査証申請窓口の職員の不遜な態度を非難する言葉を聞いた。「日本だったら絶対にありえない」とポツリと言った人もいたが、どっ ...
続きを読む »激変するデカセギ事情=大挙帰伯の真相に迫る=連載《1》=次々に潰れる派遣会社=最大手すら年末からゼロ
ニッケイ新聞 2009年2月12日付け デカセギを取り巻く環境が激変しているのは、日本ばかりではない。金融危機の犠牲となり、真っ先に「派遣切り」されたデカセギが大挙して帰伯しており、当地の事情もまた急変している。最大手と言われていた派遣会社ですら一人も送れない状態に陥いり、グアルーリョス空港で取材したデカセギ夫婦は「私たちは首 ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2009年2月12日付け この不況で在日ブラジル人社会が洩らす不満―果てはデモまでーがニュースで取り上げられている。コロニアからは厳しい意見もあるが、日本人はどう感じているのだろう。その空気や温度は分からないが、新しい日系像が出来ていることは確か▼「ブラジル=危険」というのはステロタイプだが、最近ではアウトローと ...
続きを読む »宮腰講堂を予防医学の拠点に=憩の園=日系社会に福祉広げる=県人会等に活用呼びかけ=263最低給分の協力員募集
ニッケイ新聞 2009年2月11日付け アルツハイマーや認知症などの予防医学に力を入れ、入園者に限らず、地域住民や日系コムニダーデ一般に福祉の輪を広げる――。昨年五十周年を迎えた日系老人ホーム「憩の園」が、そんな新しい方針を掲げた活動を開始した。運営団体である救済会の事務所で四日に記者会見を行い、大きな転換点であることを強調。 ...
続きを読む »コラム オーリャ!
ニッケイ新聞 2009年2月11日付け 厚生労働省の調査によれば、三月までの半年間に約五千六百人の外国人労働者が失職する見通しだという。おそらく、そこには多くのブラジル人が含まれているはずだ。 デカセギやその家族の苦境を伝えるニュースが毎日のように日本で報じられている。個々のケースだけを見ると〃大混乱〃が起きているような印象 ...
続きを読む »分岐点に立つ若者たち=第2部・デカセギ子弟の帰化問題=連載〈4・終〉=ブラジルに後ろめたさ感じる=「日本人の自信つけたい」
ニッケイ新聞 2009年2月10日付け 藤橋ゆき江さん(24、三世)が日本に帰化したことに対し、家族は「おめでとう」といってくれたが、二歳で来日した三つ年下の妹の反応は少し違った。 「よかったね、とは言ってくれたんだけど、帰化したらと勧めたら『わたしはブラジル人だからいいよ』とそっけない感じだった」。 「わたしが姉妹の中で ...
続きを読む »大耳小耳
ニッケイ新聞 2009年2月10日付け 日本へ郵便物を送って二週間以上経ったが、「未だ届かない」と連絡があった。国際郵便照会番号がついているので、郵便局に電話すると、「リオに着いているが、それ以上は分からない」「税関で止まっている」と担当者により返答が曖昧。郵便はリオ経由であることを知ったわけだが、判明しないのなら、照会番号に ...
続きを読む »デカセギ子弟と歩んで8年=大泉の「国際教育技術普及センター」=08年度「地球市民賞」受賞=いまOBも運営助け=地域文化交流の拠点に
ニッケイ新聞 2009年2月7日付け 【東京発=池田泰久通信員】地域に根ざしながら国際文化交流活動を行う団体や個人を顕彰する国際交流基金(東京)の「地球市民賞」で、〇八度の受賞団体に、群馬県大泉町の特定非営利活動法人「大泉国際教育技術普及センター」(理事長・高野祥子=同町在住)が選ばれた。式が三日夜、東京都内の国際文化会館で開か ...
続きを読む »分岐点に立つ若者たち=第2部・デカセギ子弟の帰化問題=連載〈3〉=藤橋ゆき江さん=日系人が日本人になる時=「やっとしっくりきた」
ニッケイ新聞 2009年2月7日付け 「やっとしっくりきた感じがする」。戸籍を持ったことをそう話す彼女を、実は、筆者は小学校の頃から知っている。あの頃からは髪型くらいしか変わらず、浅黒くて人懐っこい笑顔もそのままだ。 彼女の内面は、どうやってブラジル人から日本人になっていったのだろう。 ◎ ◎ 藤橋ゆき江さん(2 ...
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