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ブラジルの報復、厳しい=米国務長官が懸念表明

1月9日(金)

 【既報関連=フォーリャ・デ・サンパウロ紙八日】ブラジル連邦警察が一日から入国する米国人のみを対象に実施している顔写真・指紋登録の件で、コリン・パウエル米国務長官は七日夜、セウソ・アモリン外相に電話し、米国人に対する厳しい入国管理制度を懸念する意を伝えた。
 イタマラチー宮のスポークスマンによると、パウエル長官はブラジル側の登録手続きにかかる時間が非常に長いことを指摘。米国人観光客が長蛇の列をつくっている状況の改善を求めた。
 ブラジル側の登録は、開始当時よりは改善されたものの、米国の新入管手続きにかかる時間と比べれば比較にならない。
 アモリン外相はパウエル長官に丁重に応対し、「両国が満足できる解決策をいち早く打ち出せるよう、努力している」と返答した。
 〃両国が満足できる解決策〃という言葉の裏には、「米国の厳重な入管チェックからブラジル人を外してほしい」というブラジル側の願いが込められている。
 この電話の前に、アモリン外相は政府の公式文書を発表、ブラジリアでのDona Hrinak在ブラジル米大使との会談について触れた。外相は、両国の友好関係が崩れ、在米ブラジル人の待遇などの悪化を恐れている。

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