ニッケイ新聞 2013年1月17日付け わずか8カ月で親に連れられて訪日した田中アルベルトさん(21、仮名)には、〃祖国〃ブラジルの記憶はない。 訪日当初、非日系の母は日本語を満足に話すことが出来なかった。田中さんが物心ついた時にはすでに父は別離した後だった。母親は三重県鈴鹿市などで、女手ひとつで田中さんを育てた。つまり、田 ...
続きを読む »デカセギ 関連記事
大耳小耳
ニッケイ新聞 2013年1月17日付け 田中アルベルトさんは、妻の父(一世)と、日本の社会情勢について口論になったことがあるという。「具体性もなく『今の日本はダメだ』って語る義父に、俺が食って掛かったんです。ずっとブラジルに住んで、現状の日本知らないくせに偉そうに言うなって。俺は日本が大好きだから許せなかった」と話す田中さん。 ...
続きを読む »第2の子供移民〜その夢と現実=日伯教育矛盾の狭間で=第4回=「何とかなる」と高校中退=工場労働で後悔の日々も
ニッケイ新聞 2013年1月15日付け 三宅ミドリさん(22、四世)は1996年、6歳の時に訪日し、先にデカセギに行っていた両親と合流した。家庭内もポ語会話が基本で、日本語を覚えるのには苦労したという。 通学した愛知県豊橋市の公立小学校にはブラジル人の職員がおり、国語の科目の時間のみ日本語が得意でない外国人の生徒を対象に特別 ...
続きを読む »第2の子供移民〜その夢と現実=教育矛盾の狭間で生きる=第3回=ブラジル人に距離感じる=「日本人的な方が合う」
ニッケイ新聞 2013年1月12日付け 「純粋なブラジル人には、少し距離を感じます。もしかしたら私が『ちょっと違うな』って思ってしまっているのかも」。そう話すのは、3歳から12年間日本に滞在した平良エミコさん(20、三世)だ。 5年生までを愛知県豊橋市の公立小学校で過ごした。「気付いたら日本語を話していたし、勉強はそこそこ出 ...
続きを読む »第2の子供移民〜その夢と現実=日伯教育矛盾の狭間で=第1回=3歳で訪日、母親と再会=義務教育はわずか2カ月
ニッケイ新聞 2013年1月10日付け あと2年で、デカセギ開始年といわれる1985年から30年が経とうとしている。金融危機以来の4年で約10万人のデカセギが帰伯した。戦後移民5万人の2倍に匹敵するこの〃民族大移動〃は「第2の戦後移民」ともいえる出来事だ。しかも、この30年間に日本で育ち人格形成した世代は2、3割以上を占めると ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2013年1月9日付け 世界の終わりがマヤ暦で預言された12月21日の次の日、日本の100円ショップ1号店(Rua Direita, 247 メトロ・セ駅から徒歩5分)が開店した。その日の朝10時に行ったら100メートルも列が出来ていた▼近くのショッピングで時間をつぶし、午後1時頃に再び戻ると、雨降りにも関わらず ...
続きを読む »楽しく独居生活を送るコツ=生き生き一人暮らし=35年間リ広場でフェイランテ=毎日感謝「元気でありがとう」=神様の力で生かされる
ニッケイ新聞 2013年1月1日付け 山下きよこさん(85、東京)=『無いものに不平を言わず、あるものに感謝して生きる』 戦後移民の平均年齢ですら70代半ば以降といわれる現在、コロニアはどんどん高齢化が進み、連れ合いを亡くすなどしてますます一人暮らしが増えている。日本では仕事もなく地域社会との接点も持たない高齢者は「独居老人」 ...
続きを読む »寄稿=戦後移住60周年に向けて=もう一度、ブラジルに感謝を=式典実行委員長 川合昭
ニッケイ新聞 2013年1月1日付け 今を去る10年前の2003年7月26日、サンパウロ州議会ホールにおいて1300人の参加者のもと、戦後50周年記念式典が盛大に挙行された。 趣旨は、敗戦国の日本から数多くの移民を引き取り、温かく見守ってくれたブラジル国の政府と国民に「オブリガード(ありがとう)」を伝えるとともに、戦後移住者 ...
続きを読む »巳年生まれに聞く=新年の目標はこれ!
ニッケイ新聞 2013年1月1日付け 巳年と言えば、「執念深い」という印象がある一方で、「即断即決は苦手」だが「奥深い」という性格の人が多いとの話もある。日本の有名人の年男といえば、男性では香取慎吾、古田敦也、本木雅弘、落合博満、北の湖、関根勤、徳光和夫、萩本欽一、年女なら安室奈美恵、小林幸子、竹下景子、岩下志麻、倍賞千恵子、 ...
続きを読む »ジャブチ賞小説部門受賞=『NIHONJIN』=オスカール・ナカザト=日系初の快挙成し遂げ=論争を呼んだ採点の謎
ニッケイ新聞 2013年1月1日付け ブラジル出版界の最高峰といわれる今年のジャブチ賞(Premio Jabuti、ブラジル書籍評議会主催)の中長編小説(Romance)部門を、日系人が初めて受賞した。その名も『NIHONJIN』(2011年、176頁、サライヴァ出版)。錦衣帰国を夢見て戦前に移住した誇り高き日本移民イナバタ・ ...
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