2007年2月20日付け 共栄日本語学校の生徒が待ち望んでいた「風の中の子供たち」が完成し、十五日に発行された。過酷な開拓時代、経済不況の中、種の植付けから収穫までの心配や喜びを家族と分かち合う農家の子供たちの姿や、デカセギに行った両親を待つ子供たちの心境が綴られた一冊。言わば、共栄移住地の移民史だ。「間に合わないかと思った」 ...
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海外日系人協会=湯川事務局長が来聖=合同大会の打ち合わせに
2007年2月16日付け 七月中旬に四日間の予定で開催されるパンアメリカン日系人大会との合同大会の打ち合わせのために、十二日から来伯していた海外日系人協会の湯川修介事務局長と岡野護事務局次長が十五日午前来社し、「だいたいの大枠はできた」などと現在までの進展具合を語った。 合同大会のテーマは「海外日系社会の原点に立ち、その発展 ...
続きを読む »「私たちの状況まで悪くなる」=湖西市の死亡自動車事故=インターネットで非難の声=在日ブラジル人が帰伯容疑者に
2007年2月10日付け 「あんたのせいで私たちの状況までどんどん悪くなっていくんだ」――。帰伯逃亡事件に関して、インターネット上で在日ブラジル人からの非難の声(ポ語)が続々と書き込まれている。とくにやり玉に挙げられているのが、フジモト・パトリシア容疑者とその父親ロベルト氏だ。初の国外犯処罰裁判(代理処罰)でも起訴事実を認めて ...
続きを読む »記者の眼――――刑法の司法共助協定締結を=両国で機運盛りあがる
2007年2月9日付け 日本との国外犯処罰の初公判を担当するマルシオ・ルイス・サフーボ検察官は六日の会見で、「日伯間の裁判書類のやりとりを迅速にする司法共助協定の締結は不可欠だ」と強調した。 折しも日本では、静岡県浜松市のブラジル人らで組織する浜松ブラジル協会(石川エツオ代表)が、両国政府に刑法の司法共助協定案を提案し、締結 ...
続きを読む »コラム オーリャ!
2007年2月9日付け 公民権運動が高まりを見せていた六〇年代、プロテストソングで名を馳せたボブ・ディランは、「時代は変わる」と歌い、世情を代弁した。 イラクへの従軍命令を拒否したとして、米国日系三世のエーレン・ワタダ陸軍中尉が軍法会議にかけられている。「イラク戦争は違法」と声明を発表、今では全米反戦運動の象徴となっている。 ...
続きを読む »大耳小耳
2007年2月8日付け 国外犯処罰の初公判を写真入りで報じたエスタード紙記事には、「ex-dekassegui」(元デカセギ)という職業とも身分ともいえない肩書きが使われていた。「日本に就労に行って戻ってきた日系人」という存在を一言であらわせて、一般人にも理解できる的確な表現として使ったに違いない。ポルトガル語としての「デカセ ...
続きを読む »ローランジャを観光名所に=パラナ総会=〝夢〟文化パーク構想を発表=連邦から1千万レを調達
2007年1月31日付け 【既報関連】二十八日に行われたパラナ日伯連合会(西森弘志ルイス会長)の定期総会で、コーディネーターの安立ルイス・カルロス氏から〃夢〃文化パーク構想が映像を使って紹介された。 これはローランジャ市の移民資料館のある土地に、建築総面積が五万四千平米もある巨大な三つの常設パビリオンを建設する構想だ。そこで ...
続きを読む »『雑草の如く生きて』=後藤留吉さんの「来し方」紹介
2007年1月30日付け きょう三十日付から、本面下段の連載読み物として、後藤留吉さん(98、兵庫県出身、カンピーナス在住)が書いた『雑草の如く生きて』を紹介する。初版に続いて、書き足しがあり、すでに続編、さらにその改訂版と、三冊の本になっているが、そのほぼ全文を掲載する。 後藤さんは、戦前の東山農場につとめ、当時の職員たち ...
続きを読む »「やったことを後悔している」=桧垣容疑者=追っ手に怯える心情吐露=祖父は画家の桧垣肇さん=01年まで東洋街に在住
2007年1月27日付け 「日本から〃何か〃が追いかけてくるんじゃないかと、いつも怖かった」。一九九九年に静岡県浜松市で女子高生の落合真弓さん=当時十六歳=がひき逃げされて死亡した事件に関して、帰伯逃亡した桧垣ミルトン・ノボル容疑者(31)は〇一年に市警第十六署で事情聴取され、そう日々の鬱々とした気持ちを語っていたことがニッケ ...
続きを読む »■記者の眼■――――「桧垣の名が…」=遺族に陳謝の言葉を
2007年1月27日付け 「桧垣の名が…」。ある親族は苦渋の表情を浮かべてつぶやいた。親族の立場から何かコメントがあれば、という記者の質問に対して「特にコメントはありません」と繰り返していたが、ただ一言、そうつぶやいた。 桧垣肇さん(愛媛県出身、1908―1998)はサンパウロ・ビエンナーレ(国際美術展)の第一回展(一九五一 ...
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