ニッケイ新聞 2008年1月1日付け 今年の干支は〃子〃(ね)で、ねずみ。ブラジルでねずみといえば、世界最大のげっ歯類カピバラだ。和名はオニテンジクネズミ(鬼天竺鼠)で、日本でもブラジルでも「いやし系」ともいえる愛嬌のあるその顔で人気を呼んでいる。編集部では当初、サンパウロ州ピラシカーバ市でカピバラを飼育しているとか、その肉を ...
続きを読む »新年特集号
2世最高齢から最古移民まで――1世紀の間にブラジルの大地に深く張られた根―― ■その1■98歳でサンパウロ州ボツカツ在住=笠戸丸翌年サントスに出生=「子孫繁栄何より嬉しい」
ニッケイ新聞 2008年1月1日付け 一世紀の節目にあたり、ブラジル大地に最も長く住む日系人は、笠戸丸移民を両親に持つ二世最高齢の具志堅金城カルメさん(98歳)だ。続いて、一九一二年に第三回移民船・厳島丸で渡伯して九十五年間を過ごす最古移民の大原綾子さん(101歳)。この百年間に着々と世代を重ねた笠戸丸移民子孫は、ついに大西エ ...
続きを読む »2世最高齢から最古移民まで――1世紀の間にブラジルの大地に深く張られた根―― ■その2■最古の日本移民、大原綾子さん=第3回厳島丸で12年に渡伯=「明日死んでもいい」=世紀の人生に悔いなし
ニッケイ新聞 2008年1月1日付け 「明日死んでもかまいません。だって別に思い残すこともないし、悪いことをする子もおらんしね」――。そう落ち着いて話すのは〃最古の日本移民〃として、ニッケイ新聞が〇七年の新年号で紹介した大原綾子さん(101歳・サンパウロ市アクリマソン在住)。最後の笠戸丸移民、中川トミさんが一昨年十月に亡くなっ ...
続きを読む »活気あふれる2008年展望=めざましい経済発展迎え=生まれ変わるブラジル=世界に伍すブラジル経済
ニッケイ新聞 2008年1月1日付け 【エザーメ誌九〇三号】ブラジルのように活気に溢れるサイクルで成長する国は、世界でも珍しい。エザーメ誌が創刊した四十年前、ブラジルは近代資本主義に向けてヨチヨチ歩き始めた。自家用車は、夢のまた夢だった。来る二〇〇八年を展望すると、これまでの紆余曲折の歴史がウソのようだ。試行錯誤のブラジルが、 ...
続きを読む »新年特集=私の町の鳥居自慢=あるわ、あるわ十基以上=全伯の鳥居を一挙紹介
ニッケイ新聞 2008年1月1日付け あるわ、あるわ。ブラジルどころかパラグアイにも鳥居はあった。サンパウロ市リベルダーデのガルボン・ブエノ街のそれは日本のシンボルとして、たくさんの日系団体や企業や商店のマークに使われている。そこで編集部では、読者に呼びかけて全伯の鳥居を探した。すると、少なくとも十基以上の鳥居がすでに建立され ...
続きを読む »新春編集部座談会=「ざっくばらんでいこう」=取材記者が大いに語る=百周年をぶった切る!
ニッケイ新聞 2008年1月1日付け ブラジル日本移民百周年、日伯交流年がついにスタートした。堀村隆彦前大使の言を借りれば〇六年は〃加速の年〃、西林万寿夫在聖総領事によれば昨年は〃仕上げの年〃だったのだが、現況はいかがなものか。本紙編集部はコロニア最大の関心事である百周年に関して、綿密な報道を行ってきた。もちろん紙面に出せない ...
続きを読む »サンパウロ市制450年の表情=外資系の進出顕著=チエテ川沿い再開発進む
新年号 04年1月1日(木) サンパウロ市南西部、ピニェイロス川にかかる橋の上にいる。 右手に天を衝くガラス張りのビル群が、左手には河岸に生い茂る雑草が見える。その景観の対比に、かつてサンパウロを評して「野育ちの都市」と言った人類学者レヴィ・ストロースを思い出す。 サンパウロ大学の教授としてフランスから赴任してきた彼は日々 ...
続きを読む »世知辛い世はサルよう
新年号 04年1月1日(木) 「見ザル、言わザル、聞かザル」。今年の干支、申(サル)から連想するものを街で聞いたところ、そういう答えが多かった。見て見ぬふりをする、世知辛い世の中の反映かと考えた。 外宇宙の探査船が二千年かけて降り立った惑星。そこは猿の支配する星だった。〃害獣〃である人間は狩られた上、剥製が展示される。「神は ...
続きを読む »ブラジルの新年展望=「新大航海時代」の到来=海外市場目指し出航を
新年号 04年1月1日(木) 【産業開発省広報誌】フルラン産業開発相は〃二〇〇四年の展望〃と題する講演で、ブラジルのアグリビジネスは、二〇〇四年度の〃希望の星〃だと述べた。同相は農産物輸出の台頭で、二〇〇六年にはブラジルの輸出が一千億ドルの大台に達するというのだ。 同相が二〇〇三年度の輸出目標を前年の一〇%増としたとき、全員 ...
続きを読む »投資ブームが再来=強気の多くの企業が強気の構え
新年号 04年1月1日(木) 【イストエー・オンライン】多くの企業の重役室で〇四年の計画が立てられた。 「のるかそるかだ」。ブラジルエールリキッドのストゥッチ社長は言う。同社は産業・医療用ガスの生産では世界有数のフランス企業の子会社で、ブラジルでは業界第二位の規模を誇る。同社のように「のる」と決断する企業は少なくない。同社は ...
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